吉屋信子と杉山平助の紙上バトル

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まえがき

昭和13年にペン部隊ってのがあったんですね。作家を戦地に送るっての。
吉屋信子は海軍班。
ちなみに林芙美子が陸軍班でした。彼女は一人離脱して軍隊と共に単独行動をとってその後ルポ本二冊出すんですが、まー文壇の男からはぶーぶーでした。
吉屋はそれは無かったです。つか戦艦乗ってたし。

杉山平助ってのは、当時の売れっ子ジャーナリスト……ですが、今の感覚で言ったら「ライター」です。
書評もエッセイもハウツー本も出せば、戦地取材にも行くし、中国人を思った様に「支那と支那人と日本」でこきおろしもしてます。なかなかキョーミ深いです。綺麗なとこだけ行ってた訳じゃない人の視線ってのはなかなか。
ちなみにその本は戦後GHQから没収図書指定受けてますが、現在は国会図書館のデジタルライブラリで読めるかも。


          

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