女神のクシャミで死んじゃって、異世界で新しい人生を☆

ちゅうたむ

37話 違う村を見てみたい 6

場所を移動すると、アイリスさんがやってきた。

『ユウトくん、ちゃんと買えた?』

『はい、お店のおじさんが革鎧を安くで売ってくれました。とっても優しいおじさんですね。』

『フフフ(*´艸`)そうなのよ。見た目が怖いから、初めてのお客さんは、少し緊張するみたいなんだけどね。』

『確かに、見た目が少し怖いですね。ボクもさっき、凄く緊張しちゃいました。でも、話しをしてたら、とっても優しい人で良かったです。』

『見た目からのギャップが凄くて、ポイント高いわよね(*^ω^*)
近くの村の冒険者達は、武器や防具を揃えたりするのは、このお店なのよ。割と種類もあって、値段も安いから、結構人気店なんだよ☆』

『そうなんですね、僕も冒険者を目指すようになったら、この店で装備を揃えたりしたいです。』

『それでユウトくん、スキルをその革鎧に付けるって言っていたけど、どうするつもりなの?』

『そうですね。ボアの革鎧なので、もう少し防御力を上げて、安心して使える様にしてあげたいんです。だからまずは、防御力を上げてみたいと思います。』

『えっΣ(・□・;)上げてみたいと思いますって・・どうやって・・。』

『ちょっと、やってみますね。』

俺は革鎧を鑑定し、スキルスロットの項目を開いた。スキルスロット1の場所に手をあて、守備力を上げる事をイメージした。
すると、革鎧に向かって、俺の手から魔力が流れていき、革鎧が一瞬光った。

『:(;゙゚'ω゚'):えっ!!ちょっと!!何か、革鎧が光ったんですけど!!ユウトくん、これ大丈夫なの!!』

すると、カウンターの方から走って来る足音がした。

ドタドタドタドタドタドタ!!!!

『おい!!今の光はいったい何だ!!何か爆発するのかと思って、ビックリしたぞ!!』

『すみません、ちょっとさっきの革鎧に、スキルを付けれないか試していたんです。驚かしてしまってごめんなさい。』

『それは良いんだが、装備が光るなんて聞いた事が無いぞ。まさかだが、ひょっとしてこの革鎧にスキルが付いたのか?』

『あっ、ちょっと待ってくださいね。今、鑑定してみます。』

【鑑定】

ボアの革鎧(子供用)

ボアの皮で作られた革鎧。

スキルスロット

1.防御力強化【極】

2.なし

3.なし

『あっ、ちゃんと付いてますね。防御力を上げたいって思いながらやってみたら、防御力強化【極】って言うのが付いてますね。』

『防御力強化【極】だって!!俺が聞いた事があるのでも、防御力強化【大】だぞ!!その装備だって、ダンジョンのかなり奥にいるブラックドラゴンをSランク冒険者がいるパーティーが、3つ集まって、3日間掛かって倒したドラゴンからのドロップアイテムだぞ!!それよりも上のランクの【極】のついたスキル装備を、あんな一瞬で作ったって言うのか・・・。しかも、ただのボアの革鎧に・・・しかも・子供用に・・・(;ω;`)』

おじさんは、驚き過ぎて、固まってしまった。

『ねぇユウトくん、この革鎧に、本当にスキルがついてるか試してみない?』

『試す?どうやって試すんですか?』

『そうね、おじさんに鎧を飾る用の人形を借りて、その革鎧を着せて、私の攻撃に耐えられるかやってみない?』

『アハハ、面白そうですね。やってみましょう。』

『ねぇ!!おじさん!!ねぇ、たらねぇ!!ちょっと、聞こえてるの!!おじさぁぁぁぁん!!!!』

『はっ!!Σ(・□・;)なんだ!!どうしたんだ!!』

『どうしたじゃ無いわよ。ユウトくんの革鎧を見たまま、極が・・ボアの革鎧に・・子供用・・ってずっと繰り返しに小さい声で繰り返していたわよ。』

『そうだったのか。すまない、あまりにも衝撃過ぎて!現実逃避してしまっていたようだ。
それで、話は何だったんだ?』

『だから、この革鎧のスキルが本物かためしたいから、鎧の展示用の人形を貸して欲しいんだけどダメ?』

『あぁ〜なるほどなぁ。ちょっと待ってろ、奥に、使ってない人形がまだ有るから、1体持って来るよ。』

『何だか、お手間を掛けてしまってすみません。』

『ハハハハハ(^o^)そんな事、坊やが気にするんじゃねえよ。それに、その革鎧には、俺も興味しんしんだからなぁ(*´艸`)』

おじさんは、店の奥から、木で出来た人形を担いで持って来た。

『ちょっと店の中でやるには、危ない気がするからよ、店の裏でやらないか?』

『確かにそうね。斬りつけたりするには、ちょっと狭いし、他の装備品に傷がついたら大変だしね。じゃ〜店の裏に行って試しましょう。ユウトくんもいいよね?』

『はい、ボクはスキルを試せたら、何処でも大丈夫ですよ。』

『じゃ〜決まりね!!早速、お店の裏に行きましょう!!』

『おぅ!!だったらお前達、こっちを通って行きな、店をぐるっと回るのも面倒だろ。』

『えっ!店の奥を通っても良いの?』

『あぁ、お前達の事気に入っているし、信用できるからな。それに、早く試したくて、ウズウズしちまってる自分がいるだよ。だから、さっさとこっちから行こうぜ。俺も店の扉に鍵掛けたら直ぐに行くから、先に行っといてくれ。』

『分かったわ。じゃ〜店の奥を通らせてもらうわね。ユウトくん、先に行きましょう。』

アイリスさんは、俺の手を握り、店の奥に歩いて行った。

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