女神のクシャミで死んじゃって、異世界で新しい人生を☆

ちゅうたむ

34話 違う村を見てみたい 3

ローグさんとフレイさんが帰った後、おじさんが、後片付けを始めた。

机やその床には、ローグさんの血が付いていて、普通に掃除をしても綺麗になるか分からない感じだ。

『あのぅ、良ければ僕も手伝いましょうか?』

『坊やがかい?でも、お客さんの坊やに手伝ってもらうのは、悪いよ。』

『大丈夫ですよ。直ぐに綺麗にしますから。』

『えっ?直ぐに綺麗に?』

『はい、ちょっと待って下さいね。』

俺は、店の建物全体を範囲にいれて、魔法をつかった。

魔法 【クリーン】&【リペア】

すると、一瞬で血の汚れや、建物中の汚れが無くなり、ピカピカになった。
リペアもかけていたので、新築の様に綺麗な建物になった。

『はい、これでお掃除完了です。』

おじさんは何が起きたんだと、目がてんになっている。

『おじさん、大丈夫ですか?お掃除終わりましたよ?』

『はっ!!何だ今のは、店が新築の様にピカピカで、汚れ一つないじゃ無いか!!本当に坊やがやったのか?』

『はい、魔法を使いましたが、この方法が1番早くて綺麗になるんですよ。驚かせてしまったのでしたらすみません。』

『いやいや、こんなに綺麗にしてもらったのに謝らないでおくれ。確かに驚きはしたが、ユウト君が謝る事じゃ無い。ユウト君の魔法で、本当に助かったよ。ありがとうね。』

『喜んで貰えて良かったです。』

『何かお礼が出来たら良いのだがなぁ
( ˘ω˘ )ウーーーン』

『あっ、別にお礼なんて入りませんよ。ちょっと魔法を使っただけなんで、本当に気にしないで下さい。』

『いや、そう言う訳も行かんよ。大した物は無いが、店の中で何かいる物があったら言ってくれ。』

『本当にいいのですか?』

『あぁ、良いとも。何でも言ってくれよ。』

『じゃ〜良ければ、さっき説明して貰った、薬草類を1つずつ貰ってもいいですか?』

『えっΣ(・□・;)!!そんな物でいいのか?他にも何か無いか?』

『いえ、大丈夫です。その薬草を使ってやってみたい事が出来たので、薬草でお願いします。』

『やってみたい事?坊やがこれでいいって言うなら良いんだが、何だかお礼になってるのかな?って思ってしまうよ。』

『十分お礼になってますよ(灬ºωº灬)』

『そうかい?じゃ〜せめて、10個ずつ貰っておくれよ。』

『えぇ!!そんなに良いんですか!!』

『いや、そんなにって数じゃ無いよ(´⊙ω⊙`)
むしろ、全然足りないよ。毎日、同じ数渡しても足りないわ。』

『では、遠慮なくいただきます。』

『ところで、こんな薬草で、何を試そうとしているんだ?』

『アハ、それはですね。傷薬・毒・麻痺・火傷の4つが有れば、状態異常回復を作れないかなぁ?って思ったんですよ。だから、実験様に薬草が貰えたらなぁ?って( ✧︎Д✧︎) キラーン』

『おいおい!!子供のユウトに、そんな物が作れるのか?』

『まだ、作れるのか分かりませんけどね。できたらラッキーですよね(๑>◡<๑)』

『そんな物が出来たら、冒険者や商人や貴族達が、あっという間に買い占めちゃうんじゃ無いか?』

『まぁ〜出来たらの話ですけどね。今、試してみましょうか?この場所、お借りしてもいいですか?』

『おぅ!!好きなだけ使ってくれ。俺も、出来るのか気になって、寝れなくなっちまいそうだ。』

『では、早速。』

俺は、おじさんから薬草を受け取り、一旦ストレージにしまった。

インベントリ内の錬金術をタップ、すると錬金で出来るアイテムの一覧が現れた。
項目を見ていくと、リカバリーポーションって言う項目があった。

『あっ!!やっぱり出来るんだ。作るのに、何が必要なのかな?』

錬金に必要な物

キズ草
ドク草
マヒ草
ヤケ草
魔石の粉

『おっ!!魔石の粉か、魔石ならボアの魔石が残ってるから、1つ粉にして作ってみるか。』

俺は、ストレージ内のボアの魔石をタップして、魔石の粉って項目があったのでタップした。

魔石の粉を30手に入れた。

錬金画面に戻して、リカバリーポーションをタップした。

リカバリーポーションを10個入手しました。

『おじさん、出来ちゃいました。』

そう言って、俺は、ストレージ内から1つリカバリーポーションを出して、おじさんに手渡した。

『えっ?出来たって、・・・もう出来たのか?いつ、何をしたんだ!!何にも見えなかったぞ。って、これがさっき言っていた、状態異常回復するポーションなのか?』

『はい(^ ^)リカバリーポーションです。どんな状態異常からでも回復出来る、万能薬ですね。』

『どんな状態異常からでもか!!これ一本で治るのか!!ユウト、凄いぞ!!本当に、こんな物を作ってしまうなんて。』

おじさんは、手に持っているリカバリーポーションを俺に返そうとしてきたので、それを断った。

『ユウト、これ要らないのか?』

『はい、リカバリーポーションは、まだ有りますし、貰った材料もまだ有るので大丈夫です。』

俺は、ついでに残りの9本も渡した。

『まだ有るのか!!こんなに沢山貰っていいのか?』

『1回作るのに10個出来るので、これだけでも、錬金1回分なんですよ。気にせず貰って下さい(๑>◡<๑)』

『じゃ〜今店にある薬草を、全部貰ってくれ!!いつでも店に来てくれたら、薬草を準備しとくから、暇が出来たら取りに来てくれよ。』

『本当にいいんですか!!ありがとうございます。じゃ〜また、お店に寄らせてもらいますね。』

『あぁ、いつでも来てくれ!!ユウトなら大歓迎だよ╰(*´︶`*)╯』

おじさんは、店の薬草を全て束ねて、俺に渡してくれた。

『薬草、結構な量ですね。』

俺は、鞄の中にしまう形で、ストレージに全て収納した。

『じゃ〜また来ます。』

『おぅ!!待ってるぞ!』

おじさんに挨拶をして、俺は店を後にした。

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