雪物語
第23話 屋敷
「ん...んう...ふぁぁ、知らない...知ってる天井だ。」
(昨日はすごく楽しかった。いや、嬉しかったと言うべきか?エリールが俺の屋敷にくる!これは俺のハーレム計画の前進だ!それも一歩どころではない。百歩ほど進んだ!ありがたい話だ)
そんなことを顎に右手を乗せて思案していた。今日やることを考え、早く屋敷に行きたくて仕方がなかったのだ。
すると、泊まっていた部屋のドアからコンコンっと音が鳴る。
「ユキ様、お目覚めでしょうか?エリールが参りましたよー」
エリールがふざけ半分でやってきた。それを聞いた雪は少しテンションが上がった。
「エリール!入っておいで!話をしようか!」
「はい!失礼しますね、ユキ様!」
「今日、これからについてなんだけど、屋敷の鍵って貰えるかな?」
「はい、陛下が今日ユキ様がお帰りになる前に屋敷の地図と鍵をお渡しするそうですよ!朝確認しましたので間違いないかと思われます!」
「ありがとう!じゃあ着替えを終えて鍵を貰いに行こう!そして屋敷を見たあとは買い物しよ!」
「はい!じゃあご準備お手伝いしますね!」
エリールと今日の話をし、用意を全て終わらせグレイグのところに向かう。その足はテンションMAXスキップであった。
エリールの後ろを歩き、いつもの飯を食う部屋にたどり着いた。
入ると、既に王家の方々がいて雑談していた。
「グレイグおはよう。皆さんもおはようございます。」
「おおう、ユキよおはよう。今日は少しテンションが高いな。」
「そりゃあそうよ、この王都で自分の家だ。テンションが上がる。早く行きたくて仕方がないね。」
「ハッハッハァッ!嬉しいことを言ってくれる!ほれ、これが鍵と地図だ。朝食を食べたらもう行くのだろう?」
「おお!ありがと!そりゃあもちろん。みんなには悪いが食べたらすぐに向かおうかと思う。エリール、用意は終わってる?後でエリールの部屋に行こう。荷物を俺のアイテムボックスに入れるから!」
「はい、用意は終わっております!ですがユキ様、申し訳ございませんが荷物は私が持とうかと思います。ご主人様にわずらわせるようなことできません。」
「いいの!俺がやるって言ってるんだから!ね!」
「はぅ...わ、分かりました!ではよろしくお願いします!」
「ということだ。グレイグ朝食食べ終わったらすぐ失礼する。今回はありがとう。屋敷の整備等終わったら遊びに来てくれ。俺の全身全霊をかけてもてなそう!ティルーナもその時は来てね?」
「うむ、楽しみにしておるぞ!!」
「は、はい!!是非行かせて頂きます!!凄く楽しみにしてますね!」
「うん!任せて!最高のもてなしをするよ!」
朝食を終え、エリールの部屋に行く。部屋に入ると女性の部屋らしい甘い匂いがした。荷物もちゃんと纏められていてアイテムボックスに直ぐに入れた。
荷物を入れたあと、王城をあとにする。王家のみんなはまた見送ってくれた。本当にいい人達なのがわかる。それにティルーナは今回も寂しそうな顔をしていた。
地図に書いてある通りの道を進む、城から10分程度歩くと遠目でもわかるでかい屋敷が見えてきた。
「エリール、あの屋敷かな?すごく大きいね」
「はい、伯爵家の方のお家より大きいですね...。」
「はぇ〜、グレイグも太っ腹だな。今日からここは俺の家だ!」
話をしながら歩くと屋敷の目の前まで来た。屋敷全体を見ると白を基調とし屋敷中央に大きな扉があるある。
中に入ると中も白が基調とされていて、雪好みだった。2回に上がるための階段の手すりを触ると少し埃があった。
「これは...掃除をしないといけないなぁ...。家具等もないし大変だが俺がいることでその問題も問題じゃなくなる!エリール、俺の力の一端を隣で見ていてくれ!」
「?ユキ様、なにかするのですか?早く掃除しないといつまで経っても終わりませんよ?」
「大丈夫!俺の隣に立って俺をいやしててくれればいいよ!」
「はっ!はい!私エリール、ユキ様の隣に立たせていただきます!」
エリールが雪の隣に立って肩が触れ合うぐらい近くまできた。
(あぁ、最高だ!チノ!この屋敷全体を綺麗にする魔法を作ってはくれないか!それと家具を作るための魔法!)
『はい、お任せ下さい。オリジナル魔法、生活魔法極を作成します。......作成しました。この魔法ひとつで生活で必要なありとあらゆることに対処出来る魔法が使用可能です。家具に関しては創造魔法ですぐに出来ると思います。』
(ん、ありがとう!では早速...屋敷全体の汚れを落とすイメージ...うん)
「広域浄化」
雪がそう唱えると、白と金の大きな魔法陣が屋敷全体を包む。数秒後...屋敷全体が完成したばかりと言われても疑われないぐらい綺麗になっていた。
エリールはそれを見て固まっていた。
「ユキ様!今のはなんですか!!一瞬で屋敷が綺麗になりました!!!すごいです!!」
「これは俺が作った魔法『広域浄化』だよ!この屋敷全体、庭も含め全ての汚れが落ちる魔法だよ!」
「凄いです!!さすがユキ様!!では早速屋敷を隅々まで確認致しましょう!」
「うん!そうしよう!」
雪とエリールは屋敷を隅々まで確認していく。
1階はトイレにでかい風呂に、でかいキッチン、広い食堂に広いリビング。何人規模のパーティーが出来るんだ?というふうに考えてしまうくらい大きかった。2回にも客室、トイレがある。2回の1番奥の部屋はどこの部屋よりも大きく、ここを雪、俺の部屋にすることに決めた。
執務室兼寝室だ。
「エリールはどこの部屋にする?」
「私はユキ様の隣の部屋がいいです!!」
「ん、じゃあそこにしよう!荷物を置きに行くから隣の部屋に行こうか!」
エリールの部屋に入り、荷物をアイテムボックスから出した。
この部屋に必要な家具は何一つ置いてなかったので雪は必要なもの全てを創造魔法で作成し、部屋に設置した。女性が必要だろう家具を考えられる限り思い出し、作っては配置して行った。
「エリール、足りないものはないか?あれば作るからね?」
「いえ!大丈夫です!ユキ様の魔法は凄いのですね!驚かされてばかりです...。」
「こんなんで驚いていたら持たないよ?2階の部屋はとりあえず俺とエリールので終わったし次は1回の必要なものを揃えて、小物や食材は街に買いに行こう!あと、これはエリールのお小遣い!好きに使ってね!必要なものもあるだろうし街に行った時に好きな物買いな!」
と雪はアイテムボックスから金貨100枚と銀貨100枚をエリールに渡した。
「!?こんな大金頂けませんよ!!」
「大丈夫だよ!お金はいっぱいあるしね!それにエリールの普段着とか見たいし...ね?」
「ふぇ?...。わ、分かりました。有難く頂戴します!」
「うん、好きに使って!」
一回に戻った雪とエリールはお風呂に向かった。
ボディーソープやシャンプーなどがなかったので作成し置いておく、タオルなども作っておいた。
風呂場での用意を終え、次はキッチンへ
この間購入した塩などの調味料を1キロずつキッチンに出してしまった。包丁も多岐にわたって使えるように色々な種類を用意した。もちろん使うのはエリールだ。エリールも嬉しそうにしていたのでよかった。
食器等は街で買うとして、雪は冷蔵庫を作ろうとしていた。
(扉を開けて冷たい機能とアイテムボックスみたいに時間が止まる機能が欲しい。上と下で機能を分けるか...。......よし!出来た!上が冷蔵機能、真ん中が無限収納、下が冷凍庫。これをエリールに説明しよう)
「エリール、この箱について説明するからちょっとこっちに来て」 
「はーい!今行きます!」
エリールに箱の説明をするとそれはそれは驚かれた。エリール曰く「この箱は生活の革命です!こんなの凄すぎて価値が計り知れません!」と言われた。めちゃくちゃ褒められて雪は照れていた。
「うーんと今まで倒した魔物の肉は既にキロ単位で小分けしてるしアイテムボックス機能のところに入れておくか!エリール、ここに魔物の肉入れてこう!めちゃくちゃ多いから時間かかるかも!」
雪とエリールは今まで狩ったオークの肉などを冷蔵庫に入れていった。
「野菜とかは街に行った時に100キロ単位で買おう。容量無限大だしね!」
「はい!ありとあらゆる食材を買いましょう!そして私が今日手によりをかけてご夕食を作ります!」
「うん!よろしくね!お昼はどこかでご飯を食べようね!」
「はい!よろしくお願いします!」
屋敷での用意を一通り終えて、街の方へ2人で向かう。エリールにはメイド服から普段着に変えてもらい楽しく話をしながら街に向かった。
街では無限収納にない食べ物を買いまくり、食器も何人分かわからないほど買った。大きいものは雪が作るから買わないで済んだ。この先貴族も来るであろうことを考え、最高級品の食器等も買っておいた。色々考えながら買い物をしたが、買うものが多く何が必要か分からなくなったので買い物をやめて高級レストランに足を運んだ。
エリールは躊躇ったが雪が早く行こ!と言うと笑顔になりついてきてくれた。
今日1日で前世では味わえなかった幸せを感じることが出来た雪であった。
(昨日はすごく楽しかった。いや、嬉しかったと言うべきか?エリールが俺の屋敷にくる!これは俺のハーレム計画の前進だ!それも一歩どころではない。百歩ほど進んだ!ありがたい話だ)
そんなことを顎に右手を乗せて思案していた。今日やることを考え、早く屋敷に行きたくて仕方がなかったのだ。
すると、泊まっていた部屋のドアからコンコンっと音が鳴る。
「ユキ様、お目覚めでしょうか?エリールが参りましたよー」
エリールがふざけ半分でやってきた。それを聞いた雪は少しテンションが上がった。
「エリール!入っておいで!話をしようか!」
「はい!失礼しますね、ユキ様!」
「今日、これからについてなんだけど、屋敷の鍵って貰えるかな?」
「はい、陛下が今日ユキ様がお帰りになる前に屋敷の地図と鍵をお渡しするそうですよ!朝確認しましたので間違いないかと思われます!」
「ありがとう!じゃあ着替えを終えて鍵を貰いに行こう!そして屋敷を見たあとは買い物しよ!」
「はい!じゃあご準備お手伝いしますね!」
エリールと今日の話をし、用意を全て終わらせグレイグのところに向かう。その足はテンションMAXスキップであった。
エリールの後ろを歩き、いつもの飯を食う部屋にたどり着いた。
入ると、既に王家の方々がいて雑談していた。
「グレイグおはよう。皆さんもおはようございます。」
「おおう、ユキよおはよう。今日は少しテンションが高いな。」
「そりゃあそうよ、この王都で自分の家だ。テンションが上がる。早く行きたくて仕方がないね。」
「ハッハッハァッ!嬉しいことを言ってくれる!ほれ、これが鍵と地図だ。朝食を食べたらもう行くのだろう?」
「おお!ありがと!そりゃあもちろん。みんなには悪いが食べたらすぐに向かおうかと思う。エリール、用意は終わってる?後でエリールの部屋に行こう。荷物を俺のアイテムボックスに入れるから!」
「はい、用意は終わっております!ですがユキ様、申し訳ございませんが荷物は私が持とうかと思います。ご主人様にわずらわせるようなことできません。」
「いいの!俺がやるって言ってるんだから!ね!」
「はぅ...わ、分かりました!ではよろしくお願いします!」
「ということだ。グレイグ朝食食べ終わったらすぐ失礼する。今回はありがとう。屋敷の整備等終わったら遊びに来てくれ。俺の全身全霊をかけてもてなそう!ティルーナもその時は来てね?」
「うむ、楽しみにしておるぞ!!」
「は、はい!!是非行かせて頂きます!!凄く楽しみにしてますね!」
「うん!任せて!最高のもてなしをするよ!」
朝食を終え、エリールの部屋に行く。部屋に入ると女性の部屋らしい甘い匂いがした。荷物もちゃんと纏められていてアイテムボックスに直ぐに入れた。
荷物を入れたあと、王城をあとにする。王家のみんなはまた見送ってくれた。本当にいい人達なのがわかる。それにティルーナは今回も寂しそうな顔をしていた。
地図に書いてある通りの道を進む、城から10分程度歩くと遠目でもわかるでかい屋敷が見えてきた。
「エリール、あの屋敷かな?すごく大きいね」
「はい、伯爵家の方のお家より大きいですね...。」
「はぇ〜、グレイグも太っ腹だな。今日からここは俺の家だ!」
話をしながら歩くと屋敷の目の前まで来た。屋敷全体を見ると白を基調とし屋敷中央に大きな扉があるある。
中に入ると中も白が基調とされていて、雪好みだった。2回に上がるための階段の手すりを触ると少し埃があった。
「これは...掃除をしないといけないなぁ...。家具等もないし大変だが俺がいることでその問題も問題じゃなくなる!エリール、俺の力の一端を隣で見ていてくれ!」
「?ユキ様、なにかするのですか?早く掃除しないといつまで経っても終わりませんよ?」
「大丈夫!俺の隣に立って俺をいやしててくれればいいよ!」
「はっ!はい!私エリール、ユキ様の隣に立たせていただきます!」
エリールが雪の隣に立って肩が触れ合うぐらい近くまできた。
(あぁ、最高だ!チノ!この屋敷全体を綺麗にする魔法を作ってはくれないか!それと家具を作るための魔法!)
『はい、お任せ下さい。オリジナル魔法、生活魔法極を作成します。......作成しました。この魔法ひとつで生活で必要なありとあらゆることに対処出来る魔法が使用可能です。家具に関しては創造魔法ですぐに出来ると思います。』
(ん、ありがとう!では早速...屋敷全体の汚れを落とすイメージ...うん)
「広域浄化」
雪がそう唱えると、白と金の大きな魔法陣が屋敷全体を包む。数秒後...屋敷全体が完成したばかりと言われても疑われないぐらい綺麗になっていた。
エリールはそれを見て固まっていた。
「ユキ様!今のはなんですか!!一瞬で屋敷が綺麗になりました!!!すごいです!!」
「これは俺が作った魔法『広域浄化』だよ!この屋敷全体、庭も含め全ての汚れが落ちる魔法だよ!」
「凄いです!!さすがユキ様!!では早速屋敷を隅々まで確認致しましょう!」
「うん!そうしよう!」
雪とエリールは屋敷を隅々まで確認していく。
1階はトイレにでかい風呂に、でかいキッチン、広い食堂に広いリビング。何人規模のパーティーが出来るんだ?というふうに考えてしまうくらい大きかった。2回にも客室、トイレがある。2回の1番奥の部屋はどこの部屋よりも大きく、ここを雪、俺の部屋にすることに決めた。
執務室兼寝室だ。
「エリールはどこの部屋にする?」
「私はユキ様の隣の部屋がいいです!!」
「ん、じゃあそこにしよう!荷物を置きに行くから隣の部屋に行こうか!」
エリールの部屋に入り、荷物をアイテムボックスから出した。
この部屋に必要な家具は何一つ置いてなかったので雪は必要なもの全てを創造魔法で作成し、部屋に設置した。女性が必要だろう家具を考えられる限り思い出し、作っては配置して行った。
「エリール、足りないものはないか?あれば作るからね?」
「いえ!大丈夫です!ユキ様の魔法は凄いのですね!驚かされてばかりです...。」
「こんなんで驚いていたら持たないよ?2階の部屋はとりあえず俺とエリールので終わったし次は1回の必要なものを揃えて、小物や食材は街に買いに行こう!あと、これはエリールのお小遣い!好きに使ってね!必要なものもあるだろうし街に行った時に好きな物買いな!」
と雪はアイテムボックスから金貨100枚と銀貨100枚をエリールに渡した。
「!?こんな大金頂けませんよ!!」
「大丈夫だよ!お金はいっぱいあるしね!それにエリールの普段着とか見たいし...ね?」
「ふぇ?...。わ、分かりました。有難く頂戴します!」
「うん、好きに使って!」
一回に戻った雪とエリールはお風呂に向かった。
ボディーソープやシャンプーなどがなかったので作成し置いておく、タオルなども作っておいた。
風呂場での用意を終え、次はキッチンへ
この間購入した塩などの調味料を1キロずつキッチンに出してしまった。包丁も多岐にわたって使えるように色々な種類を用意した。もちろん使うのはエリールだ。エリールも嬉しそうにしていたのでよかった。
食器等は街で買うとして、雪は冷蔵庫を作ろうとしていた。
(扉を開けて冷たい機能とアイテムボックスみたいに時間が止まる機能が欲しい。上と下で機能を分けるか...。......よし!出来た!上が冷蔵機能、真ん中が無限収納、下が冷凍庫。これをエリールに説明しよう)
「エリール、この箱について説明するからちょっとこっちに来て」 
「はーい!今行きます!」
エリールに箱の説明をするとそれはそれは驚かれた。エリール曰く「この箱は生活の革命です!こんなの凄すぎて価値が計り知れません!」と言われた。めちゃくちゃ褒められて雪は照れていた。
「うーんと今まで倒した魔物の肉は既にキロ単位で小分けしてるしアイテムボックス機能のところに入れておくか!エリール、ここに魔物の肉入れてこう!めちゃくちゃ多いから時間かかるかも!」
雪とエリールは今まで狩ったオークの肉などを冷蔵庫に入れていった。
「野菜とかは街に行った時に100キロ単位で買おう。容量無限大だしね!」
「はい!ありとあらゆる食材を買いましょう!そして私が今日手によりをかけてご夕食を作ります!」
「うん!よろしくね!お昼はどこかでご飯を食べようね!」
「はい!よろしくお願いします!」
屋敷での用意を一通り終えて、街の方へ2人で向かう。エリールにはメイド服から普段着に変えてもらい楽しく話をしながら街に向かった。
街では無限収納にない食べ物を買いまくり、食器も何人分かわからないほど買った。大きいものは雪が作るから買わないで済んだ。この先貴族も来るであろうことを考え、最高級品の食器等も買っておいた。色々考えながら買い物をしたが、買うものが多く何が必要か分からなくなったので買い物をやめて高級レストランに足を運んだ。
エリールは躊躇ったが雪が早く行こ!と言うと笑顔になりついてきてくれた。
今日1日で前世では味わえなかった幸せを感じることが出来た雪であった。
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