雪物語

スノウ

第26話 屋敷にて

最近忙しくて手がつけられていません。
それにコロナ...あいつぜってぇ許さねぇ。

皆さんも外には出ずに家で大人しくしましょう。







エリール達を買い物に行かせて数分。
転移で屋敷に戻ってきた雪は1階の会議室(なんとなく作った)で一際豪華な椅子に座って考えていた。

「この部屋の椅子を増やさないとな...」

『マスター、それらしい顔をしてどうでもいいことを考えるのは辞めてください。聞いてるこっちが恥ずかしくなります。』

「......。うん、ごめん...」

『椅子に関しては予備で作っていましたので大丈夫でしょう。それよりも考えることがあるのではないですか?』

「あぁ、とりあえず一つだけあるな。こないだの謁見で俺のことを気に食わないって貴族は結構いると思う。まぁ、そういう風に俺がしたんだがな...。
でだ、この屋敷、庭も含めたこの土地全体を守る結界を何枚も重ねがけして俺が認めた奴以外入れないようにしようかと思っていた。何かと狙われることがこれから多くなるだろうし俺の屋敷を見に来たり侵入する輩もいるだろう。一番危ないのは客と思わせた刺客とかかな。だから良くない意志を持った奴は入れない結界、この土地内に正門以外から入ることの出来ない結界を今張るかと思っていた。」

『そうですね。マスターの力を狙って、マスターの事が消えて欲しくてって貴族は沢山いるでしょうね。結界を張ることに関しては私も賛成です。それにこの屋敷のガードマンを作るのもいいかもですね。』

「うん、それも考えていた。召喚魔法とかあるの?悪魔とかはなんか嫌だから天使とか!可愛いくて強い子がいいなぁ。」

『...。召喚魔法はあります。ですが何が出てくるかは分かりません。天使、悪魔、精霊の3種で、込める魔力で出現する者の格が決まります。上から神級、王級、上級、下級ですね。上級に関しては強いですがそこそこですので警備に関しては心もとないでしょう。王級からはレベルが段違いになります。マスターが倒したドラゴンよりも強いです。』

「なるほどなぁ〜、召喚については後からやってみようか。今は結界だ。結界は光魔法ってイメージがあるんだけどどうなの?」

『それであってます。あとはマスターのイメージでどうにでもなるかと思いますよ。』

「じゃあ、認識阻害結界に幻影結界、侵入禁止結界に敵感知結界...で最後に触ると感電する雷結界を貼ろう。」

『敵側が可愛そうになりますね。』

「これくらいでも足りないだろ?そのうちゴーレムでも作って庭の四方に配置とかしようかと思ってるしね。」

『この世界でいちばん安全な場所になりそうですね。』

「それぐらいしたいじゃない。俺が好みの女の子がたくさんいるんだぜ?俺が本気で守らないとダメでしょ?」

『最低な発言ですがどうして少しカッコイイのでしょうか...分かりません。』

「男なんてそんなもんよ。」

チノと話をしながら魔力を最大限に使い結界を張っていく。1番外側に認識阻害、その次に幻影、その次に敵感知、その次が進入禁止、それでも入って来そうなやつがいるかもしれないので最後に触れたら死ぬかもしれないくらい強い力の電力が流れてる結界を張った。無我夢中で張ったことで忘れていたことがあった。それが魔力枯渇。

雪は張り終えた瞬間倒れてしまったのだ。





「んあ...んう〜ん、...なんでベッドの上にいるんだ?」

『マスター、結界を全力で張ったことで魔力枯渇が起こり倒れてしまったのです。その後、エリール達が帰ってきてベッドに運ばれました。エリール達みんな慌てていましたので怒られるかもですね』

「...う〜ん...俺はみんなのために頑張ったのに怒られてしまうのか...悲しみが深い...。」

チノに状況を説明してもらいながら雪の部屋を出る。時間的にも夕食の時間なので1回の食堂に向かう。

「お腹すいた〜俺はお腹がすいたぞ〜」

「!?主様!!お目覚めになられたのですね!」

「私たちは何かあったんじゃないかと心配になりました!!!」

「ありゃりゃ、みーんな心配してくれたの?優しい子達で嬉しいなぁ」

「ご主人様、私達は本気で心配していたのです。本当に何も無くてよかったです。エリールさん!ご主人様がお目覚めになられました。」

上からカレン、オリオン、リンが心配したと言ってくれる。

「あ...ちょっ、リン!エリールはまだ呼ばな「ユキ様!!」い......。はい。」

「ユキ様は私たちを心配させてどうするおつもりですか!!本当に心配したんです!帰ってくるとユキ様が倒れていて...本当に...何も無くて...よかったです...。」

エリールが泣いてしまった。雪としては守る思いで全力を出したのだが裏目に出てしまった。雪は苦笑いをしながら答える

「心配してくれてありがとうエリール。屋敷に強力な結界を5重に張った影響で、魔力枯渇が起きて倒れたんだ。これから気をつけるから、ごめんね?」

「...ふぇ?結界を...5重に?」

「うん、5重に。まぁ、信じられないと思うから今から説明しようか。みんな!一旦作業中止して!会議室に集合!」

雪はみんなに自分の力を言うことにした。
みんなが作業を中止して会議室に全員が集まったのは4分後だった。

「みんな集まったね?みんなの席は用意していたからそこに座って」

「私たちはメイドです。座るわけにはいきません。」

「座っていいんだよ。俺はメイドとして買ったけどここにいる以上ご飯食う時はみんな一緒だし、会議の時もみんな席につくようにしてくれ。メイドである前に俺が認めた仲間だ。そして家族だ。客が来た時はメイドして振舞ってもらうけどそれ以外は普通に過ごしてくれて構わないよ。ね、だから座ってくれると嬉しいな。」

「ご主人様は珍しい方なのですね...。わかりました。これからはそうさせていただきます。」

メイド達が全員席に座る。

「えーと今から俺のステータスを見せる。このことは内密にね。教える理由は君たちが家族だから。
それじゃあ『ステータス』」

【ステータス】
【名前】白銀 雪 【性別】男 【年齢】16
【称号】転移者 (女好き メイド好き) ドラゴンスレイヤー Sランク冒険者
【種族】人族
【レベル】78
【体力】48000/48000
【魔力】40000/50000
【攻撃】47000
【防御】45000
【知性】50000
【精神】43000
【俊敏】49000

【魔法】
光雷の魔法Lv.MAX
重力魔法Lv.MAX
創造魔法Lv.7
回復魔法Lv.7
【スキル】
 鑑定極 隠蔽極 殺気 身体強化
【ユニークスキル】
無限収納 言語理解 神剣術 神速 能力値UP極 転移
【究極スキル】
叡智之神 
【加護】
創造神フィーネの加護


(チノ!ナイス!女好きとメイド好き隠蔽してくれただろ!本当に助かる!!)

『マスターは迂闊です。私に感謝してください』

(本当にありがとうな!あと少しで死ぬところだった...)

「ご主人様、これは本当...なのですか?」

「強いとかそういうレベルじゃないですよこれ...」

「主様は最強なのですね!」

「ご主人は強い」

「他のSランク冒険者が可愛く見えますね...」

「ユキ様...!!こんな方と一緒にいれるなんて...はぅ...幸せですぅ...。」

上からリン、アセロラ、カレン、レミリィ、オリオン、エリールが驚いた表情でこちらを見ている。いや...エリールは顔を赤くして何かを考えているようだった。相変わらずラミリィは頷くだけ。

「まぁ、俺のステータスはこんな感じだ。とりあえず人族最強かもね。スキルと魔法のおかげで結界を5重にかけることもできたんだ。みんな入ってこれたってことは不具合も何も無かったみたいだしよかったよ。」

「ご主人様、私たちのためにありがとうございます。」

「いいんだよ。みんな大切だからね。少し本気を出しちゃったんだ。改めてみんな心配させてごめんね!今日は豪勢な夕食にしよう!」

「「「「「はい!」」」」」

「あ、あとカレン。カレンは俺のところに来て。」

「?今ですか?」

「うん、きて」

雪が隣に立つようにうながした。カレンが隣に来ると雪がカレンの耳元で囁く。

「カレン、君は狐人だよね?」

「!?何故それを!?」

「鑑定で分かるよ。内緒にした方がいい?俺としては狐人としてのカレンが見たいんだけど。てかすごく見たい!」

「怖くないのですか?」

「...?怖い?どゆこと?」

「獣人は嫌われることが多いです。ここにいる方たち、エリールさん以外は私が狐人の事だとは理解しています。ですがこれを明かした時エリールさんに嫌われてしまうのではないかと...。」

「ふふっそんなことでエリールが嫌うなんてことは無いよ。じゃあ俺から言ってもいい?」

「いえ、私から言わせてください。」

「うん、よろしくね!みんな!カレンから話があるよ。特にエリール!」

「?なんでしょうか?カレンさん?」

「はい、あの、私は今から本当の私をみせます。どうか嫌いにならないでください。」

「?嫌いになったりなんかしませんよ?」

「で、では行きます。『変幻解除』」

するとカレンが白く輝き出す。それはわずか数秒。
その光が消えるとそこには大きな狐耳をもったカレンがいた。黄金色の髪が腰の長さまであり、腰からは大きな尻尾があった。

「綺麗...」

エリールが呟く。
周りのメイド達も同じ意見のようで頷いていた。
雪は何を思っているかと言うと...

(はぁ!?!?綺麗とか可愛いとかそういうレベルじゃないぞ!!最高すぎるんだが!!!めちゃくちゃ興奮するんだが!!!異世界最高すぎるんだが!!!!)

とまぁ、めちゃくちゃ興奮していた。

「主様、いかがでしょうか?」

「...可愛いすぎる...。それの一言に尽きる...。
みんなは俺のことを気遣って言わなかったんだろうけど俺は転移者だ。俺は神様の手違いで死んでしまってな。お詫びとしてこの世界に転移させてもらったんだ。俺の前の世界はな、魔法なんてないし獣人なんていなかった。みーんな人族。獣人やエルフにドワーフや悪魔や天使、魔物だっていない。夢物語や本の世界の話なんだよ。」

雪は一呼吸置く。

「ここまで話せばだいたいわかるだろ?...そう、この世界は俺からしたら夢の世界なんだよ。ここに来てからずっと楽しくて仕方がない。それにこの力。困ることも無い。それにこんな可愛い子達と生活ができる。本当に最高だよ。」

「そんな世界があるのですか...」

「だからユキ様ずっと楽しそうだったのですね...」

「可愛いだなんて...」

「私は、みんなに...主様に認めてもらえて嬉しいです...。それに...可愛すぎるなんて...はうぅ...。」

メイド達みんなは雪の話を聞き驚きと納得が言ったという顔をしていた。カレンに関しては赤くなっていた。その姿も可愛い。

「よーし!今日から新たなチームを作る」

「「「「「チーム?」」」」」

「そう、チーム!その名も「雪癒し隊」!!」

「「「「「へ?」」」」」

「活動内容は俺のことを癒してくれることだけ。
メンバーはメイドのみんな達!」

「「「「「え!?」」」」」

「そのうちみんなに仕事をやらせるからその時に詳しく話すよ。さ!それじゃあ作業開始してくれ!さすがにお腹すいたよ!!」

「「「「「はい!」」」」」

後に、雪の作った「雪癒し隊」で雪が危険(自業自得)に遭うことは言うまでもなかった。その話はまだちょっと先の話である。


「雪物語」を読んでいる人はこの作品も読んでいます

「ファンタジー」の人気作品

コメント

コメントを書く