雪物語
第11話 王城にてPart2
あれから王様と話をしていたら複数のメイドたちがやってきた。
「ご夕食の準備が出来ました。」
「おお、できたか!ユキよ、行こう!」
「あぁ、行こう!さすがに腹がぺこぺこだ!」
そう言うと国王と笑い合いながらメイドの後ろをついていった。
歩くこと数分大きな扉が現れた。
「ここで我はいつも食べている」
「扉見た感じ中も大きそうだな」
呆れながら雪は答える。
メイドが扉を開け、王様が先に入っていく。
その後に俺だ。
王様がいつも自分が座っているであろう上座の席に座ると王様の右斜めの席に雪を座らすように言った。
「いいのか?俺がこの席で?」
「何を言っている。今日のメインはユキだ!その席に座るのは至極当然。」
「そうか、なら座らせてもらうわ。」
「うむ。」
雪が席につき少し経つと、扉が開き、数人の人が入ってきた。女性3人に男性1人だ。
雪はある1人を見ると目が大きく開いた。
「ユキよ?どうしたそんなに目を見開いて?」
「あ、ん、いや、なんでもない。」
「そうか、それじゃあ紹介しよう。雪の目の前に座るのが我の妻、ミリア・ヴィン・アンファングだ。」
「ミリア・ヴィン・アンファングです。この度は私の夫、国王陛下を助けて頂きありがとうございました。このご恩は一生涯忘れません。」
そう言うとミリアは一礼した。
さすが王の妻だけあって何から何まで完璧だった。席を立つこともお辞儀の角度も何もかもだ。
「いえ、当たり前のことをした迄です。顔を上げてください。」
ミリアにそう言うと、顔を上げ、僅かな笑顔をし席に着いた。
「で、ユキの隣に座っているのが第1王子のクリス・ヴィン・アンファングだ。」
「クリス・ヴィン・アンファングです。この度父上を助けて頂きありがとうございました。もし父上に何かあったらこの国には大変なことになっていたでしょう。本当に感謝します。」
クリスが笑顔でそう言うと席に座った。
う〜ん、この王子イケメンだね!こりゃあ学校とかあったらモテんじゃないかね?王子だし顔いいし性格も良さそうだ!
「次が、ユキの右斜め前の席に居るのが第1王女のクレア・ヴィン・アンファングだ。」
「クレア・ヴィン・アンファングです。先程何があったのかを聴きました。その話を思い出すだけでも震えてしまいます。お父様に何かあったらこの国は終わってしまうかもしれません。この度は誠にありがとうございました。」
クレアもクリス同様笑顔でそういい、席に着いた。
うん、この王女さんも顔がいいね。
そりゃあそうか国王の顔もミリアさんの顔もめちゃくちゃイケてる。
いい顔の子供ができないわけがないわな。
雪が1人で納得していると、
「で、最後にクリスの隣に座ってるのが第2王城のティルーナ・ヴィン・アンファングだ。」
「ティルーナ・ヴィン・アンファングと申します。この度はお父様をお救い頂きありがとうございました。お父様を救うということはこの国を救うという事、貴方様は英雄でございますね。」
ティルーナは笑顔でそういった。
雪はその顔から目が離せないでいた。
完全に惚れてしまっていたのだ。
ミリアやクレアの髪色は金髪に近かった。だがティルーナは国王の髪色を受け継いだのか銀髪そのものだった。
その長髪ストレートな銀髪にその笑顔にその一つ一つの所作に雪は全てに目を奪われていた。
(なんて可愛いんだ。直球165キロど真ん中。完璧にタイプだ。どうしようマジで可愛い...。)
前世の雪はゲームのオリキャラはみんな銀髪だった。もちろん女性設定。
アニメの好きなキャラも銀髪が多かった。
特に好きなのは長髪ストレートの銀髪。
そんなめちゃくちゃタイプの女の子が目の前にいる。目を離せるわけが無い。
「ユ、ユキよ、どうした?本当に大丈夫か?すごく固まっているぞ?体調が悪いんじゃないか?」
「...え?...あっ!!いや、なんでもない!悪い!心配させて悪かった!ティルーナさん、じっとみてごめんなさい!」
ティルーナは雪にじっと見つめられて赤くなって固まっていた。
ティルーナに謝りながら雪は顔が赤くなるのを全力で止め、答えた。
するとミリアが笑みを浮かべて
「あらあら、ウフフ」
と言っていた。
(あっ、完全にバレましたわ)
「ユキよ、お前も一応挨拶してくれないか?」
「ん、あぁ、そうだな。みんなしてくれたんだ。俺がしないのもダメだよな。
あー、えーと、白銀 雪といいます。雪と読んでください。
歳は16で冒険者をしています。好きな戦闘スタイルは刀を使った近接戦です。
得意な魔法は光と雷の魔法です。
そして、敬語が苦手です。普通にタメ口聞くと思うので聞き流してくれると助かります。
それに王様を救ったのはたまたまでしたが、何事もなくてよかったです。
これからよろしくお願い致します。」
自己紹介が終わるとミリアが一言、
「あら、ティルーナと同い年ですね。では同い年同士ティルーナと仲良くやってください」
そう笑顔で俺の顔を見たミリアの顔はとても優しくその笑顔はまさに女神のものなのではと思った。
「光魔法とはレアな魔法使えるんですねユキさん。」
とクリスが言う。
「クリスさん、雪で構いませんよ。
てか、そんなに光魔法ってレアなの?雷はどうなの?」
「そうか、ではユキと呼ばせてもらうよ。
そうだね雷もレアだけどそれよりも光はさらにレアかな。勇者とか聖女あたりは光魔法使えると思うけど普通の人ではそう居ないよ。
僕達王族で使えるのはクレア姉さんしか居ないかな。」
「なるほど、あんま人前で使わない方が良さそうだなぁ」
「なんでだい?」
「いや、ある程度地位や実力があるなら別にいいが今の俺にはそのどちらもない。今の俺が光魔法を人前でバンバン使ってみろ。周りの冒険者や貴族がうるさいだろう?俺は騒がしいのは嫌いなんだよ。」
「なるほどね。じゃあそのどちらかを手に入れたら使用するのかい?」
「愚問だな。どんどん使わせてもらう。利用できるものは利用するが俺だからな」
笑いながら俺は答えた。そうすると周りにいた王族の方々は笑ってくれていた。
そのあとは王様を救った時の話を細かく聞かれた。丁寧に応えると驚いた表情を浮かべていた。
そんなこんな話をしているとメイドたちが食事を運んできてくれていた。
グラスに飲み物を注いでもらい、王様がグラスを手に取った。
何をするかわからない雪は周りを真似るようにグラスを持った。
「では、今日という日に、それとユキに出会えたことを感謝して乾杯!」
「「「「「乾杯!!」」」」」
そのあとはすごく楽しかった。めちゃくちゃ美味しい料理を堪能し話も盛り上がった。
ここまで楽しい食事をとったのはすごく久しぶりで嬉しくて涙が出そうだった。
雪は改めて人と食べる料理の美味しさを理解し満足していた。
「ご夕食の準備が出来ました。」
「おお、できたか!ユキよ、行こう!」
「あぁ、行こう!さすがに腹がぺこぺこだ!」
そう言うと国王と笑い合いながらメイドの後ろをついていった。
歩くこと数分大きな扉が現れた。
「ここで我はいつも食べている」
「扉見た感じ中も大きそうだな」
呆れながら雪は答える。
メイドが扉を開け、王様が先に入っていく。
その後に俺だ。
王様がいつも自分が座っているであろう上座の席に座ると王様の右斜めの席に雪を座らすように言った。
「いいのか?俺がこの席で?」
「何を言っている。今日のメインはユキだ!その席に座るのは至極当然。」
「そうか、なら座らせてもらうわ。」
「うむ。」
雪が席につき少し経つと、扉が開き、数人の人が入ってきた。女性3人に男性1人だ。
雪はある1人を見ると目が大きく開いた。
「ユキよ?どうしたそんなに目を見開いて?」
「あ、ん、いや、なんでもない。」
「そうか、それじゃあ紹介しよう。雪の目の前に座るのが我の妻、ミリア・ヴィン・アンファングだ。」
「ミリア・ヴィン・アンファングです。この度は私の夫、国王陛下を助けて頂きありがとうございました。このご恩は一生涯忘れません。」
そう言うとミリアは一礼した。
さすが王の妻だけあって何から何まで完璧だった。席を立つこともお辞儀の角度も何もかもだ。
「いえ、当たり前のことをした迄です。顔を上げてください。」
ミリアにそう言うと、顔を上げ、僅かな笑顔をし席に着いた。
「で、ユキの隣に座っているのが第1王子のクリス・ヴィン・アンファングだ。」
「クリス・ヴィン・アンファングです。この度父上を助けて頂きありがとうございました。もし父上に何かあったらこの国には大変なことになっていたでしょう。本当に感謝します。」
クリスが笑顔でそう言うと席に座った。
う〜ん、この王子イケメンだね!こりゃあ学校とかあったらモテんじゃないかね?王子だし顔いいし性格も良さそうだ!
「次が、ユキの右斜め前の席に居るのが第1王女のクレア・ヴィン・アンファングだ。」
「クレア・ヴィン・アンファングです。先程何があったのかを聴きました。その話を思い出すだけでも震えてしまいます。お父様に何かあったらこの国は終わってしまうかもしれません。この度は誠にありがとうございました。」
クレアもクリス同様笑顔でそういい、席に着いた。
うん、この王女さんも顔がいいね。
そりゃあそうか国王の顔もミリアさんの顔もめちゃくちゃイケてる。
いい顔の子供ができないわけがないわな。
雪が1人で納得していると、
「で、最後にクリスの隣に座ってるのが第2王城のティルーナ・ヴィン・アンファングだ。」
「ティルーナ・ヴィン・アンファングと申します。この度はお父様をお救い頂きありがとうございました。お父様を救うということはこの国を救うという事、貴方様は英雄でございますね。」
ティルーナは笑顔でそういった。
雪はその顔から目が離せないでいた。
完全に惚れてしまっていたのだ。
ミリアやクレアの髪色は金髪に近かった。だがティルーナは国王の髪色を受け継いだのか銀髪そのものだった。
その長髪ストレートな銀髪にその笑顔にその一つ一つの所作に雪は全てに目を奪われていた。
(なんて可愛いんだ。直球165キロど真ん中。完璧にタイプだ。どうしようマジで可愛い...。)
前世の雪はゲームのオリキャラはみんな銀髪だった。もちろん女性設定。
アニメの好きなキャラも銀髪が多かった。
特に好きなのは長髪ストレートの銀髪。
そんなめちゃくちゃタイプの女の子が目の前にいる。目を離せるわけが無い。
「ユ、ユキよ、どうした?本当に大丈夫か?すごく固まっているぞ?体調が悪いんじゃないか?」
「...え?...あっ!!いや、なんでもない!悪い!心配させて悪かった!ティルーナさん、じっとみてごめんなさい!」
ティルーナは雪にじっと見つめられて赤くなって固まっていた。
ティルーナに謝りながら雪は顔が赤くなるのを全力で止め、答えた。
するとミリアが笑みを浮かべて
「あらあら、ウフフ」
と言っていた。
(あっ、完全にバレましたわ)
「ユキよ、お前も一応挨拶してくれないか?」
「ん、あぁ、そうだな。みんなしてくれたんだ。俺がしないのもダメだよな。
あー、えーと、白銀 雪といいます。雪と読んでください。
歳は16で冒険者をしています。好きな戦闘スタイルは刀を使った近接戦です。
得意な魔法は光と雷の魔法です。
そして、敬語が苦手です。普通にタメ口聞くと思うので聞き流してくれると助かります。
それに王様を救ったのはたまたまでしたが、何事もなくてよかったです。
これからよろしくお願い致します。」
自己紹介が終わるとミリアが一言、
「あら、ティルーナと同い年ですね。では同い年同士ティルーナと仲良くやってください」
そう笑顔で俺の顔を見たミリアの顔はとても優しくその笑顔はまさに女神のものなのではと思った。
「光魔法とはレアな魔法使えるんですねユキさん。」
とクリスが言う。
「クリスさん、雪で構いませんよ。
てか、そんなに光魔法ってレアなの?雷はどうなの?」
「そうか、ではユキと呼ばせてもらうよ。
そうだね雷もレアだけどそれよりも光はさらにレアかな。勇者とか聖女あたりは光魔法使えると思うけど普通の人ではそう居ないよ。
僕達王族で使えるのはクレア姉さんしか居ないかな。」
「なるほど、あんま人前で使わない方が良さそうだなぁ」
「なんでだい?」
「いや、ある程度地位や実力があるなら別にいいが今の俺にはそのどちらもない。今の俺が光魔法を人前でバンバン使ってみろ。周りの冒険者や貴族がうるさいだろう?俺は騒がしいのは嫌いなんだよ。」
「なるほどね。じゃあそのどちらかを手に入れたら使用するのかい?」
「愚問だな。どんどん使わせてもらう。利用できるものは利用するが俺だからな」
笑いながら俺は答えた。そうすると周りにいた王族の方々は笑ってくれていた。
そのあとは王様を救った時の話を細かく聞かれた。丁寧に応えると驚いた表情を浮かべていた。
そんなこんな話をしているとメイドたちが食事を運んできてくれていた。
グラスに飲み物を注いでもらい、王様がグラスを手に取った。
何をするかわからない雪は周りを真似るようにグラスを持った。
「では、今日という日に、それとユキに出会えたことを感謝して乾杯!」
「「「「「乾杯!!」」」」」
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