冒険者パーティー【黒猫】の気まぐれ
武器の注文
「こんにちはロビンさん!今日も頑張ってる?!」
「おう!いらっしゃい・・・、身分を証明するものを。」
「はい!」
「!やっぱりラウールか! 何年ぶりだ! 元気だったか!」
ロビンとラウールは握手をしたが、後ろが使えているため、頑張っている事だけと伝えて街に入った。
ラウールは久しぶりの王国の雰囲気を感じている。
「ここが王国だよ。サクラは初めてでしょ。いいところだよ。」
「そうねラウール。なんとなく昔見た物語のような感じね! ファンタジーな感じ。」
「我も初めて。一緒!」
ラウール達は宿屋に向かった。
宿屋わかばはこの街にいた時に通い慣れた道だった。
わかばでは元気にエミリが出迎えてくれた。
そしてオシルもいつも通り出迎えてくれ、そして覚えていてくれた。
軽く挨拶をかわし、各自部屋に荷物を置いて、隣の冒険者ギルドを今は無視して、ギアイヤに向かった。
~~~~~~
【武器防具の店 ギアイヤ】
ラウールは月光を手に持ち店に入った。
「いらっしゃい! なんでもあるぜ! 見て行けよ!」
「いつも通りですね? この武器も調子がいいですよ。」
目の前のドワーフはラウールの顔をじろじろと見て、誰だかわからない顔をした。
そして、手に持っている月光を見てから、はっとした表情をした。
「あの時のお子様で? でかくなりやがったな。何度かこの店に来た記憶はあるが、その剣がなければ思い出さなかったぜ。」
「ソウデスヨね。あまりこのお店には寄っていませんものね・・・。だけど今日は武器を選ぶか、注文したいんですが?」
「おう! ここは鍛冶屋じゃ! なんでも言ってみろ。」
「じゃあサクラから説明して。」
ラウールの後ろからサクラが出てきた。サクラを見た男は、サクラの体を上から下まで見ていた。
「そのおなごか? なんの武器がいいんだ? 短剣か? それとも魔法使い用の杖はほとんどないぞ。」
「大鎌を下さい!」
サクラは自分の武器を見せた。そして、これくらいの大きさは欲しいと手も使って説明を始めた。まったくものおじもしないサクラ。さすが追い求めた武器を手に入れるためだ。
「ん~、今ここにはないな。だとしたら作るか?」
「ないなら作ってください!」
「では、どんなものにしたいのか説明しろ。」
サクラは求めるものを説明し始めた。
ダンジョンで困らない程度に大きい物。
持ち手は刃とバランスをとって。
丈夫な物。
刈り取るように切れるもの。
刃の先は突き刺せるようにしてほしい。
「そんな感じか・・・。よし、素材は何にする? 鋼鉄か? 何か素材の希望はあるか?」
「ミスリルならいっぱいありますけど、ラウール?使っていいよね。」
「いいよサクラ、ミスリルならどれくらいでも出しますよ。」
「そんなに簡単に言うか! ミスリルは貴重なんじゃぞ! しかし、使えるなら上等な素材だ。持ち手もミスリルか?」
「持ち手は、骨なら、レットかアースか、ドラゴンの骨ならありますよ。ラウールと一緒にいっぱい倒したから!」
「おい! いっぱい倒したってお前ら・・、高ランク冒険者か?」
「はい。僕はこの街から出て、旅をしてたらSランクになっちゃいました。大鎌が欲しいサクラもだけどね。」
目の前の男は頭を抱えた。
そんなに貴重な素材を使うのに大鎌の形かと。
高ランク者は変わり者が多いのかと思っていた。
「わかった。俺はイヤードな! 兄は今はいないから、しばらく時間がかかるがいいか?」
「はい! 私たちはもう少しこの国を楽しんでるので大丈夫です。」
そう言って言われた素材をイアードに渡した。
イアードは目を丸くしていた。
なんでもこのダンジョン産のミスリスは質が良くて、買うとなるとかなりの額になるだろうと言う。
そして、骨はレットドラゴンの大腿骨を取り出し渡した。できるだけ真っすぐで丈夫な所と言われたから。
注文を終えたサクラと店を出た。
出来上がりに2週間はかかるそうだ。
~~~~~~~~~
「じゃあ、冒険者ギルドに行く?僕たちは一応サーシンに一時的に拠点を置くけど、この国にいることは伝えておこうか?」
「そうね。私は初めてのサーシン王国の冒険者ギルドになるから楽しみよ!」
ラウール達は冒険者ギルドに行った後は、宿に戻り休もうと考えて、買い物も済ませた。
思うような武器を注文で来たサクラは機嫌がいい。
ラウールとクロウもその姿を見てウキウキしている。
まるで仲の良い恋人のように街をまわっていた。
冒険者ギルドに近づくにつれて、頑丈な鎧を着た者や、武器を携えた者が増えてきた。
見るからに冒険者って格好の人が多い。
ラウールが知っている冒険者にはまだ会っていない。
段々緊張してくる。
冒険者ギルドでは絡まれたんだよな~。
あの時の冒険者はまだいるかな~。
チルミさんやギルマスも変わらずにいるだろうか?
サーシン王国から離れる時はクロースやクリスもいたんだよな。
あの2人は元気かな?
結局一度も冒険者ギルドに伝言もなかったし、元気にしてるといいけど。
漆黒の翼は封印だな。だれも絡んでくるなよ!
色々な考え事をしながらも、冒険者ギルドに到着した。
「おう!いらっしゃい・・・、身分を証明するものを。」
「はい!」
「!やっぱりラウールか! 何年ぶりだ! 元気だったか!」
ロビンとラウールは握手をしたが、後ろが使えているため、頑張っている事だけと伝えて街に入った。
ラウールは久しぶりの王国の雰囲気を感じている。
「ここが王国だよ。サクラは初めてでしょ。いいところだよ。」
「そうねラウール。なんとなく昔見た物語のような感じね! ファンタジーな感じ。」
「我も初めて。一緒!」
ラウール達は宿屋に向かった。
宿屋わかばはこの街にいた時に通い慣れた道だった。
わかばでは元気にエミリが出迎えてくれた。
そしてオシルもいつも通り出迎えてくれ、そして覚えていてくれた。
軽く挨拶をかわし、各自部屋に荷物を置いて、隣の冒険者ギルドを今は無視して、ギアイヤに向かった。
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【武器防具の店 ギアイヤ】
ラウールは月光を手に持ち店に入った。
「いらっしゃい! なんでもあるぜ! 見て行けよ!」
「いつも通りですね? この武器も調子がいいですよ。」
目の前のドワーフはラウールの顔をじろじろと見て、誰だかわからない顔をした。
そして、手に持っている月光を見てから、はっとした表情をした。
「あの時のお子様で? でかくなりやがったな。何度かこの店に来た記憶はあるが、その剣がなければ思い出さなかったぜ。」
「ソウデスヨね。あまりこのお店には寄っていませんものね・・・。だけど今日は武器を選ぶか、注文したいんですが?」
「おう! ここは鍛冶屋じゃ! なんでも言ってみろ。」
「じゃあサクラから説明して。」
ラウールの後ろからサクラが出てきた。サクラを見た男は、サクラの体を上から下まで見ていた。
「そのおなごか? なんの武器がいいんだ? 短剣か? それとも魔法使い用の杖はほとんどないぞ。」
「大鎌を下さい!」
サクラは自分の武器を見せた。そして、これくらいの大きさは欲しいと手も使って説明を始めた。まったくものおじもしないサクラ。さすが追い求めた武器を手に入れるためだ。
「ん~、今ここにはないな。だとしたら作るか?」
「ないなら作ってください!」
「では、どんなものにしたいのか説明しろ。」
サクラは求めるものを説明し始めた。
ダンジョンで困らない程度に大きい物。
持ち手は刃とバランスをとって。
丈夫な物。
刈り取るように切れるもの。
刃の先は突き刺せるようにしてほしい。
「そんな感じか・・・。よし、素材は何にする? 鋼鉄か? 何か素材の希望はあるか?」
「ミスリルならいっぱいありますけど、ラウール?使っていいよね。」
「いいよサクラ、ミスリルならどれくらいでも出しますよ。」
「そんなに簡単に言うか! ミスリルは貴重なんじゃぞ! しかし、使えるなら上等な素材だ。持ち手もミスリルか?」
「持ち手は、骨なら、レットかアースか、ドラゴンの骨ならありますよ。ラウールと一緒にいっぱい倒したから!」
「おい! いっぱい倒したってお前ら・・、高ランク冒険者か?」
「はい。僕はこの街から出て、旅をしてたらSランクになっちゃいました。大鎌が欲しいサクラもだけどね。」
目の前の男は頭を抱えた。
そんなに貴重な素材を使うのに大鎌の形かと。
高ランク者は変わり者が多いのかと思っていた。
「わかった。俺はイヤードな! 兄は今はいないから、しばらく時間がかかるがいいか?」
「はい! 私たちはもう少しこの国を楽しんでるので大丈夫です。」
そう言って言われた素材をイアードに渡した。
イアードは目を丸くしていた。
なんでもこのダンジョン産のミスリスは質が良くて、買うとなるとかなりの額になるだろうと言う。
そして、骨はレットドラゴンの大腿骨を取り出し渡した。できるだけ真っすぐで丈夫な所と言われたから。
注文を終えたサクラと店を出た。
出来上がりに2週間はかかるそうだ。
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「じゃあ、冒険者ギルドに行く?僕たちは一応サーシンに一時的に拠点を置くけど、この国にいることは伝えておこうか?」
「そうね。私は初めてのサーシン王国の冒険者ギルドになるから楽しみよ!」
ラウール達は冒険者ギルドに行った後は、宿に戻り休もうと考えて、買い物も済ませた。
思うような武器を注文で来たサクラは機嫌がいい。
ラウールとクロウもその姿を見てウキウキしている。
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段々緊張してくる。
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あの時の冒険者はまだいるかな~。
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結局一度も冒険者ギルドに伝言もなかったし、元気にしてるといいけど。
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