女神のクシャミで死んじゃって、異世界で新しい人生を☆

ちゅうたむ

29話 兄さんと拠点作り 4

あれから2時間程狩りを続けて、30体程のゴブリンと2匹のボアを狩った。

『兄さん、そろそろ終わろうか?魔石もそこそこ集まったから、拠点の周辺の結界を張るぐらいなら、何とか足りると思うよ。』

『そうか?じゃ〜終わろうか。
それにしても、腹が減ったなぁ〜(´・ω・`)』

『確かにそうだね。結構ゴブリンと戦ってたからね。そう言えば、さっき倒したボアの肉があるよ。あれでも焼いて食べる?』

『そうだなぁ!じゃ〜さっさと結界を張って、肉を食おうぜ!』

兄さんと俺は、拠点に急いで戻った。

『はい兄さん、これが兄さんの分の魔石ね。』

俺は、兄さんに15個の魔石を渡した。

『大体100メートルぐらいの間隔で、魔石を浅くで良いから埋めて行って欲しいんだ。家の前の湖をぐるっと囲う感じで結界を張るからお願いね。』

『おぅ!任せとけ!』

『じゃ〜兄さんは、右側からお願いします。
僕は左側から行くから、湖の向こうで会いましょう。』

『わかった。じゃ〜向こうでなぁ。』

兄さんは、話を終えると直ぐに訓練がてらに、走りながら行った。

『よし、じゃ〜俺も行こうかなぁ。』

俺は、兄さんと逆の左側から進み始めた。
100メートル間隔で、魔石を埋めて行き、残り1つになった。

『よし、ここで最後の一つだな。』

最後の一つを埋め終わると、兄さんが居る方向から。

『ギャャャャャャャャャーーー!!!』

っとゴブリンの叫び声が聞こえてきた。
俺は急いで、ゴブリンの叫び声のする方へ向かった。
声が聞こえた場所に着くと、兄さんを囲む様に、4体のゴブリンが居た。
兄さんの足下には、2体のゴブリンの死骸がある。兄さんは、左側腕を怪我したようで、左手をダラーンとさせて、右手だけで剣を握って構えている。
俺は、一気に加速して、兄さんの隣まで行った。

『ごめん兄さん、遅くなっちゃって。怪我は大丈夫?取り敢えずこれを飲んで。』

俺は、ストレージからハイポーションを取り出し、兄さんに手渡した。

『あぁ、大丈夫だ。ありがとう、助かったぜ。
最初は、2体だったんだけど、1体目は、一撃で倒せたんだけど、2体目が、一撃で倒せなくて、仲間を呼ばれてしまったんだ。』

『なるほどね。残りの4体は、どうする。
兄さんがやっちゃう?僕がやりますか?』

『もう、怪我も治ったし、俺にやらせてくれよ。やれる所までやって見たいんだ。』

『フフフ(*´艸`)兄さんなら、そう言うと思ってたよ。じゃ〜兄さんに任せるよ。』

『ユウト、ありがとうな。ちょっとそこで見ててくれよ。』

兄さんは気持ちを落ち着け、剣を構えた。
次の瞬間兄さんは、目の前に居たゴブリンにブーストを使って向かって行き、一気に剣を振り斬りって、ゴブリン首を飛ばした。その瞬間に左に居たゴブリンに、ファイヤーボールを飛ばし、ゴブリンの顔に当てて、ゴブリンが熱がりながら、転がってジタバタして居る。
他の2体のゴブリンがそれをみて、あまりにも早い出来事で、何が起きて居るんだっと驚いている間に、兄さんは、ブーストで加速して、右側に居るゴブリンの首を飛ばした。そのまま勢いを殺さずに、もう一体のゴブリン目掛けて突っ込み、剣でゴブリンの胸を貫いた。
胸を貫かれたゴブリンから剣を抜き、顔を焼かれてジタバタしているゴブリンに向かってジャンプしてまたがり、剣を両手で持ち、一気にゴブリンの頭に突き刺した。

『凄いよ兄さん!!一瞬であんな動きが出来るなんて本当に驚いたよ!‧˚₊*̥(∗︎*⁰͈꒨⁰͈)‧˚₊*̥』

『アハハ、毎日ブーストを使っての戦い方を練習してたからなぁ。ちゃんと練習しといて良かったぜ。まぁ〜ユウトに、技を使える様にしてもらって無かったら、ゴブリン1体を倒すのも無理かもだけどなぁ。ユウト、本当にありがとうな。必ず、もっと強くなるからなぁ。』

『僕は、技を使える様にしただけだよ。そこから、技を使いこなしていくには、兄さんの努力が無いと出来ない事なんだから、今回のこのゴブリンとの戦いも、全部兄さんの努力の結果だよ☆おめでとう(*^▽^*)』

『ありがとう(=゚ω゚)しかし、流石に腹が限界だなぁ。さっさと拠点に戻って、結界を張って、肉を食べようぜ。』

『そうだね。じゃ〜戻ろうか。』

兄さんと俺は拠点に戻り、俺は周辺のMAP画面を出し、今並べてきた魔石の場所を、指でなぞって丸く囲うと、結界ってアイコンが現れたので、タップした。

『よし!これで結界が完成したよ。もう、外から結界の中に魔物が入って来ない様になったよ。けれで、姉さん達も連れてきても大丈夫。』

『これで、今日の目的は終わったね。』

すると、ぎゅーるるぅぅぅぅ〜〜!っと、とてつも無い音がした。

『やばい、腹が減りすぎだ。』

『じゃ〜肉を焼こうか。』

ストレージから、ステーキ肉の様にカットしたボアの肉を取り出し、フライパンにのせて準備する。その間に兄さんは、薪を集めて、ファイヤーボールで火をおこした。

『兄さん、火の準備ありがとう。』

『おぅ!早く焼いちゃおうぜ。』

ボア肉ステーキを作り、拠点の中に入り、皿にのせた。肉だけじゃ、寂しいので、ストレージから野菜を取り出して、刻んで、さっさと野菜炒めを作った。

『ユウト、料理も出来るのか!!』

『いやいや、野菜を切って、ちょっと塩をかけて、さっさと炒めただけだよ。』

『ユウトは、いつも簡単そうに言うよなぁ。今度、簡単料理を教えてくれよ。』

『僕は、ほんとうに簡単料理しか出来ないから、勘弁して下さい。』

『全く料理が出来ない俺からしたら、野菜炒めが出来るだけでも十分凄いぞ☆』

ぐぅぅぅぅぅ〜〜〜〜〜!!!!!

兄さんと俺の腹の音が同時になった。

『さっさ!温かいうちに食べちゃおうか。』

『そうだなぁ。』

『いただきまぁぁぁぁす!!』

ムシャムシャムシャムシャ!!
モグモグモグモグ!!

『うめーなぁ!!ボア肉のステーキも野菜炒めもめっちゃ上手いぞ。なぁ?帰る前に、ボアを少し狩りに行かないか?モグモグ』

『賛成!!ボア肉は姉さん達のお土産になるし、毛皮や、ボアの魔石も使い道があるから、沢山あっても困らないからなぁ。数頭狩って帰ろう。モグモグ』

ムシャムシャムシャムシャ!!!!
モグモグモグモグモグモグモグモグ!!

『プハーーーーーーーーーー!!!
あぁぁーーーー食った食った。腹いっぱいだぁ。』

『凄い食べたね。かなり多めに作っといたのに(⌒▽⌒)』

『旨すぎて、止まらなくなっちゃったんだよ。』

『じゃ〜ボアを狩りに行こうか。』

『腹いっぱいで、今なら何頭きたって倒せそうだぜ!!』

『それは頼もしいね。よし、行こう!!』

兄さんと俺は、お土産のボア狩りに向かった。

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