冒険者パーティー【黒猫】の気まぐれ
冒険者ギルドにて
ラウールは冒険者ギルドに向かっていた。
 両親から離れる前に、もっといろいろな経験をして、準備を整えて旅に出たいと考えていた。
 冒険者ギルドの扉を開けると、いつものマッチョが手を挙げて『よっ』と気楽に声もかけてくれる。最近では周りの冒険者も気楽に声をかけてくれるまでになっていた。
ラウールは何かめぼしい依頼がないか、依頼票を見てまわった。すると、一つの依頼が目についた。今まで受けたことが無い護衛依頼だ。護衛依頼は街から長い期間は慣れることが多く、受けたことがなかった。しかしこの依頼は、7日間で簡単な食事つき、テントは準備してくれるようだ。報酬は少なめだが、Dランクから受けることが出来るようだ。行き先も北にある浜辺までで、魔物は出て来るが、そこまで強いやつもいないはず。ただ、まれに盗賊が出現している道でもある。合計10名を募集しているから、今まで他の冒険者と依頼をこなしたこともなかったので、ちょうどいいと考えた。
ラウールは依頼票を持ち、アリサさんの受付の列に並んだ。
 「いらっしゃいラウールさん。今日はどんな依頼を受けるの?」
 「おはよう、アリサさん。今日は初めて護衛依頼を受けたいと思うんだけど、これは受けれる?」
 「見せてくださいね~、・・今9名まで集まってるみたいなので大丈夫ですよ。ちょっと調整ミスで、5名と、4名のパーティーの申し込みを受けてしまってるみたいで、ソロは大歓迎だと思いますよ。」
 「じゃあ、この依頼をうけます!」
 「わかりました。それでは、今は長期間の依頼を受けないでください。それで、毎日1回は冒険者ギルドに顔を出してください。出発の日がわかれば、声をかけますので。」
 「わかりました。よろしくアリサさん。」
 依頼を受けけど、初めての護衛依頼だから、父様に色々聞いて準備をしよう。
 ~~~~~~~~~~~~
 父様に護衛依頼の事を話してみた。すると「食事が出るっていうが、ラウは保存食とか大丈夫か?」。そういって、丸くて黒い球を目の前に出してきた。前世でいうミートボールみたいなものだから、一口で食べてみた「しょっぱ!!」ん~~~。むりだ僕にはこれは食べれない。
その姿を見た父様は
「ラウはアイテムボックスXがあるから、荷物は持ち放題だろ?だから、ララに言って目立たないくらいの食べ物を持ち込んだらいいよ。もちろん誤魔化すためのバックは持って歩けよ」
そうだった!僕には便利なスキルがあった。このことは両親しか知らないけど、依頼ではとっても役に立っている。今まで長期間街を離れることが無かったから、多く作りおきの食べ物を入れて歩くことが思いつかなかった。
そのあとラウールは母様に道中に食べれるものを作ってほしいとお願いに行き、無事にアイテムボックスXに保管することが出来たのだった。
 ~~~~~~~~~~~~
 【アイテムボックスX】
チートアイテム:容量無限:時間停止:解析と組み合わさり、フォルダ分けができる。さらに解析と解体が加わり、なんと、自動解体ができる優れものに進化していた。取り出しも手の届く範囲で目視で保管でき、取り出しも、手の届く範囲で有れば出せる。触れる必要もなく、とてつもなく便利だ。
 ~~~~~~~~~~
そういったやり取りがあった2日後、出発の日となった。
 依頼者はできるだけ急いで出発したかったようだ。
さあ、初めて顔を合わす冒険者だ。護衛依頼中心で街を回っているパーティーと最近首都についたパーティー。いい人だったらいいな~。 
 両親から離れる前に、もっといろいろな経験をして、準備を整えて旅に出たいと考えていた。
 冒険者ギルドの扉を開けると、いつものマッチョが手を挙げて『よっ』と気楽に声もかけてくれる。最近では周りの冒険者も気楽に声をかけてくれるまでになっていた。
ラウールは何かめぼしい依頼がないか、依頼票を見てまわった。すると、一つの依頼が目についた。今まで受けたことが無い護衛依頼だ。護衛依頼は街から長い期間は慣れることが多く、受けたことがなかった。しかしこの依頼は、7日間で簡単な食事つき、テントは準備してくれるようだ。報酬は少なめだが、Dランクから受けることが出来るようだ。行き先も北にある浜辺までで、魔物は出て来るが、そこまで強いやつもいないはず。ただ、まれに盗賊が出現している道でもある。合計10名を募集しているから、今まで他の冒険者と依頼をこなしたこともなかったので、ちょうどいいと考えた。
ラウールは依頼票を持ち、アリサさんの受付の列に並んだ。
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 「わかりました。よろしくアリサさん。」
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 父様に護衛依頼の事を話してみた。すると「食事が出るっていうが、ラウは保存食とか大丈夫か?」。そういって、丸くて黒い球を目の前に出してきた。前世でいうミートボールみたいなものだから、一口で食べてみた「しょっぱ!!」ん~~~。むりだ僕にはこれは食べれない。
その姿を見た父様は
「ラウはアイテムボックスXがあるから、荷物は持ち放題だろ?だから、ララに言って目立たないくらいの食べ物を持ち込んだらいいよ。もちろん誤魔化すためのバックは持って歩けよ」
そうだった!僕には便利なスキルがあった。このことは両親しか知らないけど、依頼ではとっても役に立っている。今まで長期間街を離れることが無かったから、多く作りおきの食べ物を入れて歩くことが思いつかなかった。
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