女神のクシャミで死んじゃって、異世界で新しい人生を☆

ちゅうたむ

21話 雑草じゃなかったんだ(苦笑)


新しい家を、家族に見せてから3日後。
あれから、前の家に戻り、必要な荷物をストレージにしまい、新しい家に、荷物を移した。
皆んなは、俺が何もない所から、沢山の荷物を出しているのを見て、唖然とした顔をしていた。
前の家を、ストレージにしまい、その場所に新しい家を移した。

次の日からは、いつもと同じ生活をしていた。
今日も、朝ご飯を食べて、畑の様子を見に行く。
すると、畑の周りに見慣れ無い草が何種類か生えていた。

う〜ん(・Д・)?
見慣れ無い草だなぁ?
雑草かな?
草を抜き、念のため鑑定をかけて見る。

スキル【鑑定】

【ヒーラル草】

魔力の溜まる場所に稀に自生する植物。
森の奥の魔力溜まりに、自生している事がある。錬金術師が、ハイポーションを作ったり、回復魔法が使えない冒険者が、傷を応急処置に、すり潰して傷に塗って手当てをするのにも使われる。

スキル【鑑定】

【エーラル草】

魔力の溜まる場所に稀に自生する植物。
錬金術師が魔力を回復する、ハイエーラルを作るのに使われる草。

スキル【鑑定】

【スタミナ草】

割と色々な所で見られる草。
錬金術師が、スタミナポーションを作るのに使われる草。

あれ?意外と珍しい草が生えてるんだなぁ?
野菜を育てるのに、魔力を毎日そそいでいるからかな。

『ユウト、何してるの?』

後ろから、姉さんが声をかけてきた。

『あっ、姉さん。畑の周りに、何にか草が生えてて、見た事ない草だったから、しらべてたんだよ。』

『見た事ない草?』

そう言うと姉さんは、俺の手に持ってる草をじっと見てきた。

『あぁぁその草ね。雑草でしょ?毎日生えてくるから、お姉ちゃんが朝の水やりの時に、毎日抜いてるから大丈夫よ。雑草は、ほって置くと、あっと言う間にボーボーになっちゃうし、野菜育ちが悪くなっちゃったら困るから、ちゃんと抜いてるわよ。』

姉さんは、ちゃんと仕事しているだろうと、ドヤ顔で、無い胸を張って言った。

『姉さん、その草を鑑定して見たら、ハイポーションの材料になるみたいなんだよ。』

『えっ!ハイポーションって怪我をした時に飲むと大きな怪我でも治るって言う、あの ハイポーションの?・・・・えぇぇぇ!!私、毎日雑草だと思って頑張って抜いて捨ててたのは、そんな大事な草だったのぉぉぉ!!』
ガビ——Σ(*゚艸゚*)———ン!!

『姉さん、抜いた草は何処に捨ててるの。』

『あっ!1番端っこの畑の奥に、ほらあそこの草の山になってる所よ。』

姉さんの指さす方を見ると、結構な草の山があった。
草の山を鑑定してみると、ヒーラル草・エーラル草・スタミナ草だった。
地面から抜かれているが、萎れたり、枯れたりする事なく、採取したばかりのように綺麗だった。俺は、抜かれている草の山を、ストレージに収納する。

『ユウト、抜いていた草はまだ使えるやつだったの?』

『うん。まだ、綺麗だったから大丈夫だよ。抜かれて、日にちが経ってるやつもあるはずなのに、全部が綺麗な状態だったのは、姉さんが魔力がある畑の直ぐ横に集めて置いてくれていたからだね。これはこれで売れそうだね。また、トムさんが来たら聞いてみようね。』

『フフフ、畑で野菜を作ったら、ついでにポーションの素材までついでに取れちゃうなんて、もう〜どんだけぇぇぇぇ‧˚₊*̥(∗︎*⁰͈꒨⁰͈)‧˚₊*̥
トムさんもきっとビックリするわね。』

『素材があったら、ハイポーション出来るだよね?どうやって作ったらいいんだろう?』


スキル 【錬金術】を覚えました。


(おっ!!ラノベの定番の錬金術だぁぁ!!これが有れば、色んな薬も作れそうだな。)

ストレージの中の、ヒーラル草をタップすると、ポーション作成と出てきた。
ヒーラル草を1つ使って、ハイポーション(良品)が3本出来た。
ストレージから、ハイポーションを1つ出してみると、姉さんが驚いていた。

『ユウト!!それって、もしかしてハイポーションなの!!今、草を手に入れたばかりなのに、もうポーションを作っちゃったの!!』

『素材があったら、作れそうな気がして、やってみたら、出来ちゃった。
素材とハイポーションだったら、どっちの方が売れるんだろう。』

『そうね。でも、やっぱりハイポーションなんじゃ無いかな?素材は、森の奥に入って行ったら、たまに見つかる見たいよ。前にお父さんから聞いた事が有るんだけど、ハイポーションを作れる錬金術師は、余りいない見たいよ。』

『そうなんだ。その辺の話も、トムさんが来たら聞いてみないとな。』


『何か、面白そうな話をしていますねぇ。』

急に後ろから、誰かに話しかけられて、後ろを振り向く。



コメント

コメントを書く

「ファンタジー」の人気作品

書籍化作品