合同籠球マネージャー
第80話 第3クォータ残り30秒
筒香先輩がバスケットカウントのフリースローを決めたところで、相手チームがセンターポジションの選手を戻してきた。
どうやら、もうこちらに素早さ重視のゾーンプレスは通用しないと悟ったのであろう。
試合は再びハーフコートのハードワーク重視の攻防へと戻った。
落葉がシュートを決めれば、川見が攻撃を決め返す。川見がディフェンスを成功させれば、落葉もディフェンスをし返す。そのまま3点差と1点差を行き来するシーソーゲームが続いた。
第3クォーター残り30秒、川見高校がシュートを決めて1点差としたところで、落葉がタイムアウトを要求した。
スコア51-52、残り時間を考えると、川見はここをしっかりと守り切って1点差で終えたい重要な場面。
相沢さんはゆっくりと席を立ちあがり、次の作戦を選手たちに告げる。
「ゾーンで行く。ラスト30秒ここが勝負だ。」
「はい!」
選手たちも肩で呼吸しながらもそう答えた。
ここで一本相手の攻撃を止めることが出来れば、第4クォーター逆転するぞという強い気持ちを持って臨むことが出来るだろう。
「相手もおそらく攻撃のフォーメーションを組んでくるはずだ。相手の動きに惑わされずにスペースをしっかりと埋めてシュートを打たせないようにしよう!」
「はい」
「よし、行ってこい!」
相沢さんが手を叩いて選手たちを鼓舞してコートへと送りだした。
相手陣内から落葉ボールで試合が再開される。30秒をじっくりと使うべく、ゆっくりとドリブルを突いて川見陣内へと入ってきていた。
「ディーフェンス、ディーフェンス!」
静たちの必死の声援も聞こえ、川見のメンバーたちは手を大きく広げてハンズアップして自分の守るスペースにボールを入れさせないように必死にハードワークをしていた。
「ゾーン、ゾーン!」
相手選手がこちらのディフェンスに気が付き、フォーメンションを替える。
スリーポイントラインよりも大分離れた位置で外でボールを右から左へと回していく。
川見ディフェンスは無理にボールをカットしに行かず、抜かれないことだけを考えた距離感を保っていた。
すると、ゴール前にいたセンターポジションの選手が右45度の外へと向かって行く。
それに気が付いた筒香先輩が航一に声を掛ける。
「航一行ったぞ!」
「おけ!」
航一は自分の守るエリアに入って来たセンターポジションの選手にボールを渡さまいと、マークについた。その時であった。左側から一気に右へと展開した落葉は、そのままトップの選手が右45度の別の選手へとパスを渡した。
航一が咄嗟に出ようとするが、センターポジションの選手が壁を作り、航一を邪魔する。
「しまった!」
俺がそう言った時には、ボールを持った相手選手は、落ち着いてスリーポイントシュートを放つ。ボールが手から離れた瞬間24秒オーバータイムのブザーが鳴った。
ボールはそのまま航一たちの頭上を超えていき、リングへと吸い込まれていった。
「いぇっぁぁ!!!」
落葉ベンチから今日一番の歓声が聞こえた。
この3ポイントシュートが決まり、第3クォーターは終了。
51-55と4点差を付けられ、試合の均衡が最後に破れる形で終えた。
どうやら、もうこちらに素早さ重視のゾーンプレスは通用しないと悟ったのであろう。
試合は再びハーフコートのハードワーク重視の攻防へと戻った。
落葉がシュートを決めれば、川見が攻撃を決め返す。川見がディフェンスを成功させれば、落葉もディフェンスをし返す。そのまま3点差と1点差を行き来するシーソーゲームが続いた。
第3クォーター残り30秒、川見高校がシュートを決めて1点差としたところで、落葉がタイムアウトを要求した。
スコア51-52、残り時間を考えると、川見はここをしっかりと守り切って1点差で終えたい重要な場面。
相沢さんはゆっくりと席を立ちあがり、次の作戦を選手たちに告げる。
「ゾーンで行く。ラスト30秒ここが勝負だ。」
「はい!」
選手たちも肩で呼吸しながらもそう答えた。
ここで一本相手の攻撃を止めることが出来れば、第4クォーター逆転するぞという強い気持ちを持って臨むことが出来るだろう。
「相手もおそらく攻撃のフォーメーションを組んでくるはずだ。相手の動きに惑わされずにスペースをしっかりと埋めてシュートを打たせないようにしよう!」
「はい」
「よし、行ってこい!」
相沢さんが手を叩いて選手たちを鼓舞してコートへと送りだした。
相手陣内から落葉ボールで試合が再開される。30秒をじっくりと使うべく、ゆっくりとドリブルを突いて川見陣内へと入ってきていた。
「ディーフェンス、ディーフェンス!」
静たちの必死の声援も聞こえ、川見のメンバーたちは手を大きく広げてハンズアップして自分の守るスペースにボールを入れさせないように必死にハードワークをしていた。
「ゾーン、ゾーン!」
相手選手がこちらのディフェンスに気が付き、フォーメンションを替える。
スリーポイントラインよりも大分離れた位置で外でボールを右から左へと回していく。
川見ディフェンスは無理にボールをカットしに行かず、抜かれないことだけを考えた距離感を保っていた。
すると、ゴール前にいたセンターポジションの選手が右45度の外へと向かって行く。
それに気が付いた筒香先輩が航一に声を掛ける。
「航一行ったぞ!」
「おけ!」
航一は自分の守るエリアに入って来たセンターポジションの選手にボールを渡さまいと、マークについた。その時であった。左側から一気に右へと展開した落葉は、そのままトップの選手が右45度の別の選手へとパスを渡した。
航一が咄嗟に出ようとするが、センターポジションの選手が壁を作り、航一を邪魔する。
「しまった!」
俺がそう言った時には、ボールを持った相手選手は、落ち着いてスリーポイントシュートを放つ。ボールが手から離れた瞬間24秒オーバータイムのブザーが鳴った。
ボールはそのまま航一たちの頭上を超えていき、リングへと吸い込まれていった。
「いぇっぁぁ!!!」
落葉ベンチから今日一番の歓声が聞こえた。
この3ポイントシュートが決まり、第3クォーターは終了。
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