無限の銃弾《ミステットバレット》

ガブさん愛好会会長

第4話 開放


あれがもし紗奈だとしたら…。今まで会いに行けなかったことに対して謝らないとな…。

「おーい、銃夜!」

「ん?おー剣悟。どうした?」

「今から拳刃と俺と銃夜でダンジョンいかないか?」

「ダンジョン?この近くにあったっけ?」

「エルセード学園の地下にあるんだよ。最近、神器アーティファクトが見つかったらしいから俺らもみつけたいなぁと。」

「僕は弱いんだよ?いかにも危険そうなところに…。」

「大丈夫だ。俺たちがいるからな。銃夜のいい訓練になるだろ?」

「まじすか?まぁいいか。いくよ、ダンジョン。」

「それじゃいくぞ。拳刃はダンジョン前に待っててもらってるからな。」

大変なことになったな…。まぁなんとかなるか。コアトルもくれたしね。ん?待てよ?あいつらがコアトルを見つけてくれたのに見つけたいからダンジョンいくって…。もう目標達成してるんじゃ…。

「早くいくよ!」

「わかったわかった!」

「…。」スッ

…誰か見てたか?まぁいいか。



「お、やっときたか。」

「待たせて悪かったな拳刃。」

「本当に僕が来てもよかったのか?」

「全然大丈夫さ。さぁ、行こうか!」




「へぇ、こんなふうになってるんだ。」

「そうそう。最深部に近くなってくるほどいい武器が発掘されるらしいからね。」

「なるほどなぁ。」

「前方に敵来るよ!」

「任せろ!龍拳ッ!」

ズドーンッ!

「ギガントスラッシュッ!」

ズドドーンッ!

おうおう。かなりの威力が出てることで。"あれ"使わない限り威力に関しては勝てないな。

「次は僕に任せてよ。」

「おう!任せた!」

「来るぞ!」

「グギャァァァァァ!」

「サイクルドローッ!ナイトメアショットッ!」ドドド

「グギャァァァァァァァァ!!」

「舐めるなよ!クリムゾンシャウトッ!」

ドーンッ!

「やるなぁ。強くなったな!」

銃がやっと使い慣れてきたからだけどね。

「おう!これからもっと強くなるからな!」

「楽しみにしとくよ。」ハハッ

「グワァァァァ!!!」

ッ!あれは…!

「ッ!ドラゴンッ!まずいッ逃げろ銃夜、拳刃!」

「グワァァァァァァァァ!」

ドッカーンッッッ!

「グッ!いてぇな。」

このままだと剣悟と拳刃が危ないっ!"あれ"を使うしかないのか…?…迷っている暇はないッ!




「父さん!」

「何をやってるんだ!早く逃げろッ!」

「嫌だ!今助けるから!神器開放アクティベートッ!豪乱武ッ!」

ズドーンッッッ!

「銃夜!危ないッ!」

「え?」

ズシャッ

「父さんッ!」

「今から言う…ことをよく…きけ。お前の…能力…は…完璧に使い…こなせるまで…使うな。
その力…は…強大なもの…。だから約束…できるな…?」

「わかってるよッ!父さんッ!死んじゃ…やだよ…。」

「俺はお前と言う息子がいたことが誇りに思う…ぜ。」

「父さぁぁぁぁぁんッッッ!」




あの時交わした約束を違えるわけにはいかないけどここで友達が死んだらもっと悔いが残るッ!

「拳刃!剣悟!今から見ることは誰にも言うなよッ!」

「なにを言ってるんだ!早く逃げろ!」

「ふぅ、神器開放アクティベート、打撃系展開ッ!」シュンシュン

「あれは…。」

「謎に包まれてる無限の神器使いミステットアーティファクター…だったのか?銃夜。」

「いくぞッ!クソ蜥蜴ッ!豪雷斬殺ッ!」

ズドドドドドーンッ!!!

「グッ!なんちゅう威力だよ!?」

「あれは受けたくないね。」

「ギャォォォォォォォ!」

「ついでもう一体のお出ましかよッ!射撃系展開ッ!雷豪雨ッッッ!」シュバババババッ

ドーンッッッ!

「つえぇ。」

「ドラゴンを瞬殺してるし。」

「ふぅ、黙っといてくれよ?本当は使っちゃいけないんだけどな…。」

「なんでだ?」

「秘密。」

「なんだ、教えてくれないのか…。」

「まぁまぁ。事情があるみたいだし黙っとくよ。」

「助かるよ。ありがとう。」

「銃夜の戦い方見て思いついたんだけどよ、銃夜。銃のみで戦う時、銃をお前の無限化で増やして展開すればさっきの戦い方みたいにできるんじゃないか?」

「お前天才か。」

「もっと褒めてくれてもいいんだぜ?」

「確かにその方法だと隠せるし強いよな。」

「やってみるさ。お前達に追いつくために。」

「本当はこの学園1位レベルなんだけどなぁ。」

『アハハ…。』

「まぁ取り敢えず帰ろうか。ドラゴンのこともあるし…。」

「そうだな、戻ろう。」


「…。」

また見られてる…。まさかッ!

「…。」シュン

いなくなった…か。まぁ戻るか。




「本気、少しずつ本気を出してくれてるんだね、"お兄ちゃん"。早く使いこなしてもらわないとこの学園は危ないよ…。私も頑張らなきゃ。」













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