無限の銃弾《ミステットバレット》

ガブさん愛好会会長

第1話 プロローグ


ーーーーあぁ。なんでこんな目に遭うんだろう…。僕が何をしたって言うんだ。




「ついに今日からか、エルセード学園に通うのは。」

何故人類に異能を与えたのか…。それは神にしか分からないことだろう。僕が住んでいる学園都市オルタナコアには異能者を育てる学校が3校ある。1つ目はアルターナ学園、2つ目はアーカイブ学園、3つ目は僕の通うこととなったエルセード学園。この3校は対立しているのだが理由は知らない。学園には14歳から入ることができるが異能を持っていない人は追い出されるそうだ。

「ここ…か?」

でかいな!受付は何処だろうか。

「どうしましたか?」

「えっと、受付は何処ですか?」

「それなら昇降口前でやっていますよ。入学生ですか?」

「あ、はい!夢幻銃夜といいます!」

「私は5年の桜井桃子といいます。よろしくお願いしますね、銃夜さん。」

この学園には五学年あり、教育しているそうだ。

「はい!よろしくお願いします!ではまた会えたらよろしくお願いしますね!」

あの人強いのかな…?自分の異能が早く気になる!




〜入学式後〜

「えっと教室は…。102か。ここかな?」

うわ!広すぎでしょ。流石としか言いようがないな…。

「なぁ、ちょっといいか?」

「ん?どうした?」

急に話しかけられてびっくりしたぁ。

「俺は如月拳刃きさらぎけんや。拳刃ってよんでくれ!あんたは?」

「僕は夢幻銃夜。よろしく、拳刃!」

「おうよ!」

「拳刃!なにやってるんだ?」

「おぉ!剣悟!こっちの銃夜と話してたんだよ。」

「はじめまして、俺の名前は緋山剣悟ひやまけんご。宜しく!」

「夢幻銃夜。宜しく!」

拳刃も剣悟もいいやつそうだな。仲良くやれそうだ。

「皆さん、席について下さい。」

「後でな、拳刃、剣悟!」

『おう!』

「これから異能検査をします。各自検査室に行って下さい。」

いよいよか…。

「行こうぜ!銃夜、剣悟!」

「あ、待って!」




「では、手を出してください。」

へぇ、こんな感じでやるのか…。」

「次の方!」

「はい!」

お、拳刃か。なんか嬉しそう。

「次の方!」

剣悟だ!拳刃と同じく嬉しそうだな…。」

「次の方!」

ついに僕の番か…!

「手を。…。貴方の異能は"無限化"です。使い方は異能が教えてくれるでしょう。」




「銃夜の異能はなんだった?」

「言わなきゃダメか?」

「まぁ俺らは言ったしな。」

拳刃は身体能力100倍、剣悟は剣聖だった。それに比べて僕はなぁ。

「わかった。僕のスキルは無限化だった。」

『無限化?』

「どんなスキルなんだ?」

「それがよくわからないんだけど、異能一覧表見たら雑魚一点張り。やったかもなぁ…。」

「やばい時は俺らが守ってやるから!安心しろ!」

「俺らは友達だしね。任せてよ。」

「ごめん…。」




〜1ヶ月後〜

それからと言うもの拳刃と剣悟はどんどん先に進み訓練に入ってしまった。それに比べて僕はなにもできずに毎日のように名前のわからないやつに虐められる。気にしてないけど周りにも邪見にされるし。なんでかなぁ。

「今日も虐められたのか!?あの野郎まだ銃夜を虐めるか!」

「叩きのめさなきゃダメだなこりゃ。銃夜、立てるか?」

「大丈夫。部屋に戻っとくね。」

「あぁ。」

「気をつけて。」

この2人にはいつも迷惑をかけてるな…。

〔…ヤ。..ウヤ。銃夜。〕

脳内に話しかけられてる?誰なんだ…?

〔無限化の…本当の使い方は…そんなんじゃない。銃を…使…え…。〕プツン

銃を使う?どういうことだ?どうすれば強くなれる?って、もう話しかけてきてない…か。銃…か。やってみよう。まずは銃探しからだ!










「ファンタジー」の人気作品

コメント

コメントを書く