上京して一人暮らしを始めたら、毎日違う美少女が泊まりに来るようになった
萌絵の戦略(萌絵2泊目)
家に到着して、萌絵は俺の部屋に入るなり、部屋の匂いを嗅ぎだした。
「クンクン……」
「ど、どうしたの?」
「女の匂いがする」
「へっ!?」
萌絵は確信めいた表情で、俺の方をじとっとした視線で睨みつける。
「この部屋に誰か泊めたでしょ? 他の女の香りがする」
「そ、そうかな……」
俺がクンクンと匂い嗅いでも、女の子の香りは感じられない。
「まあ、いいや。とりあえず、先にお風呂いただくね」
「あ、うん」
辺りをキョロキョロと見渡しつつ、怪しいものがないかと探りながら、萌絵はお風呂場へと向かって行った。
萌絵が脱衣所へと向かい、姿が見えなくなったところで、俺はこっそりと安堵のため息をつく。
あっぶねー、ばれるとこだった……最近空気の入れ替えもしてなかったし、匂いが残っていたのかもしれない。布団は抗菌スプレーしてるからバレないだろうけど、念のために萌絵がお風呂から上がるまでに窓開けて空気入れ替えるか……
俺は気付かれないように忍び足で窓の方へ向かって行くと、ドスドスという足音が聞こえてきた、何事かと顔をお風呂場の方へ向けると、脱衣所からひょこっと萌絵が顔を出して、冷たい視線を俺に送っている。
「大地くん……」
萌絵の声のトーンは暗く、鬼の形相のような表情を浮かべている。
「な、何……?」
俺は冷や汗を掻きながら返事を返す。
「お風呂場の、脱衣所の裏に落ちてたんだけど……」
萌絵は手に隠し持っていたものを、ヒラヒラと俺に見せた。
手に持っていたのは、女性ものの下着。紫色の大人びたTバックで、萌絵はそれを片手でヒラヒラと振っている。
あぁぁぁ!!
俺は心の中で叫んだ。
誰だよ、下着なんか家に忘れてった奴!!
最後に洗濯した時に確認したはずだから、それまではなかったはず! となると……昨日泊まった、愛花か、一昨日泊った春香のパンツということになる。
俺が唇を噛んで苦い表情を浮かべていると、萌絵が鋭い声音で尋ねてくる。
「で、これはどういうことなの?」
口角を上げ、にっと笑顔を見せてはいるが、目が全く笑ってなかった。
「そ、それは……」
俺が目を泳がせていると、
「ブブッ!」
と、萌絵が噴き出してケラケラと笑い出した。
「な、なんだよ!?」
俺が尋ねると、お腹を抑えながら言ってきた。
「冗談だって、これは私の下着♪」
「なっ……!?」
ちくしょー!! 完全にかまを掛けられた!? 俺はしてやられたとばかりに、下唇を噛んだ。
「ふっふっふ……ちょ~っと、かま掛けたら大地すごい動揺っぷりなんだもん。やっぱり、昨日誰か他の女泊めたんだー」
萌絵は手で口を覆い隠して、ニヤっとした笑みを浮かべている。
「まあ、その……幼馴染をな……」
白状するように幼馴染の名前を借りた。春香すまんな、この借りはいつか返すぜ。
俺は心の中でそう春香に誓った。
「なーるほどね……随分と幼馴染の子と仲がいいようで」
「悪いかよ」
「別にー? 悪いとは一言も言ってないじゃん?」
萌絵はニヒヒっと笑い、俺を完全にからかっている。
それにしても、萌絵が手に持っている下着……俺と同い年にもかかわらず……
「随分とセクシーな下着はいてるんだな……」
「へ!?」
俺はつい思ったことを口に出したせいで、萌絵の頬がみるみるうちに赤くなっていく。
「はっ!」
しまった、というように俺は口元を塞いだ。
萌絵は手に持っていた下着を、ひょいと背中に隠した。恥ずかしそうに、身を捩っていたが、俺のなめ回すような視線に気が付き、両手で自身の身体を抱えた。
「ちょっと、何想像してるの変態!」
「ひでーなぁ! 別に何も想像してねぇよ」
「本当に?」
じとっとした視線を送って来る萌絵。
「ほ……本当だよ……」
ごめんなさい嘘です。本当は、今どんな下着履いてるんだろうとか、手に持っていた紫のTバックを身に着けている萌絵の姿をめっちゃ想像してました、はい。
萌絵は俺をじぃっと見つめて訝しんでいたが、切り替えるようにはぁっと大きなため息を一つ付いてから、諦めたように口を開いた。
「ま、いいや。私シャワー浴びてくるね」
「お、おう」
萌絵はお風呂場の方に姿を消していった。と思いきや、もう一度俺の方へ顔を出して見つめてきた。
「そ・れ・と、他の女の子泊めるときは、ちゃんと部屋の匂い確認してから泊めたほうがいいよ!」
そう言い残して、萌絵は今度こそ、脱衣所へと向かって行った。
「空気の入れ替えしよ……」
俺はボソっとそう一言、自分に言い聞かせるようにして、部屋の窓をガラガラっと開けた。これから女の子が家に泊まった後は、ちゃんと空気の入れ替えをしよう……! そう心に誓った。
「クンクン……」
「ど、どうしたの?」
「女の匂いがする」
「へっ!?」
萌絵は確信めいた表情で、俺の方をじとっとした視線で睨みつける。
「この部屋に誰か泊めたでしょ? 他の女の香りがする」
「そ、そうかな……」
俺がクンクンと匂い嗅いでも、女の子の香りは感じられない。
「まあ、いいや。とりあえず、先にお風呂いただくね」
「あ、うん」
辺りをキョロキョロと見渡しつつ、怪しいものがないかと探りながら、萌絵はお風呂場へと向かって行った。
萌絵が脱衣所へと向かい、姿が見えなくなったところで、俺はこっそりと安堵のため息をつく。
あっぶねー、ばれるとこだった……最近空気の入れ替えもしてなかったし、匂いが残っていたのかもしれない。布団は抗菌スプレーしてるからバレないだろうけど、念のために萌絵がお風呂から上がるまでに窓開けて空気入れ替えるか……
俺は気付かれないように忍び足で窓の方へ向かって行くと、ドスドスという足音が聞こえてきた、何事かと顔をお風呂場の方へ向けると、脱衣所からひょこっと萌絵が顔を出して、冷たい視線を俺に送っている。
「大地くん……」
萌絵の声のトーンは暗く、鬼の形相のような表情を浮かべている。
「な、何……?」
俺は冷や汗を掻きながら返事を返す。
「お風呂場の、脱衣所の裏に落ちてたんだけど……」
萌絵は手に隠し持っていたものを、ヒラヒラと俺に見せた。
手に持っていたのは、女性ものの下着。紫色の大人びたTバックで、萌絵はそれを片手でヒラヒラと振っている。
あぁぁぁ!!
俺は心の中で叫んだ。
誰だよ、下着なんか家に忘れてった奴!!
最後に洗濯した時に確認したはずだから、それまではなかったはず! となると……昨日泊まった、愛花か、一昨日泊った春香のパンツということになる。
俺が唇を噛んで苦い表情を浮かべていると、萌絵が鋭い声音で尋ねてくる。
「で、これはどういうことなの?」
口角を上げ、にっと笑顔を見せてはいるが、目が全く笑ってなかった。
「そ、それは……」
俺が目を泳がせていると、
「ブブッ!」
と、萌絵が噴き出してケラケラと笑い出した。
「な、なんだよ!?」
俺が尋ねると、お腹を抑えながら言ってきた。
「冗談だって、これは私の下着♪」
「なっ……!?」
ちくしょー!! 完全にかまを掛けられた!? 俺はしてやられたとばかりに、下唇を噛んだ。
「ふっふっふ……ちょ~っと、かま掛けたら大地すごい動揺っぷりなんだもん。やっぱり、昨日誰か他の女泊めたんだー」
萌絵は手で口を覆い隠して、ニヤっとした笑みを浮かべている。
「まあ、その……幼馴染をな……」
白状するように幼馴染の名前を借りた。春香すまんな、この借りはいつか返すぜ。
俺は心の中でそう春香に誓った。
「なーるほどね……随分と幼馴染の子と仲がいいようで」
「悪いかよ」
「別にー? 悪いとは一言も言ってないじゃん?」
萌絵はニヒヒっと笑い、俺を完全にからかっている。
それにしても、萌絵が手に持っている下着……俺と同い年にもかかわらず……
「随分とセクシーな下着はいてるんだな……」
「へ!?」
俺はつい思ったことを口に出したせいで、萌絵の頬がみるみるうちに赤くなっていく。
「はっ!」
しまった、というように俺は口元を塞いだ。
萌絵は手に持っていた下着を、ひょいと背中に隠した。恥ずかしそうに、身を捩っていたが、俺のなめ回すような視線に気が付き、両手で自身の身体を抱えた。
「ちょっと、何想像してるの変態!」
「ひでーなぁ! 別に何も想像してねぇよ」
「本当に?」
じとっとした視線を送って来る萌絵。
「ほ……本当だよ……」
ごめんなさい嘘です。本当は、今どんな下着履いてるんだろうとか、手に持っていた紫のTバックを身に着けている萌絵の姿をめっちゃ想像してました、はい。
萌絵は俺をじぃっと見つめて訝しんでいたが、切り替えるようにはぁっと大きなため息を一つ付いてから、諦めたように口を開いた。
「ま、いいや。私シャワー浴びてくるね」
「お、おう」
萌絵はお風呂場の方に姿を消していった。と思いきや、もう一度俺の方へ顔を出して見つめてきた。
「そ・れ・と、他の女の子泊めるときは、ちゃんと部屋の匂い確認してから泊めたほうがいいよ!」
そう言い残して、萌絵は今度こそ、脱衣所へと向かって行った。
「空気の入れ替えしよ……」
俺はボソっとそう一言、自分に言い聞かせるようにして、部屋の窓をガラガラっと開けた。これから女の子が家に泊まった後は、ちゃんと空気の入れ替えをしよう……! そう心に誓った。
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