雪物語
第19話 お話と試験
宿屋で用意が終わり、グロリアにギルドに行くと伝える。いつもの様に行ってらっしゃい!と挨拶してくれるそんな彼女に笑顔を向けて手を振った。
屋台でジュースを買い、飲みながらギルドに向かう。時刻はだいたい13時、すこし遅いかと思いながらも別にいいやと思いながらゆっくりとギルドに向かう。
お昼だからかやっぱりギルド内は静かになっていた。受付は今日もマリアがやっていた。
「マリア、こんにちは。ナクターに会いに来たよ」
「ユキさん!こんにちは!今ギルドマスターにお話しますね!」
数分後
「ユキさん!ギルドマスターのお部屋に案内しますね!」
「うん、よろしく!」
ーーーーーーーー
「ギルドマスター、ユキさんをお連れしました。」
「うん、入ってきていいよー」
「失礼します。」
「ユキくん、ここに座って座って!」
「おう」
「でね、今日の話はドラゴンのことと、ランクの話をしたくね!あっ!オークションに関しては話をしてあって明日のお昼から始まるからお昼前にギルドに来てね。僕が案内するから!」
「助かる。よろしく頼む。」
「うんうん、それじゃあ聞いていこうかな。ドラゴンのいるアルフ山ではどうやって移動したの?半日で行って帰ってくるのって難しいよね?それとどうやって倒したの?」
「う〜ん、移動に関しては走った。ドラゴンの倒し方は剣術スキルが高いからそれで首を落とした。」
「ん?走ったってどういうこと?」
「んいや、だから、走ったんだって行きは走ったのよ。帰りは転移だね。」
「......。て、転移?本当に言っているのかい?転移って失われたものだよ?嘘はダメだよ?」
「はぁ?嘘なか言うかよ。現に半日で帰ってきてドラゴンも倒してるじゃねーか」
「本当に使えるの!?こんなこと知られたら世界中で騒ぎになるよ!!!」
「え、それはやだな。黙っててくれよ?バレたらお前を殺してしまうかもしれん。」
「ねぇ、殺気こめて言うのやめて!!言わないよ!こんなこと知られたら僕もめんどくさいし命が危ないよ!!良かったら証拠を見せてくれないか?絶対に見たことは言わないし、もしバレたら殺してくれて構わない。」
「言ったな?何らかの方法で漏れたとしても俺はその時お前を殺すからな?洗脳だとか誘導とかでも殺すからな?」
「う、うん。その時はいいよ。」
「分かった。今見せる。少し待て」
(チノ、俺は隠蔽の使い方が分からないから頼んでいいか?隠蔽してもらいたい箇所は称号に究極スキルに加護だ。頼めるか?)
『はい、お任せ下さい。...できました。』
「ナクター、今見せる。『ステータス』」
【ステータス】
【名前】白銀 雪 【性別】男 【年齢】16
【称号】ドラゴンスレイヤー
【種族】人族
【レベル】78
【体力】48000/48000
【魔力】50000/50000
【攻撃】47000
【防御】45000
【知性】50000
【精神】43000
【俊敏】49000
【魔法】
光雷の魔法Lv.MAX
重力魔法Lv.MAX
回復魔法Lv.5
【スキル】
 鑑定極 隠蔽極 縮地 殺気 身体強化
【ユニークスキル】
無限収納 言語理解 神剣術 神速 能力値UP極 転移
【加護】
「「...................。」」
「おい、なんか言ったらどうだ?ってマリア、君もかたまってる...。」
「こ、これは本当かい?こんなのありえないよ...。歴代の勇者なんて手も足も出ないよこれ...。」
「そうなのか?基準がわからないわ。でもグリーンドラゴンには苦戦したぞ?今ならレベル上がってるから余裕だけどな。」
「ユキくん、君は間違いなく人族最強だよ。ドラゴンと人は同族じゃないから比べるのは違うかな。それにこのステータスで苦戦は考えられないな?なんで苦戦したんだい?」
「いや、俺の技術、剣術だけで倒したいと思ったんだよ。だから魔法は使わなかった。まだまだだったけどな。危うくやられるところだった」
雪は笑いながらナクター言った。ナクターは口を開けてポカーンとしている。マリアは、うん、怒ってるね。すごい怒っているね。ゴゴゴゴゴって聞こえている気がする。
「ユキさん、やられそうだったって...。本当に無理しないでください!!何かあったら私...。」
「っ...。マリアごめんね!今度二人でどこか美味しいご飯でも食べに行こう?ね?」
「!?ユキさん!いいんですか!!行きます!ありがとうございます!」
雪は頭を撫でる。マリアは気持ちよさそうに目を細めていた。
「ユキくん!イチャイチャしないでよ!!見てられないよ!!もう!」
ナクターが注意してきた。マリアはハッ!と気付き雪から離れた。しかしその顔はどこか寂しそうだった。雪は苦笑いしながら話を続けようとする。
「ナクター、それで俺はどうしたらいい?」
「うん、ユキくんのステータスに関してはマリアも僕も絶対に黙っておくよ。そして今君がCランクにいることはこの国の、この世界の損失だ。
だからSランクに昇格させる。今ギルド内では大騒ぎだよ。Cランクの君がグリーンドラゴンを狩ってきたってね。ドラゴンスレイヤーをそのままなんて有り得ないでしょ?だからSランクに昇格させる。一気にあげるとうるさい人も出てくるから一応試験はしてもらうけどね。相手はもちろん僕だよ!!」
「Sランクか...目をつけられそうだから嫌なんだが...うん、仕方ないか。じゃあ話は終わりだな。今から試験をやろうか。ナクター覚悟しろよ。俺はちょっとだけ本気出すからな」
「う、うん、僕頑張るよ...」
ナクターの顔が真っ青になっていた。話は終わり、30分後ギルドマスターと雪が昇格試験をすると広まりギルド内には冒険者でごった返しになっていた。試験の時間になり訓練所に雪が向かうとそこには観客が沢山いた。
「おい、見ろよ、あれが噂のドラゴンスレイヤーか!」
「あんな細身なのにどこにそんな力があるのか...」
「ギルドマスターも見た目があれだが実力は本物だからな...。見た目に惑わされるなってやつだろう」
「ねぇ、見てよあなた達!あんな超絶イケメン見たことある?!私たちのパーティー誘いましょうよ!」
「年上の女は好きかしら...。」
(おいおい、色々言われてるな。それにそこの女性陣!俺は年上お姉さん大好きだぞ!っと)
『マスター、見境なく手を出すのは最低ですよ。』
(ばっか言うじゃないよ!俺はティルにエリールにマリアにしか今は興味ないの!この世界が一夫多妻なのはありがたいよね。控えめに最高です)
『なかなか最低な発言ですが...まぁ私はどんなマスターも支えますので大丈夫です。』
(ありがとなチノ。今後も頼るからな!)
『お任せ下さい。』
チノと話を終えて訓練所の舞台に立つ、奥からナクターがこちらに向かって歩いてきていた。
ナクターはギルド内でなかなか人気者なんだろうかめちゃくちゃ声をかけられていた。
ナクターも訓練場に立ち、お互いを見る。
「準備はいいかい?ユキくん?」
「あぁ、大丈夫だ。かかってきな」
「その言いよう...どっちが試験を受けているかわからないね」
ナクターは笑いながら剣を握った。
審判が手を上げる。
「これより昇格試験を開始する。始め!!!」
始まると同時にナクターは身体強化だろうか?すごい勢いでこちらに向かってくる。
普通の人よりは何倍も早いのだろうが今の俺なら対応など容易い。
目の前までナクターが来るとその剣を振り下ろす。
雪は身体強化を左腕に重点的に使い、その剣を左手で受け止めた。
ナクターはそれに驚き目を見開いている。
雪はその瞬間を逃さずにナクターの腹に蹴りを入れる。
蹴りを受けたナクターは舞台の端まで吹き飛んだ。
「ぐ...痛いよユキくん、なんでそんなに軽く剣を受け止められるのかな?ありえないよ。」
「なんだ?有り得てるだろ。ただ身体強化を左手に重点的にかけたんだよ。それで受け止めたんだ。」
「だからそれがありえないって言ってるんだけどね...。」
「じゃあ俺から行くぞ?魔法は使っていいんだよな?」
「もちろんさ、君の全力を知りたいよ。」
「じゃあお言葉に甘えて...そこから1度も動けないようにしてやる。グラビティ」
初めてゴロツキに使った時よりも威力を上げたグラビティをナクターに使用する。ナクターたっていられず四つん這いになっていた。
「ぐ...ぐうぅ...な...なん...だこれ...おも...い」
「そりゃあ重いだろ。何倍も重力かけてるからな。そろそろ終わりにしようか。」
(イメージはワ〇ピースのキャラエ〇スの火拳だな。)
雪は構えて右手を握る、右肘から拳まで雷を纏いナクターに向けて殴る。
「終わりだナクター、神雷拳」
殴った右腕の拳から青紫色の太さ1mほどの雷がナクターに向かって放たれた。
それはナクターに直撃し、声を上げることもなく倒れていた。
「審判、終わりだ。合図を頼む」
「...。しょ、勝者!!冒険者ユキ!!」
審判が高らかに言うと、静まり返っていた訓練場は大歓声になった。
それを雪は浴びながらナクターの方に向かう。
「ハイヒール」
雪がそう唱えるとみるみるうちにナクターの身体は綺麗になった。焦げていた身体を元通りに傷一つない身体になった。
数秒後ナクターは目を覚ました。
「気分はどうだナクター?」
「ユキくん、君、強すぎだよ...そして回復させてくれてありがとう!本当に規格外だね君!」
「少し力を入れすぎた。めちゃくちゃ辛かったろ?最後の攻撃」
「うん、死ぬかと思った。雷を食らったことなんて1回もないからね。これからやられる魔物が少し可哀想とも思ったよ」
笑いながらナクター入った。その後ナクターの顔が少し覚悟が決まったような顔をしている気がした。
「冒険者ユキ!君は今日からSランク冒険者に昇格!今後ともギルドに貢献してくれたまえ!!」
大きな声で宣言する。今も騒がしい訓練場は更にうるさくなった。
「ありがとよ、あとはマリアに更新してもらう。」
大きな大歓声を背に、雪は訓練場をあとにした。
受付に行き、マリアに冒険者カードを渡した。
「ユキさんお疲れ様でした。まさかこんなに早くSランク冒険者になるなんて...。しかも私の担当者から...嬉しくて...涙が...」
「マリア、俺はSランクじゃ満足しないよ?俺はもっと上に行くよ?そんなんじゃ身体が持たないよ大丈夫?」
「ユキさんなら本当にいきそうですね!はい!更新が終わりました!この国で5人目のSランクおめでとうございます!!」
Sランク冒険者の証、ミスリルの冒険者カードを渡された。それをしまい、マリアと話をしてギルドをあとにした。
屋台でジュースを買い、飲みながらギルドに向かう。時刻はだいたい13時、すこし遅いかと思いながらも別にいいやと思いながらゆっくりとギルドに向かう。
お昼だからかやっぱりギルド内は静かになっていた。受付は今日もマリアがやっていた。
「マリア、こんにちは。ナクターに会いに来たよ」
「ユキさん!こんにちは!今ギルドマスターにお話しますね!」
数分後
「ユキさん!ギルドマスターのお部屋に案内しますね!」
「うん、よろしく!」
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「ギルドマスター、ユキさんをお連れしました。」
「うん、入ってきていいよー」
「失礼します。」
「ユキくん、ここに座って座って!」
「おう」
「でね、今日の話はドラゴンのことと、ランクの話をしたくね!あっ!オークションに関しては話をしてあって明日のお昼から始まるからお昼前にギルドに来てね。僕が案内するから!」
「助かる。よろしく頼む。」
「うんうん、それじゃあ聞いていこうかな。ドラゴンのいるアルフ山ではどうやって移動したの?半日で行って帰ってくるのって難しいよね?それとどうやって倒したの?」
「う〜ん、移動に関しては走った。ドラゴンの倒し方は剣術スキルが高いからそれで首を落とした。」
「ん?走ったってどういうこと?」
「んいや、だから、走ったんだって行きは走ったのよ。帰りは転移だね。」
「......。て、転移?本当に言っているのかい?転移って失われたものだよ?嘘はダメだよ?」
「はぁ?嘘なか言うかよ。現に半日で帰ってきてドラゴンも倒してるじゃねーか」
「本当に使えるの!?こんなこと知られたら世界中で騒ぎになるよ!!!」
「え、それはやだな。黙っててくれよ?バレたらお前を殺してしまうかもしれん。」
「ねぇ、殺気こめて言うのやめて!!言わないよ!こんなこと知られたら僕もめんどくさいし命が危ないよ!!良かったら証拠を見せてくれないか?絶対に見たことは言わないし、もしバレたら殺してくれて構わない。」
「言ったな?何らかの方法で漏れたとしても俺はその時お前を殺すからな?洗脳だとか誘導とかでも殺すからな?」
「う、うん。その時はいいよ。」
「分かった。今見せる。少し待て」
(チノ、俺は隠蔽の使い方が分からないから頼んでいいか?隠蔽してもらいたい箇所は称号に究極スキルに加護だ。頼めるか?)
『はい、お任せ下さい。...できました。』
「ナクター、今見せる。『ステータス』」
【ステータス】
【名前】白銀 雪 【性別】男 【年齢】16
【称号】ドラゴンスレイヤー
【種族】人族
【レベル】78
【体力】48000/48000
【魔力】50000/50000
【攻撃】47000
【防御】45000
【知性】50000
【精神】43000
【俊敏】49000
【魔法】
光雷の魔法Lv.MAX
重力魔法Lv.MAX
回復魔法Lv.5
【スキル】
 鑑定極 隠蔽極 縮地 殺気 身体強化
【ユニークスキル】
無限収納 言語理解 神剣術 神速 能力値UP極 転移
【加護】
「「...................。」」
「おい、なんか言ったらどうだ?ってマリア、君もかたまってる...。」
「こ、これは本当かい?こんなのありえないよ...。歴代の勇者なんて手も足も出ないよこれ...。」
「そうなのか?基準がわからないわ。でもグリーンドラゴンには苦戦したぞ?今ならレベル上がってるから余裕だけどな。」
「ユキくん、君は間違いなく人族最強だよ。ドラゴンと人は同族じゃないから比べるのは違うかな。それにこのステータスで苦戦は考えられないな?なんで苦戦したんだい?」
「いや、俺の技術、剣術だけで倒したいと思ったんだよ。だから魔法は使わなかった。まだまだだったけどな。危うくやられるところだった」
雪は笑いながらナクター言った。ナクターは口を開けてポカーンとしている。マリアは、うん、怒ってるね。すごい怒っているね。ゴゴゴゴゴって聞こえている気がする。
「ユキさん、やられそうだったって...。本当に無理しないでください!!何かあったら私...。」
「っ...。マリアごめんね!今度二人でどこか美味しいご飯でも食べに行こう?ね?」
「!?ユキさん!いいんですか!!行きます!ありがとうございます!」
雪は頭を撫でる。マリアは気持ちよさそうに目を細めていた。
「ユキくん!イチャイチャしないでよ!!見てられないよ!!もう!」
ナクターが注意してきた。マリアはハッ!と気付き雪から離れた。しかしその顔はどこか寂しそうだった。雪は苦笑いしながら話を続けようとする。
「ナクター、それで俺はどうしたらいい?」
「うん、ユキくんのステータスに関してはマリアも僕も絶対に黙っておくよ。そして今君がCランクにいることはこの国の、この世界の損失だ。
だからSランクに昇格させる。今ギルド内では大騒ぎだよ。Cランクの君がグリーンドラゴンを狩ってきたってね。ドラゴンスレイヤーをそのままなんて有り得ないでしょ?だからSランクに昇格させる。一気にあげるとうるさい人も出てくるから一応試験はしてもらうけどね。相手はもちろん僕だよ!!」
「Sランクか...目をつけられそうだから嫌なんだが...うん、仕方ないか。じゃあ話は終わりだな。今から試験をやろうか。ナクター覚悟しろよ。俺はちょっとだけ本気出すからな」
「う、うん、僕頑張るよ...」
ナクターの顔が真っ青になっていた。話は終わり、30分後ギルドマスターと雪が昇格試験をすると広まりギルド内には冒険者でごった返しになっていた。試験の時間になり訓練所に雪が向かうとそこには観客が沢山いた。
「おい、見ろよ、あれが噂のドラゴンスレイヤーか!」
「あんな細身なのにどこにそんな力があるのか...」
「ギルドマスターも見た目があれだが実力は本物だからな...。見た目に惑わされるなってやつだろう」
「ねぇ、見てよあなた達!あんな超絶イケメン見たことある?!私たちのパーティー誘いましょうよ!」
「年上の女は好きかしら...。」
(おいおい、色々言われてるな。それにそこの女性陣!俺は年上お姉さん大好きだぞ!っと)
『マスター、見境なく手を出すのは最低ですよ。』
(ばっか言うじゃないよ!俺はティルにエリールにマリアにしか今は興味ないの!この世界が一夫多妻なのはありがたいよね。控えめに最高です)
『なかなか最低な発言ですが...まぁ私はどんなマスターも支えますので大丈夫です。』
(ありがとなチノ。今後も頼るからな!)
『お任せ下さい。』
チノと話を終えて訓練所の舞台に立つ、奥からナクターがこちらに向かって歩いてきていた。
ナクターはギルド内でなかなか人気者なんだろうかめちゃくちゃ声をかけられていた。
ナクターも訓練場に立ち、お互いを見る。
「準備はいいかい?ユキくん?」
「あぁ、大丈夫だ。かかってきな」
「その言いよう...どっちが試験を受けているかわからないね」
ナクターは笑いながら剣を握った。
審判が手を上げる。
「これより昇格試験を開始する。始め!!!」
始まると同時にナクターは身体強化だろうか?すごい勢いでこちらに向かってくる。
普通の人よりは何倍も早いのだろうが今の俺なら対応など容易い。
目の前までナクターが来るとその剣を振り下ろす。
雪は身体強化を左腕に重点的に使い、その剣を左手で受け止めた。
ナクターはそれに驚き目を見開いている。
雪はその瞬間を逃さずにナクターの腹に蹴りを入れる。
蹴りを受けたナクターは舞台の端まで吹き飛んだ。
「ぐ...痛いよユキくん、なんでそんなに軽く剣を受け止められるのかな?ありえないよ。」
「なんだ?有り得てるだろ。ただ身体強化を左手に重点的にかけたんだよ。それで受け止めたんだ。」
「だからそれがありえないって言ってるんだけどね...。」
「じゃあ俺から行くぞ?魔法は使っていいんだよな?」
「もちろんさ、君の全力を知りたいよ。」
「じゃあお言葉に甘えて...そこから1度も動けないようにしてやる。グラビティ」
初めてゴロツキに使った時よりも威力を上げたグラビティをナクターに使用する。ナクターたっていられず四つん這いになっていた。
「ぐ...ぐうぅ...な...なん...だこれ...おも...い」
「そりゃあ重いだろ。何倍も重力かけてるからな。そろそろ終わりにしようか。」
(イメージはワ〇ピースのキャラエ〇スの火拳だな。)
雪は構えて右手を握る、右肘から拳まで雷を纏いナクターに向けて殴る。
「終わりだナクター、神雷拳」
殴った右腕の拳から青紫色の太さ1mほどの雷がナクターに向かって放たれた。
それはナクターに直撃し、声を上げることもなく倒れていた。
「審判、終わりだ。合図を頼む」
「...。しょ、勝者!!冒険者ユキ!!」
審判が高らかに言うと、静まり返っていた訓練場は大歓声になった。
それを雪は浴びながらナクターの方に向かう。
「ハイヒール」
雪がそう唱えるとみるみるうちにナクターの身体は綺麗になった。焦げていた身体を元通りに傷一つない身体になった。
数秒後ナクターは目を覚ました。
「気分はどうだナクター?」
「ユキくん、君、強すぎだよ...そして回復させてくれてありがとう!本当に規格外だね君!」
「少し力を入れすぎた。めちゃくちゃ辛かったろ?最後の攻撃」
「うん、死ぬかと思った。雷を食らったことなんて1回もないからね。これからやられる魔物が少し可哀想とも思ったよ」
笑いながらナクター入った。その後ナクターの顔が少し覚悟が決まったような顔をしている気がした。
「冒険者ユキ!君は今日からSランク冒険者に昇格!今後ともギルドに貢献してくれたまえ!!」
大きな声で宣言する。今も騒がしい訓練場は更にうるさくなった。
「ありがとよ、あとはマリアに更新してもらう。」
大きな大歓声を背に、雪は訓練場をあとにした。
受付に行き、マリアに冒険者カードを渡した。
「ユキさんお疲れ様でした。まさかこんなに早くSランク冒険者になるなんて...。しかも私の担当者から...嬉しくて...涙が...」
「マリア、俺はSランクじゃ満足しないよ?俺はもっと上に行くよ?そんなんじゃ身体が持たないよ大丈夫?」
「ユキさんなら本当にいきそうですね!はい!更新が終わりました!この国で5人目のSランクおめでとうございます!!」
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コメント
ノベルバユーザー325425
おもろい。もっと見たいと思ったよ。