女神のクシャミで死んじゃって、異世界で新しい人生を☆

ちゅうたむ

32話 違う村を見てみたい 1

あれから、半年がたった。

毎日がいつもと同じ様な過ごし方で、トムも毎週のように来て、野菜やポーション類を購入して行ってくれている。
正直、村に住んでいて、こんなにお金を使う事もないので、トムさんに売れた売り上げも、家族の皆んなが、こんなに生活するのに必要ないって事になり、売り上げのの8割は、俺が貰う事になった。
皆んなの言う通りで、この村でお金を使う事も無く、ただただストレージの肥やしになっているだけだ・・(ーー;)
この世界にきて、買い物をする事もないので、たまには、お金を使って買い物をしたい気持ちが出てきた。

ちょっと、近くの村にでも行って見ようかな?
違う村に行けば、リムル村には無い、珍しい物が有るかも知れないしなぁ?
ちょっと、よその村を見に行って見ようかなぁ。
よし!!朝食を食べたら、近くの村を探して行ってみよう。

『いただきまぁぁす。』

ムシャムシャムシャムシャムシャムシャ!!
モグモグモグモグモグ!!

『ご馳走様でした。』

『ふぅー、お腹いっぱいだ。よし、そろそろ行こうかなぁ。お母さん!!今日は、お昼に帰れないと思うから、昼食は要らないよ。』

『あらユウト、今日は森に行くの?』

『ううん、今日は近くの村を探して、よその村を見てみたいと思ってるんだ。』

『あらあら、ユウト1人で行くの?子供1人じゃ危なく・・・ユウトなら無いわね。』

『(*´艸`)フフフ、そこは、心配してくれていい所なのに(笑)』

『そうね、普通の子供なら心配する所なんだろうけどね。ユウトは、1人で森に入って、魔物と散々戦っているもんね。もし心配するなら、ユウトに何かしようと思った人の方が心配だわ。きっと、酷い目に合うのが目に浮かぶわ(´゚艸゚)ププッ』

『確かに(*゚▽゚*)笑』

『でも、ちゃんと夕食の頃迄には帰るのよ。』

『うん、分かったよ。じゃ〜行ってきます。』

『はい、いってらっしゃい。』

俺は家を出て、マップ画面を大きくし、近くに村がないか調べてみる事にした。
ここから、5キロ程の距離、モグの森から右側に3キロ程の距離に、【チロル村】と言う村があるみたいだ。
俺は、フライの魔法を使い、チロル村を目指して飛んで行った。

10分程で、村の近くまで着いたので、村人に見えない様に、地上に降りた。

村には、簡単な作りの木の柵で囲ってある。

あぁ〜うちの村は、柵が無いから、良く考えたら、危ないんじゃ無いか?
帰ったら、父さんか母さんに聞いて見ようかなぁ?(´・ω・`)

柵に沿って歩いて行くと、村の入り口に着いた。村の入り口に入り、少し歩いていると、後ろから声をかけられた。
声のする方に振り返ると、50代ぐらいの女性が
たっていて、声をかけられた。

『おや?ボク、この辺りで見かけない子だね?
何処から来たんだい?』

『あっ!!おはようございます。僕は、この向こうにある、リムル村から来ました。』

『おはようございます。僕は、しっかりした子だね。リムル村から来たのかい。しかし、1人で来たのかい?』

『はい。ちょっと、物を売りたいのですが、道具屋や武器屋さんみたいなお店は有りますか。』

『道具屋さんも武器屋さんも、この道をまっすぐ行くと、向かい合わせて有るから行ってみなさい。しかし、こんな小さな子が、1人で来るなんて危ないよ。暗くなる前に、村に帰りなよ。夜になるとこの辺りは、滅多にないけど、森の方から、ゴブリンが来たりする事が有るから、遭遇したら大変だ。奴らは、すばしっこくて、いつの間にか、仲間が集まって来たりするから、ボクの様な子供がみつかったら、あっという間に襲われちゃうよ。悪い事は言わないから、用事が済んだら、すぐに帰るんだよ。』

『怖いですね。心配してくれて、ありがとうございます。分かりました。用事が済んだら、直ぐに帰りますね。』

『ボクは、本当にお利口さんだね。じゃ〜気おつけて帰るんだよ。』

『はい、ありがとうございます。失礼します。』

お姉さんと別れて、俺は、お姉さんに教えてもらったお店に向かった。

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