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ココロの距離感

近衞

2話【実行委員】

 入学式から1年経ち
私も佑磨君も2年生になった。



私は入学から成績トップをキープし、
高校生活を謳歌している。



一方の佑磨君も、成績は良いんだけど…





「zzzzz……」



爆睡。



入学してからずっとこんな感じ。



HR、休み時間は軒並み寝ている。



更に遅刻や欠席が多く、
よく職員室に呼び出されている。



本人曰く、「忙しい」らしい。





「…何やってるんだろう。」




今日の1限で5月に開催される文化祭の
実行委員を決めることになっている。



去年人生初めての文化祭は
衝撃的で、思い出深かった。


だから私は実行委員をやりたいと
思っていた。





「はい、じゃあ実行委員、だれかやってくれる人〜〜」



担任の山田先生が立候補を募る。



30代に入ったばかりの
社会科担当の男性教師で、
一年生の頃からの担任だ。



「はい、やります!先生!」



と、私はいの一番に手をあげる。




「ありがとうな、牧田。で、もう1人…」




と、クラスを見渡すが誰も手を挙げない。






「誰も居ないのか〜〜?」




佑磨君とがいいな、と思った私は
ふと左隣の佑磨君を見る。



佑磨君はこの時間も寝ていた。




「はあ…」





「よし、じゃあ加藤、よろしく頼むぞ」




と、黒板に加藤、と白い文字が書かれた。




一瞬、私の中で時間が止まる。




「えっ」



と、私は思わず声を漏らしてしまう。



「ん?どうした?牧田」



我に返った私は、




「あ、いえ、何もありません。
失礼しました。」



と、この場を取り繕う。




「そうか。じゃあ他の委員決めてくぞ〜」







「…ねえ?あの女ウザくない?」




「マジうざい。死ねよ。」















と、女子生徒が
聞こえる声で私を狙い撃つ声がした。





「お、お前ら丁度いいや、よろしく」



と、私に悪口を言った2人を
指名する姿を見て、
私は心の中で爽快感を覚える。



「はー?意味わからんない」



「オーボー」



「文句言うな、次〜〜」








私はふと、佑磨君に視線をずらす。




そういえば、先生は佑磨君の事情を知っているのかな。





と、私は思考を巡らせる。




佑磨君は、まだ寝ていた。


















































「なるほど、それで僕が?」



と、私は1限ずっと寝ていた佑磨君に
2人で実行委員になったことを伝えた。



「うん、そういう訳だから。
よろしくね、佑磨君」



「了解。頑張ろう、裕海さん」



と、2人でグータッチを交わす。




入学式から、
私達はよく2人で行動をした。




おかげ様で緊張しっぱなしだった
私も随分と話せるようになり、今に至る。





佑磨君との共同作業…!













頑張るしかないでしょ!!





と、私は心の中で決意した。







 

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