がーるずベースボール!

近衞

39話⚾︎玉原高貴⚾︎

 球宮とのデート?を済ませた俺は、
旅館の入り口に戻ってきた。



「あ、高貴。おかえり〜」



「ん、ああ。待たせた。」



「おい、終わったぞ。
いつまで引っ付いてんだこの性悪女」



と、唸る腕力が球宮を引き離す。




「ひゃん!ちょっと八幡さん
か弱い女子にこんな…」



「あああ!?」



阿修羅となった八幡が球宮にすごむ。




「こ、高貴くぅ〜ん」



「おいてめえ!」



「き、貴様!」



「球宮さん!」



と、再び姦しい争いが始まる。




「な、なあ。取り敢えず次は…」



「高貴は黙ってて!」



「よ、よし、次は私だ!」



と、八幡が俺の手を掴む。



「あ!八幡さん!抜け駆け!」



「う、うるせえ!順番は順番だ!」




俺を真ん中にして4人の女の子が
喧嘩をしている。












…俺は、この子達を。








少なくとも3人の女の子を
傷つけることになる…















「おい高貴、どうした」



ふと、八幡の声が頭に響く。




「ん、ああ。すまない。行こうか。」





「あ、ああ…い、行こう…ぜ、高…貴」




と、八幡と俺は砂浜に向かって____…










































「失礼、玉原高貴君だね?」




突然、スーツ姿の初老の男性に
呼び止められる。





「…はい?そうですが…」



初老の男性は歩いて眼の前で止まり、
手本のような所作で名刺を差し出した。



「デートの途中にすいませんね。
日本国野球機構の釜田と言います。」



「日野構の…?俺に何か?」




「日本国野球機構会長の大和田検事より、貴方に手紙を渡すよう申しつけられまして。確認して頂けますかな?」



と、封筒を差し出す。



俺はその手紙の封を切る。



「…な!?」



俺は言葉を失った。




「お、おい高貴?」



「…一緒に、来て頂けますかな?」



「…」



「こ、高貴、どうしたんだよ。」



高貴の様子を見て、不審がった八幡は
高貴の様子を伺う。



「…すまない、八幡。
3人に言っておいてくれ。
少し外す、と。」



「は…?こ、高貴!?
おい!どうしたって言うんだよ!?」





俺は釜田さんに、



「…わざわざご足労頂いてありがとうございます。行きましょうか。」




「…ご協力に感謝します。」












俺は、
釜田さんが付けていた車に乗り込んだ。

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