兎の足跡

Ark✿霧兎✿

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足速く着いた屋敷は大きすぎず小さい過ぎず二階建てのどこにでもありそうな木造建築。


昔ながらの大きい岩に鯉の泳ぐ池庭、窓際には誰かが座って談笑している


竹藪の似合う古風な家


似合わないのはその近くを巡回する用心棒が数名…





ここに重要人物…標的が日常居る証拠。





だがその標的は先程出かけたばかりだ。


「(さて、見たところ7人か…)」


竹藪の上から屋根の上にストンと落ちる。
猫のように音はさせない。


するっと2階のベランダから入って辺りに目を通し手当り次第に


これはどうだあれはどうだ…


するりするりと目を閉じ物に手を触れ通しても…お目当ての標的の記憶がない。
どうやら使用人たちの部屋らしい。
ゆっくりと目を開くと





そこには赤い瞳が…





力の代償とは違うが見ている間は脳がフル稼働するからか…その瞳は赤く染る。


兎の名前もそこから来たものだ。


無機質な物の記憶を漁る能力の持ち主で


例えば腕時計。
身につけて動いていた時間、その人に触れていた時間の記憶を漁り見ることができる、情報屋としては最適な能力だ。


 ちなみに生き物の記憶を見ることは出来ない。生きているうちはだが…


たまに情報を整理してやらないと赤目が続き偏頭痛を起こすのはいつもの事だった



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