愛した人と共にいられるなら

パンデミック

失った令嬢が手に入れた話

ある少女は純粋だった。



純粋だからこそ他人の言うことをよく聞き、理解し、行動した。


 
ただそれが裏目に出ただけの話



王子のためにと一生懸命努力した結果少女は感情を失った。



王子のため、王子のためと頑張っていた少女、最後は何のために頑張っていたのか。



裏切られた少女、少女の心は増悪で満ち溢れている、この世界の終わりを、どこか心の底で思っているのではないのか。



目を覚ました少女にゆっくりと歩み寄る影、



まるで太陽の様だった



太陽のように明るい髪に、真っ赤な目、とても美しかった。



少女は一瞬で恋に落ちた 



話を聞くと彼は隣国の王子だという。



少女納得した、その美しさに、身に纏う雰囲気に。



彼と話をする度に彼に惹かれていることに気が付いた。



感情を覚えた令嬢はただの令嬢だ、少女は恋する乙女だった。



恋のひとつもした事の無い少女なのだから恋の仕方などわかる訳もなく、ただ好きになるだけの日々だった。



けれどある日、少女は逃げた。



久々に見た王子が男爵令嬢と楽しそうに笑っていて、許せなくなった、



だけど、そんな感情を持つ自分が1番嫌になった。



だから逃げた、彼の国へ、ただわかった。



彼の国へ行く途中、たくさんの兵士たちがいた



あぁ、無くなるんだなぁって、私の国は無くなるんだなぁって思った。



少し胸が痛くなった、だけどこれは私が望んだことだから、



だから

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