女神のクシャミで死んじゃって、異世界で新しい人生を☆

ちゅうたむ

35話 違う村を見てみたい 4

店を出た俺は、向かいにある武器屋に向かった。

ガチャ!!

武器屋の扉を開けて、店に入った。

店の中は、右側には、武器が並べられていて、左側には、防具が並べられていた。

店のカウンターの横には、革装備と鉄装備のフル装備された人形が飾らせている。

(田舎の武器屋にしては、意外とちゃんとしてあるな。)

兄さんには、俺の作った剣が有るから、暫くは、今の武器で大丈夫だろう。
防具は何も無いから、この店に良さそうな物があったら、買って帰ろうかなぁ(°▽°)

防具を眺めていたら、隣にいたお客さんのお姉さんに、声を掛けられた。

『ボク、こんなお店にどうしたの?
ボクみたいな子供には、まだ早いと思うわよ。』

『あっ、お姉さんすみません。ボクの村には、こんな武器や防具を扱っている店が無いので、珍しくて、商品に見惚れていました。』

『(*´艸`)フフフ謝る事ないのよ。
急に声を掛けて、驚かしちゃったかしら?
(*´ー`*)ゴメンネ☆
私は、アイリスって言うの、ボクのお名前は?』

『あっ!ボクは、ユウトと言います。隣のリムル村から来ました。』

『あぁ〜リムル村から来ているのね。確かに、リムル村には、武器屋や防具屋なんかは、無かったわね。』

『お姉さん、リムル村を知っているんですか?』

『えぇ、知っているわよ。一年ぐらい前に、リムル村の近くの森に、ゴブリン討伐の依頼があって、仲間と一緒に依頼を受けてその森に行ったのよ。その森で、ゴブリンを討伐していたのだけど、思っていたよりも、かなりゴブリンが繁殖していたの。倒しても倒してもキリがない程に、次々とゴブリンが現れて、倒し続けてやっとの思いで残り数体って時に、ゴブリンの上位種のホブゴブリンとゴブリンマージが出て来ちゃったの。流石に私達も、ゴブリンマージのファイヤーボール受けて火傷しちゃって、まともに戦える状態じゃ無くなったの。仲間と、その場から必死に逃げて、何とか森を抜けることが出来たんだけど、傷を治す薬を持って無くて、近くの村で薬を手に入れようと思って、地図を見て向かったのが、リムル村だったの。』

『お姉さん達、凄いですね。沢山のゴブリンを倒すなんて。』

『フフフ、ありがとう褒めてくれて
(灬ºωº灬)エヘヘ
4人のパーティーで30体のゴブリン相手は、本当に大変だったわ。あそこで、上位種が出て来なくても、ひょっとしたら危なかったかもしれないわ。リムル村について、薬を探していたんだけど、火傷を治す薬草がきれていて、仲間と困っていた時に、男の人に声を掛けられたの。その人は、私達の事情を聞き、火傷を治す薬草が必要だと聞き、家に有るからと言い、走って取りに帰ってくれたの。戻ってきた彼は、持ってきた薬草を私達に塗ってくれて、一緒に持って来たパンと干し肉を、食べさせてくたの。
薬草と食事をしたおかげで、傷ついた体と心が癒されて、動けるようになったのを見て、彼は安心した顔をして、見ず知らずの私達に、本当に無事で良かった。って言ってくれたの。
それから私達は、彼にお礼を言って、気持ちとして、お金を渡そうとしたのだけど。彼は、困ってる人助けるのは、当たり前の事だからと言って、お金を一切受け取ろうとはしなかったの。その後、リムル村には、空き家がある事を教えてくれて、村長さんに事情を話して、1日泊まらせてくれる様にしてくれたの。それから彼は、何か用事を思い出した様で、私達に、1日ゆっくり休んで、明日は気をつけて帰るだぞ。っと言って帰って行ったわ。』

『優しい人だったんですね(^-^)』

『うん、そうなの☆(それに、ちょっとかっこ良かったのよね( ⸝⸝⸝¯  ¯⸝⸝⸝ ))
アレクさんは、本当に優しい人だったわぁ。』

『・・・えっΣ(・□・;)』

『うん(^^)?どうしたの?』

『お姉さん、今、アレクって言いました?』

『そうよ。薬草を塗ってもらっている時に、名前を教えてもらったのよ。赤い髪のかっこいい人だったのよ。ユウトくんの村の人だから、わかるんじゃない?』

『あっ、はい。それは、ボクのお父さんですね。』

『!!工工エエェェ(゚Д゚;ノ)ノェェエエ工工!!
まさか、ユウトくんのお父さんだったなんて。
ユウトくんは、お父さんみたいに、赤い髪じゃ無いんだね?』

『ボクのお母さんの髪が、青い髪の色なんですよ。あっ!!でも、所々に赤い髪が混ざってるんですよ(⌒▽⌒)アハハハ』

『確かに、綺麗な感じに赤い髪が入ってるよね。何だか凄くオシャレな感じで、羨ましいわぁ。』

『何か、髪を褒められた事ないので、何か恥ずかしいですね(*´艸`)フフフ』

『ユウトくんの照れてる顔可愛いね
(^ω^)
ユウトくんは、武器や防具が好きなの?
サイズ的に、店にある装備じゃ、サイズが合わないよね。』

『そうですね。見ている感じだと、ボクのサイズは無さそうですね。でも、一応子供のサイズも有るみたいですね。兄さんには、ちょうど良さそうなサイズですし。今日は、兄さんに使えそうな防具があったらいいなぁ?って思いながらお店に入ったので、良かったです。』

『あら、ユウトくんには、お兄さんがいるのね。防具が欲しいって、お兄さんは動物の狩に行ったりでもしているのかしら?』

『狩りは、お父さんと一緒に良く行ったりしてますよ。武器は、剣が有るですけど、防具が無くて、いつも普通の服で行ってるんですよ。だから、何か兄さんが使える防具があったらなぁって思いまして。』

『(灬ºωº灬)ユウトくんは、お兄さんが大好きなんだね。お兄さんの装備かぁ。狩に行くのに使うなら革装備が良いかなぁ。鉄装備に比べて軽いから、動きやすいのが特徴だね。革装備にも種類があるんだけど、剣を使って戦う近距離専用の、鎧タイプの革装備、弓や槍など、距離をとって戦う、軽装備タイプの革装備、魔法使いがよく使う、ローブタイプの革装備が有るんだけど、お兄さんは、剣を使うなら鎧タイプの装備が良いと思うんだけどどうかなぁ?ちなみに、子供用の鎧の革装備はあそこにあるわよ。』

『わぁ〜凄い!!思ってたより、かっこいいですね。』

(ちょっと鑑定してみようかな?)

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