冒険者パーティー【黒猫】の気まぐれ
おちちうえさま?
「おいおいおいおい!だれだこいつは!?」
おいおい、こいつはだれだ急に。母上に言い寄る男は?
って父親かこいつ
「だれってあなた! ラウよ。私たちの子よ!」
顔をしかめた男は、舌打ちをしながら僕に近づいてきた。
「は~、俺の子だと! ほんとに俺の子か!? 誰かほかの男でもくわ・」
「そんな! 私はあなた以外はしらないわよ! あなたとの子よ。あなたこそ1年近くも帰ってこないで・・・。どこで何をしていたの。・・・寂しかった・・・。どうにか生活していたけど・・・。そろそろお金も・・。」
男はまた舌打ちをしながら僕に近づいてきた。
僕のそばに来て冷たい目を向けると
「ちょうど子供を欲しがってる知り合いがいるから、こいつはあいつにやることに決めたから。」
母に向かって、冷たい言葉をかけた。
「あなた! 私たちの子をどうするの! 私はこの子とあなたと3人で幸せになりたいの!」
「は~! こんなガキと一緒に俺を暮らせる気か!! 冗談じゃない! もう俺はここにはこないぞ! そんなこと言うやつは俺は知らない!!」
母親は目を見開いて男を見ている。
・・・・・・・
・・・・・・
・・・・・
時間だけが過ぎていく
・・・
・・・
母親が長い時間考えていたようだが、口を開いた
「わかったわ、3人で暮らせないのであれば、この子はいらない!! あなたと一緒にいる!」
・・・・・!!
は~!!!僕はどうなる!!まだ生まれたばかりで、いらない子・・・・
は~・・・
男が口を開いた
発した言葉が
「そうか! 俺がいいか! じゃあこいつを欲しいやつに売ってやるから、おまえはここにいるんだ!」
そういいながら男は俺の襟をつかんで引っ張った。
苦しそうにしている俺を見て
「死んだら金にならん。しかたない、こっちをもつか。」
ぐぇ!
苦しい・・・
どこもってんだよ!
けど手もとどかない・・・・
・・・・・・・・
僕は意識を手放した
・・・・
。。。。
・・・・・
どれくらいたったんだろう?
今までいたところでない。目の前には見たことのない男と女が僕を見下ろしていた。
その男女は目から涙が出ているようだ
「ミック・・・私が母親になれた・・・」
男に声をかける女、それに微笑みながら答えるイケメン
「そうだよ!俺たちの子だ!名前はラウール・・、俺たちの子だ」
複雑な気持ちを抱えながら男は答えた。
自分たち夫婦は子がもてない。
あるダンジョンで罠にかかり、呪いを受けたからだ。回避できない罠で、あの時のパーティーメンバー全てが呪われ、子を授からない状態になっていた。
その夫婦に子供はいらないか、取引を持ち掛けてきた男がいた。ミックはその男を好きでないが、ここで取引に応じないと、この子は奴隷に落とされるという話だった。この男は女と金以外は興味がなく、この子の行く先が心配になった。そこで妻であるララに相談した。この子を自分たちの子にしないかと・・・・
ララはしばらく考えていた。この子は私たちが受け入れないと奴隷になる。どんな相手に買われても不幸な人生を送る未来しか見えない。ララは考えた。
これからも呪いが解けない限りは自分の子は持てない。今でも呪いが解けてもぎりぎりでだ。だったらこの子が自分の子だと思って育てることで、私も夫も、そしてこの子も幸せになるのではないかと。
幸いCランクの冒険者として、この子を一人前に育てるお金は持っている。だったら、一緒に生活をして、この子も一人前の冒険者に育ててあげられるのではないかと・・・・
この世は貴族でなければ商人や鍛冶師、薬師の才能がなければ暮らしていくのは大変だ。冒険者は危険はあるが、ある程度の実力があれば、大人になっても困ることはない。だったら、家族で冒険者として暮らし、この子に残すものを作るのも良いのではないか?
「そうね、私たちの子ね。一緒に暮らしましょう!」
おいおい、こいつはだれだ急に。母上に言い寄る男は?
って父親かこいつ
「だれってあなた! ラウよ。私たちの子よ!」
顔をしかめた男は、舌打ちをしながら僕に近づいてきた。
「は~、俺の子だと! ほんとに俺の子か!? 誰かほかの男でもくわ・」
「そんな! 私はあなた以外はしらないわよ! あなたとの子よ。あなたこそ1年近くも帰ってこないで・・・。どこで何をしていたの。・・・寂しかった・・・。どうにか生活していたけど・・・。そろそろお金も・・。」
男はまた舌打ちをしながら僕に近づいてきた。
僕のそばに来て冷たい目を向けると
「ちょうど子供を欲しがってる知り合いがいるから、こいつはあいつにやることに決めたから。」
母に向かって、冷たい言葉をかけた。
「あなた! 私たちの子をどうするの! 私はこの子とあなたと3人で幸せになりたいの!」
「は~! こんなガキと一緒に俺を暮らせる気か!! 冗談じゃない! もう俺はここにはこないぞ! そんなこと言うやつは俺は知らない!!」
母親は目を見開いて男を見ている。
・・・・・・・
・・・・・・
・・・・・
時間だけが過ぎていく
・・・
・・・
母親が長い時間考えていたようだが、口を開いた
「わかったわ、3人で暮らせないのであれば、この子はいらない!! あなたと一緒にいる!」
・・・・・!!
は~!!!僕はどうなる!!まだ生まれたばかりで、いらない子・・・・
は~・・・
男が口を開いた
発した言葉が
「そうか! 俺がいいか! じゃあこいつを欲しいやつに売ってやるから、おまえはここにいるんだ!」
そういいながら男は俺の襟をつかんで引っ張った。
苦しそうにしている俺を見て
「死んだら金にならん。しかたない、こっちをもつか。」
ぐぇ!
苦しい・・・
どこもってんだよ!
けど手もとどかない・・・・
・・・・・・・・
僕は意識を手放した
・・・・
。。。。
・・・・・
どれくらいたったんだろう?
今までいたところでない。目の前には見たことのない男と女が僕を見下ろしていた。
その男女は目から涙が出ているようだ
「ミック・・・私が母親になれた・・・」
男に声をかける女、それに微笑みながら答えるイケメン
「そうだよ!俺たちの子だ!名前はラウール・・、俺たちの子だ」
複雑な気持ちを抱えながら男は答えた。
自分たち夫婦は子がもてない。
あるダンジョンで罠にかかり、呪いを受けたからだ。回避できない罠で、あの時のパーティーメンバー全てが呪われ、子を授からない状態になっていた。
その夫婦に子供はいらないか、取引を持ち掛けてきた男がいた。ミックはその男を好きでないが、ここで取引に応じないと、この子は奴隷に落とされるという話だった。この男は女と金以外は興味がなく、この子の行く先が心配になった。そこで妻であるララに相談した。この子を自分たちの子にしないかと・・・・
ララはしばらく考えていた。この子は私たちが受け入れないと奴隷になる。どんな相手に買われても不幸な人生を送る未来しか見えない。ララは考えた。
これからも呪いが解けない限りは自分の子は持てない。今でも呪いが解けてもぎりぎりでだ。だったらこの子が自分の子だと思って育てることで、私も夫も、そしてこの子も幸せになるのではないかと。
幸いCランクの冒険者として、この子を一人前に育てるお金は持っている。だったら、一緒に生活をして、この子も一人前の冒険者に育ててあげられるのではないかと・・・・
この世は貴族でなければ商人や鍛冶師、薬師の才能がなければ暮らしていくのは大変だ。冒険者は危険はあるが、ある程度の実力があれば、大人になっても困ることはない。だったら、家族で冒険者として暮らし、この子に残すものを作るのも良いのではないか?
「そうね、私たちの子ね。一緒に暮らしましょう!」
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