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代打・ピッチャー、俺 (少年編)

雨城アル

17投目・大リーガー

「っていうことが昨日あったんだよー!」

「へぇー元メジャーリーガーの八城祐司やしろゆうじさんが偶然にもその場にいて指導してもらったと……」

「俺は名前だけしか聞いたことなかったんだけどまさかホンモノだとは思わなかったぞ……」


谷内はピンとこないような顔つきで質問した。


「メジャーって何……?」

「え?」


「まあ野球経験が浅い谷内さんならしょうがないよ、メジャーっていうのはアメリカで行われている野球の最高峰のプロリーグだよ!」


「その中でも数少ない日本人選手で活躍していた捕手が八城さんなんだ、打てるキャッチャーで有名って聞いたことあるぞ」

「でもなんでそんな人がここにいたの?」


「そこまではさすがにわからないなぁ」



プロ野球の話に花を咲かせている中、練習試合が近づいていた。


「そういえばそろそろ練習試合の日じゃない?直紀、ピッチャーはできるの?」

「毎日投げ込んでるから抑える自信はあるぞ」


宇形は、思い出したかのように真中に伝えた。


「あれ、今年の上級生って確かキャッチャーいなかった気がするんだけど…」

「そんなことあるのか?まあもしも誰もやらないなら俺がやっちゃおっかな!なんてね……」


「キャッチャーデビューしちゃいなよ、直紀」


「おう、やってみる」


谷内の後押しで、キャッチャーを立候補することにした真中。それからすぐに時が経ち、練習試合の日がやってきた。空はあいにく曇天で、どんよりとした雰囲気の中ベンチに集合した。

「スタメンの発表をしたいところだが、キャッチャーがいないんだ……誰かキャッチャーやってくれる奴はおらんか?」


真中は、勢い良く手を挙げた。


「はい、やりたいです」


監督は驚いたような顔をして、真中に言った。

「真中か、君はピッチャーだったけどできるのかい?」

「僕は元キャッチャー志望だったので、右投げになったときからずっと投手捕手共に練習を重ねてきました、自信はあります!」

「そうか、じゃあ真中に任せるとしよう、ではスタメンの発表をする!」


宇形は6番、真中は8番でスタメン入りを果たした。

「私はやっぱりベンチかぁー」

「先輩は守備だけじゃなくて打撃も上手いからしょうがないよ谷内さん」


捕球上手の谷内は、ベンチスタートで試合が始まった。こうして、真中の初マスク試合が幕を開ける。

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