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合同籠球マネージャー

さばりん

第71話 インターハイスタート!

俺たちは準備を整えて、いざ試合会場のコートへと足を踏み入れた。
選手たちがウォーミングアップをしている間に俺と梨世は、ベンチに腰かけた。
周りとグルっと見渡すと、大勢のお客さんの中に静たちの姿を確認した。
手を振っている静たちに俺はヒラヒラと手を振り返した。

「大樹、集中して。」
「おう、すまん。」

試合モードに入った梨世に怒られた。
いつもは立場が逆なのに、どうやら今回は俺の方が浮かれているみたいだった。
俺は目を閉じてふぅっと息を整えて、集中力を高めた。

「よしっ!」

目を開いて目の前の試合のことだけを考える頭に切り替えて、立ち上がる。
選手たちのアップを見ていると、どこか緊張しているように思えた。
しかし、ただ一人ニコニコと嬉しそうな表情を浮かべながらアップをしている航一の姿があった。
あぁ…いつものあいつだ…問題ないな。
試合が楽しみでしょうがない。そんなような表情を航一は浮かべていた。俺は安心したように再びベンチに腰を下ろした。


しばらくすると、試合3分前のブザーが鳴り、選手たちがベンチに戻ってくる。
各々水分補給をしたりタオルで汗を拭いたりしてから相沢さんの元へと駆け寄った。俺も相沢さんを囲む選手の後ろの方に立ち、指示を眺める。

「まずは、マンツーマンで行こう。オフェンスはいつものように速攻を中心に走っていこう。」
「はい。」
「よし、じゃあ行くぞ。」

全員で輪を作り、中央上に手を挙げる。

「川見ファイ」
「オー!」

キャプテン高橋先輩の掛け声と共に円陣を組み、スターティングファイブの5人はコート中央のセンターサークルへ向かって行った。

「試合中、白(川見)、黒(落葉)で行きます。礼。」
「よろしくお願いします。」

開始の挨拶と共に、相手のコート陣に相沢さんと俺は一礼する。向こうのコーチと監督もこちらへ一礼を交わし、再び席に座った。
今日の相手は、京都代表の落葉高校。インターハイ出場の常連校の強豪である。
身長が高い選手はいないものの、ハードワークが売りの粘り強い守備が特徴のチームであった。

審判がセンターサークルの中に入り、トスアップを上げた。
センターサークルで筒香先輩と相手選手がトスボールを弾きあって、ついにインターハイが幕を開けた。

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