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合同籠球マネージャー

さばりん

第76話 現金な奴ら

第二クォーターが始まった。
川見高校からの攻撃で試合が始まると、航一が高橋先輩からパスを受け取り一気にゴール前へドリブルを開始する。
相手を振り切った航一はそのままシュートへと持っていくが、ゴール前で待ち構えていた他の落葉選手に阻まれ、シュートまで持っていくことが出来ない。

「先輩!」

外でノーマークになっていた国吉君がパスを要求した。
航一は国吉くんを確認すると、ワンフェイク入れてから鋭いパスを国吉君に出した。
しかし、それを読んでいた落葉の選手がパスをカットしてボールがコートの外に出てしまう。
やはり、落葉高校もハードワークを継続し続けている。
相沢さんが気合いを入れ直したところで中々現状を変えるまでには至らないか…

タッチラインから川見ボールの攻撃で再び時計の針が進む。
すると、観客席から「川見、パンパンパン」と手拍子と応援が聞えてきた。声の方へ顔を向けると、そこには本田たち川見高校の女子部員と静たち城鶴高校の部員が一生懸命声を張り上げて応援を送ってくれていた。

「友ちゃん…由香ちゃん…」
「あいつら…」
「女子の応援があると、あいつらもテンションが上がるかな。」
「え?」

相沢さんは試合の状況を見つめながらそんなことをつぶやいていた。俺が相沢さんを見つめて疑問に思っていると、「おぉ!」っと言う歓声が上がった。
俺が再び試合に目を戻すと、航一が相手選手を二人引きつけ、華麗なボールテクニックで相手をいなしていた。
すると、航一は頭の後ろからピュっとボールを浮かせて山なりのパスを出した。

ボールが行く先に待っていたのは、筒香先輩であった。
筒香先輩のマークマンを航一が引きつけていたため、筒香先輩に付いているマークマンが変わり、ミスマッチが発生していた。
筒香先輩はボールを受け取ると、力技で無理やりゴール前へとねじ込んでいく、それに対応できない相手選手をずるずると押し出し。ゴール前で落ち着いてシュートを放ち、得点を決めた。その直後、ピっと審判の笛が鳴り、相手のファールが宣告される。

「ホント、現金な奴らだ全く」

相沢さんが苦笑しながら航一たちを見ていた。
川見高校のメンバーたちは、見違えるように生き生きとプレーしていた。
どうやら静たちの応援が功を奏し、テンションが上がり、モチベーションがさらに上昇したらしい。

「あはは…」

スコアーを書きながら梨世が苦笑いを浮かべていた。
こうして黄色い女の子の声援を励みにした川見の選手たちはここから見違えるプレーを見せていくのであった。

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