冒険者パーティー【黒猫】の気まぐれ

sazae9

外伝6 門番ボブルン視点

俺は門番ボブルン。いつも首都フイエウで門の前で仕事をしている。
 普段は見張り役と手続き役、伝令役と記録役。そして捕縛役と門番の仕事も幅広い。
もちろん俺は記録役が一番嫌いだ。
なぜ書き物を1日していないといけない。


そんなある日、驚くべき出会いがあった。
その日は手続き役だった。
 俺は門のところでキリっと立っている。
 「次の人。」
 前方10人に聞こえる程度の声で、フイエウに入る人を呼ぶ。


そこに少年が来ていきなり・・・名前を聞いてきた!
それにはびっくり。長いこと門番をしているが、こちらが聞く前に名前を聞かれるなど。


そして名前を名乗った後は・・・。
 『門番情報』
その言葉が出てきた。
 我々門番が持っている情報・・・。
さまざまな噂を我々門番が吟味している情報。
 憲兵も・・・、ギルドも・・・、我々の代表である議員もなかなか信じてくれない情報・・・。
それをこの子が・・・。


それ以来門番情報が欲しいと、俺が門番の時に聞きに来る。
この俺ボブルンへ・・・。
 自慢じゃないが子供に好かれたことはない。
この俺に??


その少年、ラウールは今日も俺を見つけて『門番情報』が欲しいと言った。
 俺は今ある情報をラウールに教えた。


ラウール
情報は全て教えるから
 どうか無事で


願わくば・・・・。傷一つない姿で戻ってきてくれ。


オークが多くいる、多くの木に囲まれた街だから・・・。

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