兎の足跡

Ark✿霧兎✿

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そろり…そろり…






猫がイタズラでもするかのように
人の目を遮り目的の場所へと歩みを進める…


いつもなら…するりと行く仕事も、今日はそうとは言えないらしい…


朝方は、鳥の囀り(サエズリ)や葉鳴りの音しかしないような奥地…そんな場所に僕が居るのも珍しい程の場所…


いつもなら人が多ければ多い方がいいのだから


「カァーっ!カァーっ!」


威嚇するかのように鳴いたカラスに目を向けにっこりと微笑み、そっとジャンプして







カラスのすぐ目の前に移動してやる







慌てて飛び立つカラスを目的を忘れ追いかけようかと足に力を入れたが…
その動きをピタリと辞める


じぃっと見つめる竹藪(タケヤブ)のなか数メートル先下に1台の車が通る







間違いない…今回の標的だ…






にっこりと無邪気に見送り
颯爽と屋敷側に向かってジャンプする


ふわりふわりとフードに付いた兎の耳を揺らしながら


さぁ仕事がしやすくなったと上機嫌に鼻歌を歌い出す



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