神の使徒、魔王卿となり平和を求む

こにユウ

創世神様と再会できたらしい

目を開くと転生する前にいた真っ白な空間にいた。
そこには椅子に座って机に置いてある紅茶を優雅に飲むレイさんがいた。

「…久し…ぶり…白夜、こっち…おいで?」

俺に気づくと手招きして紅茶をすすめた。
あっ美味しい。

「ありがとうございます。」

「ん…気にしなくて…いい。それと…
ごめんなさい」

「へ?何がですか?」

謝られる心当たりが全く無かったというか
忘れてた俺は聞き返してしまった。

「転生…して記憶…理性…戻る…の
早かったから。わたし…も、予想外…
だった」

レイさんは申し訳なさそうに
頭を下げた。

あー、そうだった。その事で文句言おうと
思ってたんだった。でも創世神が
いち人間に頭を下げるって
まずいと思うのだが

「レイさん、頭を上げてください。先に謝って貰った
のでもう気にしてませんよ。」

「ほん…と?友達…やめない?」

そこを心配してたんだ。まぁ初めての
友達なら仕方ないか。
そうか俺、この子の初友達なんだ。
…なんだろ急に恥ずかしくなってきた。

「やめませんよ。俺も転生して初めての
友達を失うのは嫌ですからね、」

「/////…あり…がとう/////」

ドキッ
ヤバい、相手は創世神様となのに
くらいが違いすぎるのにドキッと
してしまった。違う違う、友達だ。友達。

「それと…」

「はい!!」

「?…どう…したの?」

「いえ、なにも」

心覗かれたのかと思って返事が
大きくなってしまった。
覗かれてはないようだ。

「それと…敬語…使わなくて…いい」

「えっ…いやそれはちょっと」

「神…だから?」

「えっ?」

「やっぱ…り、…私が神…
…だから…遠慮…ある?」

「えっ、まぁはい。」

図星だった。友達とはいえ、
気にしないようにしてたけど
相手が神様なら少し遠慮する所がある。

「そう…なら、神からの…お願い
 対等な…立場で…話し…て?」

彼女は懇願するように俺にすがり付いて
俺の顔を見上げてきた。
うっ…反則だろ。可愛すぎかよ!

「わっ、わかった!分かったから
その…」

「???」

「そろそろ離れて貰えると
ありがたいかなって」

「…/////!?」

彼女も気づいたようだ今の状態に

2人とも赤面しながら離れ

「ごめん…なしゃぃ/////」

「だっ…大丈夫/////」

あー!!ドキドキした。
神って言っても女の子なんだ。
柔らかいし、いい匂いしたな。
ダメだダメだ!考えるな考えるな

それから落ち着いて
お茶を飲んで話してたら

「そろ…そろ、戻った方…がいい。
向こうの…時間…もう5秒…過ぎてる
お祈りで5秒…長い。」

「そうだね。
わかった。そろそろ戻るよ。」

色々あって忘れてた。
俺は恩恵とか貰いに来たんだった。

「じゃあ…転送…するね?」

「あっ…ちょっとまって!」

「どう…したの?」

「俺が魔法を使えるように
してくれないかな?異世界に
転生したのに魔法が使えないなんて
もったいない。できれば適合属性も
多めに…」

流石にダメかな?
と思って居たら

「心配…ない。元から魔法…は
使え…るよう…してた。」

「えっほんとに!?
なら…」

「でも、そうだ…ね。
使える…魔法…多い方…いい
 私の…加護も付け…て送る…ね
バイバイ、また…来てね?」

「えっちょっ待っ」

すぐに転移させられた。
有無を言う隙が無かった…
でも、どの種類の魔法が使えるか
楽しみだ!

意識が元に戻り辺りを見回すと皆
唖然としていた。
どうしたんだろ?

「ナーガ、おかしい所は無いか? 
体に異変とか」

父さんが心配した様子で聞いてきた。
母さんも不安そうな顔をしている。

「いえ、特には何も無いですよ?」

「そうか、ならよかった。」

「礼拝者の身がこんなに光るなんて…」

シスターさんは膝をつき
何かずっと言っていた。

「たくさん恩恵が貰えてるといいですね。」

「はい!お母様!」
 
「ナーガ。ステータスは
まず自分だけで見ろ。
その後、俺たちに見せなさい。
ステータスは
ステータスと言えば自分だけが
ステータスオープンと言えば
任意の相手に見せることができる。
わかったか?」

「わかりました!」

馬車に乗り、家に着いて
早速自分の部屋に行った。

「ステータス」

さてどんなステータスになっているのかな

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