女神のクシャミで死んじゃって、異世界で新しい人生を☆

ちゅうたむ

40話 お姉さんを助けよう 1

シュッ!!

あっと言う間に、森の拠点に到着☆

昼ご飯はいらないって言って家を出たので、昼前に家に帰るのもおかしいっと思い、森の拠点にやってきた。

『さて、何をしようかなぁ?
昼までまだ時間も有るし、魔石集めでもしとこうかなぁ。』

俺は、拠点を出て、サーチを使い、近くにいる、ゴブリンやボア達を狩って行った。
1時間程狩りをして、かなりの数の魔石が集まった。

『よし、お腹も空いてきたし、そろそろ拠点に戻るか。』

拠点に向かって戻っていると、マップ画面に、3体のゴブリンの反応と、1人の人間の反応があった。俺は慌てて、ゴブリン達の方へと向かった。

ダッシュ!-=≡︎ヘ(*・ω・)ノ

到着すると、3体のゴブリンが、気を失った1人の女性を担いで、何処かに連れて行こうとしているようだった。

俺は、ゴブリン達の前に飛んで行き、ゴブリンの行く手を阻んだ。
急に目の前に現れた俺に驚き、ゴブリン達は立ち止まって、ギャァギャァ!!と叫んでいる。
ゴブリン達は、お姉さんをその場に下ろし、此方に襲いかかって来た。
3体の攻撃をあっさりと避け、振り向きざまに、最後に攻撃して来た、ゴブリンの首を飛ばし、そのままブーストで一気にゴブリン達に突っ込みながら、残り2体のゴブリンの首も飛ばした。
ゴブリンを回収し、お姉さんの元に戻る。

15歳ぐらいの、金髪の長くて綺麗な髪をしたお姉さん、気を失っている。
近くの村から、さらわれて来たのかなぁ?
お姉さんは、少し怪我をしているが、大した怪我をしている訳では無いようだ。

俺は、【ヒール】の魔法を使い、お姉さんの傷を治す。

『さて、このお姉さんをどうしよう?
傷は治したけど、このままここに寝かしてる訳にも行かないし、一旦拠点に連れて帰った方がいいかな。』

俺は、お姉さんを背中に担ぎ、転移を使って拠点に戻った。

拠点に戻って、部屋のベッドに寝かせ、ひと段落着いたら、お腹が空いたので、昼食の準備を始めた。

キッチンに向かい、うちの野菜を炒めて、ボアの肉をステーキして焼いていく。

すると、キッチンの扉が開いて、先程助けたお姉さんが入ってきた。

『あのすみません、ここは何処でしょうか?』

『あっ!!お姉さん、気が付いたんですね。無事で良かったです。たまたま、狩りをして居たら、ゴブリンに担がれてるお姉さんを見掛けたので、ゴブリンを倒してお姉さんを助けたのですが、お姉さんが気を失っていたので、そのまま寝かせてる訳にもいかないので、家に運んで来ました。ここはモグの森の中にある、ボクの家ですよ。』

『えっ!!Σ(・□・;)ボクが私を助けてくれたの!!まだ、子供なのに強いのね。モグの森って言ってたけど、ボクは、1人で森に住んでいるのかしら?』

『いえ、違います。ボクは、近くのリムル村に住んでいます。ここは、森で狩りをする時用の拠点の家なんです。森の中ですが、拠点の周りには、魔物が入って来れないように、結界が張って有るので安心して下さいね。』

『Σ(・□・;)結界!!凄いわね!結界で家を守ってるなんて、聞いた事ないわ。こんな結界で、村を守れたらいいのにな。』

『村をですか?』

『えぇ、私の村は、森のすぐ近くにある、小さな村何だけど、森が近いから、よく魔物がやって来るの。昔は、お父さんが冒険者をやっていて、村を守ってたんだけど、去年、病気で亡くなってしまったの。小さい頃から、お父さんが、毎日村を見回って、村を守っているのを見て育ったから、私もお父さんの様に成りたくて、今年、冒険者になったの。
だから毎日村の安全の為に、夜に村の周りを見て回って、村の安全を守ってるの。』

『お姉さん1人でですか!!それは大変ですね。』

『今日も、何時もの様に見回って居たんだけど、ギャァギャァ!!っとゴブリンの声が村の外から声が聞こえたの。私は急いでその場に向かったのだけど、ゴブリンが2体いて、村に入ろうとしているのを止める為に、剣で斬りかかったんだけど、いきなり後ろから何かに殴られて、そのまま意識が無くなっちゃったの。』

『なるほど、じゃ〜もう1体のゴブリンに気が付かなかったんですね。ボクが見かけた時は、ゴブリンが3体いたので。』

『そうだったのね。危ない所を助けてくれてありがとうね☆
私は、エレンって言うの、ボクのお名前は?』

『ボクの名前は、ユウトって言います。』

『ユウトくんか、宜しくね(^ ^)』

『はい、宜しくお願いします。』

ぎゅるるる〜!!!!

突然、俺の腹がなった。
(ノ∀︎\*)キャ!ハズカシイ!!

腹の音を聞いて、お姉さんがクスっと笑っていた。

『そう言えば、さっきから凄く美味しそうな香りがするんだけど?』

『あっ!!そうだった。昼食を食べてなかったので、昼食を作ってる途中でした。お姉さんも良ければ一緒に食べませんか?沢山作っちゃったので、良かったら食べて下さい。』

『ユウトくんが作れるの!!(しかも、私の作る食事より、全然美味しそうなんですけど・・)料理まで出来ちゃうなんて、ユウトくんって本当に凄いのね。』

『いえいえ、ただの野菜を切って炒めただけの野菜炒めと、さっき狩ってきたボアの肉を焼いただけの簡単料理ですよ(*^ω^*)』

(説明は確かに簡単そうなのに、何故こんなに美味しそうなのかしら。私が作る料理とは、比べ物にならないぐらい美味しそう(T ^ T))

『凄く美味しそうね(灬ºωº灬)見てるだけで、お腹が空いてきちゃったわ☆私も一緒にいただきます( ✧︎Д✧︎) キラーン』

(子供に、食事をお世話してもらうなんて、良く考えると、何だか少し恥ずかしいわね。
( ⸝⸝⸝¯  ¯⸝⸝⸝ ))

『はい(*^_^*)沢山有るので、一緒に食べてくれて嬉しいです。』

ドキっ!!

(ユウトくんって、本当にいい子だわぁ。あの笑顔が可愛すぎるじゃない。ユウトくんが子供じゃなかったら、惚れてしまっていたわね。)


食事の準備を、エレンさんに手伝ってもらい、2人で昼食を食べた。

食事の間は、エレンさんの村の話を聞いたり、リムル村の話をして過ごした。
エレンさんの村は、お父さんが、まだ若かった時に、奥さんと、お父さんの冒険者仲間で作った村らしい、村の皆んなは、家族の様に暮しているらしい。村には、お父さん達が、旅先で出会った身寄りの無い孤児達を放って置けなくて、連れて帰ってきて、一緒に暮らしている子達も居るらしい。しかし、お父さんが亡くなり、お父さんの冒険者仲間の人達も、体調崩しているらしく、子供達の世話でいっぱいいっぱいで、生活が苦しいらしい。


食事も済み、エレンさんが後片付けをしてくれて、これからどうするかを話し合い、村の様子が気になったので、エレンさんを村まで送って行く事になった。
村の話を聞いていると、どうやら、リムル村からモグの森に向かう途中の道を左に抜ける道があるらしく、その道の先に村があるらしい。

拠点を出て、エレンさんに話し掛ける。

『エレンさん、ここから歩いて帰ると、結構時間が掛かってしまうので、近道を使いたいのですが良いですか?』

『えっ?こんな森に近道なんてあるの?そうね。今から普通に帰ったら、暗くなっちゃうわよね。近道があるならお願いするわぁ。』

『エレンさんは、高い所は怖く無いですか?』

『高い所?別に怖くは無いけど、高い所が何か関係あるの?』

『はい。森の中を移動すると時間が掛かってしまうので、空から行くのが1番の近道かなぁって(*^_^*)』

『えっ、えっ?(´⊙ω⊙`)?ユウトくん?空をって・・どう言う事?』

『だから、空を飛んでいくんですよ、こんな風に。』

俺は、フライを使って、エレンさんに宙に浮いて見せた。

『なっ!!なにそれぇぇぇ!!!!ユウトくんが浮いてるぅぅぅぅ!!!!私、そんな事出来ないよ!!』

『大丈夫ですよ。体が浮いても焦らないで、じっとしてて下さいね☆』

『えっ、浮くんですかΣ( ̄。 ̄ノ)ノ
わっ、わかった、焦らない様に気をつけるわ。でも少し怖いから、ユウトくんの手を繋いでてもらってもいい?』

『わかりました。』

俺は、エレンさんの手をとってから、フライの魔法を、エレンさんにかけた。
すると、エレンさんの体は、ゆっくりと宙に浮いていく。

『わっ!!あれ!!うわぁぁ!!かっ!!ユウトくん、体がぁぁ〜!!手離しちゃダメだからね!!!!』

『アハハ(*^▽^*)大丈夫ですよ。離したりしませんよ。ゆっくり上に上がって行きましょう。』

『えっΣ(・□・;)もう、上がって行くの!!まだ、こころの準備がぁぁ!!あっ!!上に上がってるぅぅ!!』

森の木よりも高い位置まで上がって、エレンさんに、周りを見てみる様に言うと。

『うわぁ!!凄い!!あんなに遠くまで見えるのね。しかもこの森ってこんなに広かったんだ。ずっと向こうまで、森が続いてるわ。』

『空から見る景色って、普段見ている景色と違うから、面白いでしょう。』

『えぇ、普段見れない様な景色を見ていると、何だか楽しくなってくるわぁ。』

『エレンさん、景色を楽しんでる間に、空を飛んでる怖さが無くなった見たいですね。
(*^◯^*)』

『えっ!!あっ!!本当だ!!もう、怖く無いわ。』

『フフフ(*´艸`)じゃ〜そろそろ行きましょうか。ボクに着いてきて下さい。』

『うん。あっ!!でも、あんまり早く行かないでね。』

『大丈夫ですよ。慣れるまで、ゆっくり行きましょう。スピードに慣れたら、少しずつ、スピードを上げて行きますね。』

俺とエレンさんは、森の出口に向かってゆっくりと飛んで行った。



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