冒険者パーティー【黒猫】の気まぐれ
魔の森に出発
ヌリンツ の街で冒険者ギルドによっておいた。
受付で、冒険者プレートを提示して、しばらくは【黒猫】は連絡がつかないと言っておいた。
冒険者ギルドはもっと詳細を知りたがったが、魔の森に籠るとは言えず、誤魔化した。
冒険者ギルドによらない生活をすると。
そして、この街でないところで冒険者活動を再開するかも知れないと、付け加えた。
この街でも本屋によった。
魔法関連の中でも珍しい、付与魔法の本。錬金術、鍛冶、調合、魔道具作成に関わるものなどがあり、全て手に入れてしまった。
僕のユニークスキルの、すくすく育つで成長は早いと思うが、どこまでできるかな?
魔の森までは当然徒歩移動だった。
定期的な移動馬車などは無い。
道もあってないようなものだから、方向だけ気をつけて、走って移動した。
~~~~~
「森が見えてきたわねラウール?」
サクラがそう言ったタイミングで、スピードを落として進んだ。
もうすぐ森に到着する。
木々が近くなってきた時に、魔物とは少し違う気配を感じた。
僕は気になり、サクラの許可もとり其方の方向に進んだ。
進んだ方向では、戦闘が起きておるようだ。
魔物に囲まれた気配が一つ。
その気配を感じ、更に急いで移動する。
そして目の前には、オークジェネラルを中心に、オークの上位種が一人の人物を追い詰めていた。
「誰か~!! 助けてくれ~! 神様!!」
叫んでいる人物の周りにはすでに死んだと思われる人間が横たわっている。
対してオークはほぼ無傷で、なぜこんなところに人がいるんだろうと不思議に思った。
魔の森の入り口近くとはいえ、魔物の強さはBランクから上位が出て来る。
ブモッ!
とオークが叫ぶと、目の前にいた男もオークに吹っ飛ばされ動かなくなった。
しまった!
考え事をしていて間に合わなかった・・・。
しかし、敵は打つ!
心の中で風の刃を飛ばすイメージを持つとともに魔法を発動した。
そして次の瞬間には目の前のオークたちの首が富んでいた。
僕とサクラは人が殺されたところに近づいていく。
倒された男の格好をよく見てみると、盗賊のような恰好をしていた。
「この人たちは盗賊だったかな?」
僕は目の前の人の格好だけではよくわからなかった。
サクラやクロウも頭の上にはてなマークが浮かんでいる表情をしていた。
そして、馬車も傍にあるため、そちらを確認することにした。
先ほどから、もう一つの気配がしていた。
目の前の男が死んでから急に気配が出現した。
僕が馬車に入ってみると、中には檻があった。
そして檻の中には、僕たちと同じ年頃に見える人がいた。
エルフ・・・。
大きな街では見かけるが、このエルフは何かが違う・・・。
気配? 魔力? 存在感が大きい。
エルフ?の首には首輪が巻かれており、奴隷のようだ。
この世界で奴隷はいる。
しかし、大っぴらに奴隷です!といった形で見かけることはなかった。
犯罪者は、人々の目につかないところで作業をしている。
この人はおそらく、違法奴隷にあたる人物。
目の前のエルフ?も僕を観察していた。
何かを話したそうにしているが、僕も相手も口を開けずにいた。
「ラウール? 何かいた?」
そう言いながらサクラが馬車に乗り込んできた。
「エルフ? あなたはエルフなの?」
サクラがそう呼びかけると、目の前の人が口を開いた。
「私はなぜここにいるのでしょう? お昼寝をしていたら、急にいいにおいがして・・・。強い魔物は入ってこれないように結界を張っていたのに・・・。この状況は?」
「あなたの乗っている馬車の持ち主らしき人は、オークたちに殺されていたわよ。もしかして仲間じゃない?」
「私は一人で過ごしてきてたから、仲間はいないわよ? もしかして・・・。この首についているのも?」
「もしかしてさらわれたんじゃない?」
「もしかしたら? 私が油断してたかな? だけど、んっ!」
そう言うと目の前で首輪を外していた・・・。
外れるんかい!!
「外れるんだねそれ・・・。僕は奴隷の首輪で、隷属させられるものだと思ってたよ・・・。」
「私くらいになると大丈夫!! いくら隷属の魔道具でも、魔力で無理やりにね! コツもあるしね。」
「そうなんだ・・・。それで、あなたは誰で、なぜこんな状況になっているか聞いていいかな?」
目の前の人は少し考えこむと、笑顔を作り話し出した。
「私は人族の言葉で発音しずらい名前だから、ソフィアって呼んで。そして自分で言うのもなんだけどエルフよ。ただのエルフじゃあないけどね。そして、眠っているときにさらわれたかな? 私を害することが出来ないように魔法をかけていたけど、これくらいじゃあ害って判断されなかったんじゃない? 私は里を離れてしばらくは街に住んでいたんだけど、ちょっと休暇にこの森に来てたのよ。」
「へ~。エルフだから、僕達よりは長生きしているんでしょ? それに、僕たちと目的が似てるね。僕たちもこの森で少し生活してみよっかなって思ってたんだ。」
「ふ~ん、あなたたちは強いのね・・・。雰囲気で強いことはわかるけど、変わってるわね人族でこの森で生活してみるなんて。」
「ま~ずっといるわけではないしね。ちょっと? いくらか? 街に戻りたくなったら戻るけどね。」
その説明を聞いたソフィアは悪だくみをしているよな笑顔を向けてきた。
「私も一緒に行く!! いいでしょ? ねっ!」
そう言って目の前で手を合わせている。
急に何だこの展開は・・・。
気心が知れたサクラだけならいいけど・・・。
サクラはどう思っているのかな?
そこでサクラとクロウと相談を始めた。
サクラは、数日間様子を見てみてもいいのでは?と提案してきた。
一緒にいて、どちらかが相性が悪いと感じたらわかれたらいいでしょ、と。
この森で生活できるほどのエルフだったら、何かを教えてもらえるかもしれないしと。
結果、僕たちは一緒にいることを同意した。
どちらかが離れる決断をした時までは一緒にいることにした。
目の前の人物はソフィア。エルフの女性だ。普通のエルフよりも光っているように感じる。身長も僕と同じくらいですらっとしている。
その人物としばらく生活することにした。
盗賊?は、なぜここにいたかも、この森で活動できるほどの強さだったかも不明だ。
受付で、冒険者プレートを提示して、しばらくは【黒猫】は連絡がつかないと言っておいた。
冒険者ギルドはもっと詳細を知りたがったが、魔の森に籠るとは言えず、誤魔化した。
冒険者ギルドによらない生活をすると。
そして、この街でないところで冒険者活動を再開するかも知れないと、付け加えた。
この街でも本屋によった。
魔法関連の中でも珍しい、付与魔法の本。錬金術、鍛冶、調合、魔道具作成に関わるものなどがあり、全て手に入れてしまった。
僕のユニークスキルの、すくすく育つで成長は早いと思うが、どこまでできるかな?
魔の森までは当然徒歩移動だった。
定期的な移動馬車などは無い。
道もあってないようなものだから、方向だけ気をつけて、走って移動した。
~~~~~
「森が見えてきたわねラウール?」
サクラがそう言ったタイミングで、スピードを落として進んだ。
もうすぐ森に到着する。
木々が近くなってきた時に、魔物とは少し違う気配を感じた。
僕は気になり、サクラの許可もとり其方の方向に進んだ。
進んだ方向では、戦闘が起きておるようだ。
魔物に囲まれた気配が一つ。
その気配を感じ、更に急いで移動する。
そして目の前には、オークジェネラルを中心に、オークの上位種が一人の人物を追い詰めていた。
「誰か~!! 助けてくれ~! 神様!!」
叫んでいる人物の周りにはすでに死んだと思われる人間が横たわっている。
対してオークはほぼ無傷で、なぜこんなところに人がいるんだろうと不思議に思った。
魔の森の入り口近くとはいえ、魔物の強さはBランクから上位が出て来る。
ブモッ!
とオークが叫ぶと、目の前にいた男もオークに吹っ飛ばされ動かなくなった。
しまった!
考え事をしていて間に合わなかった・・・。
しかし、敵は打つ!
心の中で風の刃を飛ばすイメージを持つとともに魔法を発動した。
そして次の瞬間には目の前のオークたちの首が富んでいた。
僕とサクラは人が殺されたところに近づいていく。
倒された男の格好をよく見てみると、盗賊のような恰好をしていた。
「この人たちは盗賊だったかな?」
僕は目の前の人の格好だけではよくわからなかった。
サクラやクロウも頭の上にはてなマークが浮かんでいる表情をしていた。
そして、馬車も傍にあるため、そちらを確認することにした。
先ほどから、もう一つの気配がしていた。
目の前の男が死んでから急に気配が出現した。
僕が馬車に入ってみると、中には檻があった。
そして檻の中には、僕たちと同じ年頃に見える人がいた。
エルフ・・・。
大きな街では見かけるが、このエルフは何かが違う・・・。
気配? 魔力? 存在感が大きい。
エルフ?の首には首輪が巻かれており、奴隷のようだ。
この世界で奴隷はいる。
しかし、大っぴらに奴隷です!といった形で見かけることはなかった。
犯罪者は、人々の目につかないところで作業をしている。
この人はおそらく、違法奴隷にあたる人物。
目の前のエルフ?も僕を観察していた。
何かを話したそうにしているが、僕も相手も口を開けずにいた。
「ラウール? 何かいた?」
そう言いながらサクラが馬車に乗り込んできた。
「エルフ? あなたはエルフなの?」
サクラがそう呼びかけると、目の前の人が口を開いた。
「私はなぜここにいるのでしょう? お昼寝をしていたら、急にいいにおいがして・・・。強い魔物は入ってこれないように結界を張っていたのに・・・。この状況は?」
「あなたの乗っている馬車の持ち主らしき人は、オークたちに殺されていたわよ。もしかして仲間じゃない?」
「私は一人で過ごしてきてたから、仲間はいないわよ? もしかして・・・。この首についているのも?」
「もしかしてさらわれたんじゃない?」
「もしかしたら? 私が油断してたかな? だけど、んっ!」
そう言うと目の前で首輪を外していた・・・。
外れるんかい!!
「外れるんだねそれ・・・。僕は奴隷の首輪で、隷属させられるものだと思ってたよ・・・。」
「私くらいになると大丈夫!! いくら隷属の魔道具でも、魔力で無理やりにね! コツもあるしね。」
「そうなんだ・・・。それで、あなたは誰で、なぜこんな状況になっているか聞いていいかな?」
目の前の人は少し考えこむと、笑顔を作り話し出した。
「私は人族の言葉で発音しずらい名前だから、ソフィアって呼んで。そして自分で言うのもなんだけどエルフよ。ただのエルフじゃあないけどね。そして、眠っているときにさらわれたかな? 私を害することが出来ないように魔法をかけていたけど、これくらいじゃあ害って判断されなかったんじゃない? 私は里を離れてしばらくは街に住んでいたんだけど、ちょっと休暇にこの森に来てたのよ。」
「へ~。エルフだから、僕達よりは長生きしているんでしょ? それに、僕たちと目的が似てるね。僕たちもこの森で少し生活してみよっかなって思ってたんだ。」
「ふ~ん、あなたたちは強いのね・・・。雰囲気で強いことはわかるけど、変わってるわね人族でこの森で生活してみるなんて。」
「ま~ずっといるわけではないしね。ちょっと? いくらか? 街に戻りたくなったら戻るけどね。」
その説明を聞いたソフィアは悪だくみをしているよな笑顔を向けてきた。
「私も一緒に行く!! いいでしょ? ねっ!」
そう言って目の前で手を合わせている。
急に何だこの展開は・・・。
気心が知れたサクラだけならいいけど・・・。
サクラはどう思っているのかな?
そこでサクラとクロウと相談を始めた。
サクラは、数日間様子を見てみてもいいのでは?と提案してきた。
一緒にいて、どちらかが相性が悪いと感じたらわかれたらいいでしょ、と。
この森で生活できるほどのエルフだったら、何かを教えてもらえるかもしれないしと。
結果、僕たちは一緒にいることを同意した。
どちらかが離れる決断をした時までは一緒にいることにした。
目の前の人物はソフィア。エルフの女性だ。普通のエルフよりも光っているように感じる。身長も僕と同じくらいですらっとしている。
その人物としばらく生活することにした。
盗賊?は、なぜここにいたかも、この森で活動できるほどの強さだったかも不明だ。
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