夢を見て時を翔る職人

神威フェイ

第一話「何もかも遠い誓い」

私はとある人に誓いを立て、この道を選んだ。
その誓いを述べる前に少しだけ私の生い立ちの一部を述べたい。



それは私が中学二年生
5月10日の夜だった。
父は酒飲みでいつものように仕事に行かず、同僚から金を借りて酒を喰らっていて、私はいつものように父の酒を作っていた。
そして、父が用を足しに行くと便所から鈍い音が聞こえた、、、
私はただならぬ嫌な予感がした。
私は恐る恐る便所に行くと父が倒れていた。
「父さん?!」
と驚いた私はそう叫んだ。
父は薄ら反応はするが、
いつも酔っ払ってする反応ではないと言う事がすぐわかった。
いつも酔った父を介抱していたからだ。
焦った私はどうすれば良いかわからなかった。
そして私は姉に電話を掛けた。
「いつものことでしょ?」
と姉に一蹴された、、
私は焦っていた為、的確に状況説明が出来なかった、、。
そして、やっと私は救急車を呼んだ。
そして救急車が数分で着き、ストレッチャーに父が乗せられ、救急車に入った。
救急車の中私は
「父さん!?父さん!?」
とずっと叫んでいた。
そうすると父は薄らな声で
「俺は大丈夫だから」
と言っていた、、、
そんなやりとりの中病院に着き、父はICU集中治療室に入った。
入る寸前
「俺の息子は何処だあ!!」
「息子は!!」
とさっきまでとは一変して叫んでいた父。
私はICUの外で待機し、1人の医者がICUから出て来た。
「お父さん、もうしかしたら手術しなきゃいけないから」
と言って、俗に言う手術同意書を私に差し出して来た。
私は父が助かるのであればと思い、同意書にサインした。
そして私から同意書を受け取った医者が
「一応、明日学校とかあるなら休んだほうがいいよ。」
と言って来た。
「はい、、わかりました。」
としか言えなかった、、、。
そして、私の身内や学校の先生などに連絡し、病院で一夜を明かした。

だけど、、、、

変化が起きてしまった

一夜を明かした次の日の朝
私の家族が集まり、父の病室に向かった。
5月11日の午後
父は息を引き取った。
あっけなかった、、、。
私たち家族は全員、涙を流した
私ももちろん涙をながした、、
「ふざけるな!!」
「これから俺はどうすればいいんだよ!!」
と言っていた、、、。
自分の声が声にならないのがわかっているのに、、
ただ、、、

涙で曇る中、、、

私の怒りを誘う声と姿が見えた、、、。

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