女神のクシャミで死んじゃって、異世界で新しい人生を☆

ちゅうたむ

62話 初めての旅 2


『ユウトさまぁ〜!!ユウトさまぁ〜!!』


プラントさんが呼びに行ったトムさんとイグリードさんが走ってやって来た。


『ユウト様の店を見ていたら、血相変えてプラントが呼びに来たので驚きましたよ!
何でも商会の馬車を改造して下さったとか?』


『はい、今回僕と兄さんがお世話になるので馬車内が狭くなったら申し訳無いので、少し広くさせてもらいました。
もし良かったら中を見て来て下さい。』


『いや、見て来て下さいって、、、外観から変わっちゃてるじょないですか!!』


『あっ!!ひょっとして好みじゃありませんでしたか?気に入らなかったら、外観は、元に戻しますけど。』


『いやいや!!戻すなんてとんでもない!!
こんな立派な馬車、貴族様でも中々もてませんよ!!本当にこんな凄い馬車頂いても宜しいのでしょうか?』


『いただくも何も、元々トムさんの馬車ですよ(笑)まぁ、外観が気に入って下さったのなら中も気に入ってもらえると嬉しいです。
僕は外で待ってますので、プラントさんとイグリードさんと一緒にゆっくり見て来て下さい。』


『中をですか?ユウト様のその言い方だとスペースを広くして下さっただけでは無いようですね!!私、急にドキドキ、ワクワクしてきましたよぉ〜☆
プラント!イグリード!いざまいりましょ!』


『はっ!!かしこまいりました!!』


いやいや、そんなに気合い入れてみる物でもないですよ、、、(  ̄ω ̄)ゞポリポリ


そして3人は馬車の中に入って行った。




『なんじゃこりゃぁぁぁぁぁ!!!!』


『扉の奥に通路がぁぁ!!!!』

『プラント!こっちを見てみろ、寝る部屋まであるぞ!!』


『イグリード!こっちには食堂見たいなキッチンがあるぞー!!』


『何ですかこの立派なへやわぁぁぁぁ!!私専用の部屋なのでしょうか。』


『プラント!こっちにはよく分からない2つの扉があるぞ!』


『私にも見せて下さい!!』


この後暫く3人でわちゃわちゃしながら奥の物置きスペースから出てきた。


『トムさん、どうでしたか?中は気に入って貰えましたか?』


『もぉ!馬車じゃ無くて家じゃないですか!!
こんな馬車、王族でももってませんよ!』


『ですよねぇ〜☆トムさんの馬車が、王族を超えましたね(笑)』


『周りの貴族達からの視線が痛くなっちゃいますね。恐らく、馬車の注文が来ちゃいそうですよ。私にはこのような馬車は作れませんから、その時は助けて下さいね。』


『えっ!!』


『えっ!!って、まさか助けてくれない気じゃないですよね!!』


『トムさんの商会の気合いで作り上げれるんでは無いでしょうか☆』


『あっ!ユウト様見捨てるつもりですなぁ。
その場合は、この馬車を造ったのはユウト様と話しちゃいますからね。』


『アハハ大丈夫ですよ。もし注文が入ったらお手伝いしますよ。』


『約束ですよ。』


『それはそうと、流石にこの馬車をただでいただくのはちょっと私の気がおさまりませんよ。』


『気にしないで下さい。せっかくの初めての旅なので、快適に旅したいじゃないですかぁ☆』


『いえいえ、いけません!ユウト様、私と何年付き合っているんですか!!私がこうゆう場合どうする性格か分かってるでしょ☆』


『あっ!でも、これもいつもの事ですが僕には馬車の相場なんか分かりませんよ。』


『確かに、こんな凄い馬車、、、私にも相場がわかりません。。。どうしたもんでしょうか?』


『もし、注文がきたら、考えたら良いんじゃ無いですか?僕もお金が欲しくてやった訳では無いので、無理に金額を考えなくてもいいですよ。』


『そうですか。。しかし、何かスッキリしませんね。』


『トムさんは、気にし過ぎですよ。そろそろ兄さんも戻ってくる頃ですね。兄さんが来たら出発出来る用にしましょう。』


『はい、分かりました。でも値段が決まりましたら必ずお支払いさせていただきますからね!』


『分かりましたよ。トムさんは頭がかたいんですから。』


『おぉーい!ユウト!!』


兄さんが家から走って来た。


『お母さんに、ユウトと一緒に領都に行ってくるって言って来たぞ。トムさん達に迷惑をかけないようにするならいいってよ。もちろん迷惑かけないよって言って、許可はもらって来たぜ。さぁ!!早く出発しようぜ、、、って何じゃこりゃぁぁぁ!!さっきまであった馬車じゃ無くなってるじゃ無いかぁ!!
さてはユウト、またやったなぁ?』


『うん、旅を快適にしたくて少し改造したんだよ。』


『へぇぇ〜、、すこしねぇ〜、、(いやいや、変わり過ぎだろぉ!!)そうか!まぁ〜快適になったんなら良かった。(絶対トムさん達驚いただろうなぁ。。。)』


『ユウト様、そろそろ出発しますが宜しいでしょうか?』


『分かりました。プラントさん宜しくお願いします。』


俺たちは馬車の中に入ったのを確認すると、馭者のプラントさんが馬車を出発させた。


その日の夕食前に姉さんが俺と兄さんが居ない事に気がつき、お母さんにトムさんの馬車で領都に行った事を伝えられて、自分を置いて行かれて怒っていたらしい。


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