神の使徒、魔王卿となり平和を求む

こにユウ

プロローグ

処女作です!
アドバイスや応援など、
よろしくお願いします!


「暁 白夜…。君…は
死ん…だ。」

目の前の無口そうな銀髪ロングの少女に
そう言われた俺は

「まぁ、そうですよね」

と思いのほか冷静に答えていた。


なぜこんなことになっているかというと
夜遅くにアルバイトから帰っていた俺は

「きゃーーーーー!!!」

という女性の悲鳴を聞いて警察に通報して
悲鳴が聞こえた方向に走った。
そこには、血がついた包丁を持って近づいている男と
腕を押さえて座り込んでいる女性がいた。
俺はその二人の間に割って入り、

「おい!包丁で女性を切りつけるなんて何考えてんだよ!」

とビビってるのがバレないように大声で叫んだ。
すると男は

「黙れよガキが!そいつはな、俺を振って
他の男と付き合いやがったんだ!
しかも俺といる時より幸せそうにしてよ!
わかるか!?この気持ちが!だから
殺してやるだ。俺を裏切った仕返しにな!」

俺は呆れてしまった。
まさかそんな理由だなんて

「あんたさ、それってただの逆恨みじゃん。
お前じゃ幸せに出来なかったんだろ、なら仕方ないだろ。だいたい大の大人が、あーだこーだとうるせぇなぁ。かかってこいよ
この人で無しが!」

と挑発を含めて大声で叫んだ後、男が俺の方に向かって来るのをみて俺は後ろを向いて全力で走った。
後ろから「まてクソガキがぁ!」と追いかけてくる男がいた。これで女性からは離せたし、
俺が逃げるだけだったんだが、ここで不幸なことに
逃げだ先は通行止めで道には穴が空いていた。
どうしようと迷っていると
ザクッ!と何かが刺さるような音がして
後ろを見ると男がニタニタと笑いながら
俺の背中を刺していた。そこで意識が途絶え
気がついたらここにいたという訳だ。



「何も思わ…ない…の?
自分が…死んだこ…と…対して」

目の前の少女は驚いたように
赤と黄色のオッドアイの目を瞬かせて
俺に尋ねてきた。

「どうも思わない訳じゃ無いですけど、
人はいつか死にますから、俺はその時が少し早かっただけのことだと思うんですよね」

「達観…してる。17歳…だよね?」

「はい。そうですね。祖父と一緒に居ることが多かったので似たのかも知れません。」

そこまで話していて俺は今まで気になっていたことを聞いた。

「それで死後の世界にいるあなたは何者なんですか?」

「わたし…レイエル…創世神…
神様のトップブイ!」

「!?」

俺は驚いた。まさか目の前でピースしてる人が神様でそのトップだとは…

「ちなみ…に、心…なか、視える…
変なこと…考える…べからず」

「すいませんでした。」

俺は慌てて土下座した。

「そこまで…かしこ…まらなくて…いい。
それに…して…も君は…心が澄んで…るね
少し…気に入った。異世界転移して…みる?
魔法とか…使える世界に」

「えっ!できるんですか!?」

俺は少し、いや凄く興奮していた。
俺は元の世界ではまぁ、ラノベとかアニメとかそういう部類が大好きで読んでいたから
異世界転生と聞くと胸が踊ってしまう。

「できる…よ?なにか…欲しい…力…ある?」

しかし、そう聞かれるとしたいことも欲しい能力とかも思いつかないしいて言うなら

「異世界に安全に暮らしたいです。
今回のことがあまり無いようなあとは
健康ですかね」


「無欲…。でも…うん。わかっ…た。」

「ありがとうございます!」

「これくらい…なら、簡単…神様…だから…
 でも……私の…お願い…聞いて…くれる…?」

「俺に出来ることなら
なんでも言ってください!」

創世神様は少し恥ずかしそうに

「そう…なら…友達に…なって…ほしい…
 創世神と…して…生まれて…位が高いせ…いで
 誰も…友達に…なってくれない。だから…初め          て…の友達になって…ほしい。ダメ…かな?」

創世神様は不安と期待が混ざりあったような瞳でこちらを見ていた。

「ダメなわけ無いじゃないですか
 こちらこそよろしくお願いします!」

そういうと創世神様は目を輝かせて

「いい…の?あり…がとう。」

 創世神様は泣き笑いのような表情をして
いた。

「そう言って貰えると俺も嬉しいです。」

創世神様は涙を拭くと

「それ…じゃあ、友達の…証に…
 創世神様じゃ…無くて…レイって…呼んで?」

「ちょっとさすがにそれは…
レイさんではダメですか?」

「むぅ…仕方…ない。それで…いい」

少し、残念そうなでも嬉しいそうに
そうせ···じゃなかった、レイさんはそう言った。すると、ふと思いついたように

「けど…白夜…どう呼べば…いい?
 前世?…それとも…転生…先の名…前?」

そういえばそうだな。どうしたものか。
でもやっぱり

「前世の名前でお願いします!」

「どう…して?」

レイさんは不思議そうにしている。
そりゃそうだ。転生先の名前だって
いうと思ってたんだろう。けど俺は

「前世の俺を知っているレイさんには、
転生先の名前じゃ無くて今までの白夜って
名前で呼んで欲しいからです。」

「ふふ…うん。…わかった。」

 レイさんはとても嬉しそうに目を細めた。
それに俺がドキッとしたのは内緒だ。
それからレイさんと少し話して

「じゃあ、そろそろ…転生…する?」

「そうですね。そろそろお願いします!」

「君は…無欲…だから…健康…とか…安全しか
 望まなかった…けど…それだけ…じゃ…
生きて…いけな…いから…私…から少…しプレ…ゼント…あげる。」

「すいません。ありがとうございます!
それと向こうの世界でレイさんに会うには
どうしたらいいですか?」

「それ…なら、神殿…来て…お祈り…すると
私…会える」

「わかりました!行けるようになったら足を運ばせて貰います!」

すると俺の体が輝き出した。

「もう…時間…
 それ…と転生…だか…ら幼児…から…頑張って」

「えっ!それってど…」

瞬間、俺は俺は光に呑まれたのだった。

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