女神のクシャミで死んじゃって、異世界で新しい人生を☆

ちゅうたむ

22話 来るの早過ぎじゃない!!

急に話しかけられて、振り向くと、そこにはニコニコと微笑んでいる、トムさんがいた。

『ユウト様、お久しぶりです。』

『トムさん、ずいぶん早く来たんですね。』

『はい。ユウト様から仕入れた野菜は、領都に帰って、直ぐに知り合いの野菜を扱う店の店主さん集めて、ユウト様のお野菜を見せたら、凄く喜んで、あっと言う間に売れ切れてしまい、次の仕入れを頼まれて、やって参りました。』

『片道3日掛かるんですよね?帰って3日ぐらいでまた来たんですか!!いくら何でも早過ぎじゃないですか。』

『いやいや私も、少し野菜を残して、領主さまや、周りの貴族の方々にも見てもらうつもりだったのですが、最初に集まってもらった方々だけで、あっという間に売り切れてしまい、それでも足りないと言われ、慌ててこちらに来る準備をして参ったのです。ですので、出来ればお野菜を沢山お売りしていただきたいのですが、これから大丈夫でしょうか?』

『はい、これからでも大丈夫ですよ。前と同じで、畑2回分でいいですか?』

『また、うちの従業員が収穫や種まきをしますので、3回分でお願いしても良いですか?』

『ボクは、手伝ってくれるのでしたら、何回分でも構いませんよ。』

『それは有難いです。では、今回お野菜は、3回分でお願いします。』

『じゃ〜今植えてある分を、成長させますね。』

そう言っと俺は、畑の野菜をいつも通りに、スキルを使い、成長させた。

『おぉぉぉぉ!!野菜の成長するさまは、何回見ても面白いですなぁ。‧˚₊*̥(∗︎*⁰͈꒨⁰͈)‧˚₊*̥』

『本当ですぜ。これは、何回見ても飽きませんな。』

従業員さんも楽しんでいるようだ。それから、1回目の収穫が始まり、また、種まきが終わるまで、トムさんと話し始めた。

『ところでユウト様、先程私が来た時、リアーナ様と何やら面白そうな話をしていましたね。』

『あっ!!そうだった!!トムさんに聞きたい事があったんですよ。すっかり忘れてました。よく覚えてますね。』

『フフフ、私は商人ですので、お金になりそうな話は、聞き逃しませんよ(笑)』

『実はですね、これを売れないか聞きたかったんですよ。』

俺は、ストレージから、ヒーラル草とエーラル草とスタミナ草を出して見せた。

『おやおや、これはこれはまたずいぶんと、育ちが良い貴重な薬草をお持ちですね。どれもこれも、森の奥にある、魔力の溜まった、一部の場所に育つ薬草ばかりじゃ無いですか。これが有れば、王国にいる、錬金術師の所に持っていけば、高値で売れると思いますよ。ですが、錬金術師の作ったポーションでも、良品のポーションは、あまり出来ず、殆どの品質は、粗悪品や普通のようです。しかも、良品のポーションを1本作るのに、薬草が何個も必要で、良品は、高値になります。なので、若手の冒険者や街の人達は、安い粗悪品や普通のポーションを買っています。』

『その、粗悪、普通、良品の違いは何なんですか?』

『それはですね。粗悪品は、回復量が少なくすり傷や打撲なんかの怪我なら治せますが、使用期限が短いのです。作られて3日程しか持ちません。普通の品は、回復量は、粗悪とあまり変わりませんが、作られてから、1ヶ月程持ちます。最後に良品ですが、回復量は粗悪品よりは、回復量は多いいです。剣などで斬られた傷でも、あまり深く無ければ治せます。使用期限は、半年程あり、貴族の方たちが買いだめしてらっしゃるようです。』

『トムさんなら、売るなら加工しないで薬草として、素材のまま売るのと、ポーション類に加工してから販売するのなら、どっちが良いと思いますか?』

『そうですね。加工出来るのでしたら、ポーション類に加工し、薬屋や冒険者ギルドに下ろすのも良いかも知れませんね。先程も言ったように、良品は、高価であまり冒険者達には、出回りません。買えたとしても、Cランクぐらいの実力と稼ぎのある冒険者じゃなきゃ、良品は購入しないと思います。』

『値段は、どれぐらいするんですか?』

『値段ですか?粗悪品で大銅貨1枚、普通は、銀貨1枚、良品は、銀貨5枚程ですね。』

『トムさん、それはポーションの場合の金額ですよね。』

『はい。勿論そうですが……・・・えっ!!
工エェェェ━︎━︎━︎Σ(○︎・Д・○︎)━︎━︎━︎ェェェエエエ工
まっ・・・まさか!!・・・・ユウト様!!
ハイポーションを作れてしまうのでは無いですよね!!!!』

『あっ、はい・・・出来ちゃいました。』(苦笑)

『じゃ〜この薬草は、ヒール草、エール草、スタミナ草では無いのですか?』

『アハハハハ(^∇^)そうなんですよ。スタミナ草は、正解ですが、ヒール草では無く、ヒーラル草で、エール草では無く、エーラル草なんですよ。だから、ハイポーションとハイエールが作れるんです。因みに、効力を落として、ポーションの良品を作る事も出来るみたいです。』

『Σ( ̄[] ̄;)!ホエー!!もう凄すぎて、頭がついていきません。』(苦笑)

『あのぉ〜お話中すみません。ユウト様、収穫と種まきが終わりましたので、また野菜の成長をお願いします。』

『あっ!!はい、わかりました。(灬ºωº灬)
相変わらず、仕事が早いですね。トムさん、ちょっと待ってて下さいね。』

俺はいったんトムさんから離れ、野菜を成長させに向かった。

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