がーるずベースボール!
24話⚾︎新たな⚾︎
激戦から2日。
今日も俺達は、変わらず白球を追いかける。
だが、今日は少し違うメンバーが顔を揃えていた。
「いい球だ、雨宮!」
聖川の声がブルペンから響く。
「さ、こーい!」
肘を痛めているため、
右打でノッカーを行う愛李華。
撃ち放たれた打球を、雨宮大地の妹
雨宮千夏が追っていた。
サードのポジションでノックを受ける俺の後ろに、同じ妹の千夏が立っていた。
そう、ブレイカーズのメンバーと
ソニックがーるずのメンバーが
同じ場所で練習を積んでいるのだ。
…話は、昨日に遡る。
ミーティングの為、教室に集められた
ソニックがーるずのメンバー達。
愛李華と聖川は別の高校に通っているため、少し合流が遅れたが、
ミーティングはつつがなく始められた。
「みんな集まったな」
右手に封筒を持ち、俺は教卓に立つ。
全員の出席を確認し、
右手に持つ封筒の中身を取り出す。
朝、日本国のランク戦を管理する
日本国野球機構(日野構)より通達が届いた。
内容は、
C級ランク戦優勝を讃える手紙と、
いつも練習をしている
河川敷の半永久使用許可書。
つまり、B級にいる間は
河川敷を毎日使い続けられるのだ。
更には、C級ランク戦のベストナインも
発表された。
ベストナインは以下の通り。
投手  雨宮大地 
捕手  井上優姫 
一塁手 聖川理玖
二塁手 相沢優
三塁手 玉原高貴 
遊撃手 駒田春香
外野手 八幡絵里 船田紗枝 雨宮千夏
最優秀監督 玉原高貴
ベストナインの結果発表に一喜一憂した
みんなを制止させて、本題に入る。
そう、まだ本題が残っているのだ。
俺は緑色の君を取り、
「今回、日野構からもう1つ重要な通達がある。」
「A級対C級選抜の強化試合が
行われる事になった。」
メンバーはざわめく。
「どういうことだ?玉原!」
「今回、A級のファンディレイクって
チームから要請があったそうだ。
日野構はその要請を受け入れた形になる」
「そんなことって今まであったん?」
「いや、前例は無い。」
「…日野構は何を考えているのかしら」
「そうですネ…A級対C級なんて
練習試合でもあり得ませン」
「そうだよね…」
「…今回、俺達ソニックがーるずに
ブレイカーズのメンバーを加えて
試合をする事になった。」
「ブレイカーズなのか?」
「ああ。監督の俺が最高のメンバーを集める事になってる。
既にブレイカーズのメンバーからは了承済みだ。」
「…!」
今日口数の少ない響子が反応する。
「何人かは控えに回って貰うかもしれんが、チームで闘う姿勢は変わらない。
気を引き締めていこう。」
教室の皆は縦に頷く。
かくして、ミーティングは終了した。
そして時間は現在に戻る。
ブレイカーズから雨宮大地、秋、千夏、
矢澤智春を迎え入れ、
C級選抜チームが結成された。
4人は相変わらずキレのある動きを見せ、
各々が存在感を発揮していた。
朝、千夏に「サードは渡さないから!」と戦線布告を受けた俺は、
いつも以上に練習に身が入る。
かくして全体練習が終了し、解散となった。
肌寒さの少し残る夜の河川敷。
ブルペンには、ネットとボールのぶつかる音が鳴り響いていた。
ツインテールを振り乱し、
ネットにボールを投げ込み続ける。
「はぁっ…はぁっ…」
もう100球は投げただろうか。
「もう…絶対…」
ネットに取り付けた印を睨み、
「絶対に打たれない!!」
宵闇に、ネットの音がこだました。
今日も俺達は、変わらず白球を追いかける。
だが、今日は少し違うメンバーが顔を揃えていた。
「いい球だ、雨宮!」
聖川の声がブルペンから響く。
「さ、こーい!」
肘を痛めているため、
右打でノッカーを行う愛李華。
撃ち放たれた打球を、雨宮大地の妹
雨宮千夏が追っていた。
サードのポジションでノックを受ける俺の後ろに、同じ妹の千夏が立っていた。
そう、ブレイカーズのメンバーと
ソニックがーるずのメンバーが
同じ場所で練習を積んでいるのだ。
…話は、昨日に遡る。
ミーティングの為、教室に集められた
ソニックがーるずのメンバー達。
愛李華と聖川は別の高校に通っているため、少し合流が遅れたが、
ミーティングはつつがなく始められた。
「みんな集まったな」
右手に封筒を持ち、俺は教卓に立つ。
全員の出席を確認し、
右手に持つ封筒の中身を取り出す。
朝、日本国のランク戦を管理する
日本国野球機構(日野構)より通達が届いた。
内容は、
C級ランク戦優勝を讃える手紙と、
いつも練習をしている
河川敷の半永久使用許可書。
つまり、B級にいる間は
河川敷を毎日使い続けられるのだ。
更には、C級ランク戦のベストナインも
発表された。
ベストナインは以下の通り。
投手  雨宮大地 
捕手  井上優姫 
一塁手 聖川理玖
二塁手 相沢優
三塁手 玉原高貴 
遊撃手 駒田春香
外野手 八幡絵里 船田紗枝 雨宮千夏
最優秀監督 玉原高貴
ベストナインの結果発表に一喜一憂した
みんなを制止させて、本題に入る。
そう、まだ本題が残っているのだ。
俺は緑色の君を取り、
「今回、日野構からもう1つ重要な通達がある。」
「A級対C級選抜の強化試合が
行われる事になった。」
メンバーはざわめく。
「どういうことだ?玉原!」
「今回、A級のファンディレイクって
チームから要請があったそうだ。
日野構はその要請を受け入れた形になる」
「そんなことって今まであったん?」
「いや、前例は無い。」
「…日野構は何を考えているのかしら」
「そうですネ…A級対C級なんて
練習試合でもあり得ませン」
「そうだよね…」
「…今回、俺達ソニックがーるずに
ブレイカーズのメンバーを加えて
試合をする事になった。」
「ブレイカーズなのか?」
「ああ。監督の俺が最高のメンバーを集める事になってる。
既にブレイカーズのメンバーからは了承済みだ。」
「…!」
今日口数の少ない響子が反応する。
「何人かは控えに回って貰うかもしれんが、チームで闘う姿勢は変わらない。
気を引き締めていこう。」
教室の皆は縦に頷く。
かくして、ミーティングは終了した。
そして時間は現在に戻る。
ブレイカーズから雨宮大地、秋、千夏、
矢澤智春を迎え入れ、
C級選抜チームが結成された。
4人は相変わらずキレのある動きを見せ、
各々が存在感を発揮していた。
朝、千夏に「サードは渡さないから!」と戦線布告を受けた俺は、
いつも以上に練習に身が入る。
かくして全体練習が終了し、解散となった。
肌寒さの少し残る夜の河川敷。
ブルペンには、ネットとボールのぶつかる音が鳴り響いていた。
ツインテールを振り乱し、
ネットにボールを投げ込み続ける。
「はぁっ…はぁっ…」
もう100球は投げただろうか。
「もう…絶対…」
ネットに取り付けた印を睨み、
「絶対に打たれない!!」
宵闇に、ネットの音がこだました。
「がーるずベースボール!」を読んでいる人はこの作品も読んでいます
-
ココロの距離感
-
1
-
-
下町娘と最強盗賊
-
2
-
-
異世界のバハムート
-
13
-
-
隣の部屋の裸族さん
-
3
-
-
今日からフリーになりまして
-
5
-
-
擬人化魔法!〜ハーレムでウッハウハ〜
-
23
-
-
奴隷でもチートを目指す
-
19
-
-
妹のいるグラウンド
-
13
-
-
こんな俺でも愛してくれますか
-
25
-
-
勇者に惚れた元魔王が嫁になるそうです
-
157
-
-
救世主になんてなりたくなかった……
-
81
-
-
転生したら魔王軍に連れていかれました
-
222
-
-
3次元嫌い・隠れヲタの俺の家に歌姫が転がり込んで来た件
-
117
-
-
聖女な妹を狙うやつは、魔王だろうと殴ります。
-
99
-
-
五つの世界の神になる!?
-
175
-
-
俺の隣の席の人が毎日違うのですが?
-
84
-
-
適性ゼロの魔法勇者
-
108
-
-
異界の勇者ー黒腕の魔剣使いー
-
141
-
-
僕の前世が魔物でしかも不死鳥だった件
-
51
-
-
僕と狼姉様の十五夜幻想物語 ー温泉旅館から始まる少し破廉恥な非日常ー
-
365
-
コメント