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合同籠球マネージャー

さばりん

第67話 相部屋

そうこうしているうちにインターハイの舞台、愛知県に到着した。
新幹線で名古屋駅に到着した川見高校男子バスケ部一行は、バスケットボールの試合会場がある町まで私鉄に乗り換えて向かった。名古屋駅から電車に揺られること約1時間。ようやく目的地の駅に到着した。名古屋駅とは違い、こじんまりとした町の佇まいであり、少し遠くに目をやると田園風景が広がっていた。
そこからさらに歩いて10分ほどして、俺たちが今回お世話になる宿舎へ到着した。
ここから試合会場となる体育館までは、バスで15分ほど行ったところへある。
今日は移動がメインであったので、宿舎に到着してお世話になる女将さんたちへ挨拶をした。
ニコニコと優しく女将さんたちは俺たちの荷物を預かり接客してくれた。
一部屋の宿みたいになっており、畳の昔ながらの旅館と言った感じの場所であった。
そして、今は部屋割りが決められ部屋へと向かったところなのだが…

「で、どうして俺が梨世と同じ部屋なんですか相沢さん。」

俺は不満そうな表情で相沢さんを睨みつける。

「いや…すまん。予算上の都合でな…桜も瀬戸となら相部屋でいいって言うから…」

苦笑いを浮かべながら相沢さんが申し訳なさそうに謝ってきた。
部屋割りが悪く、男子部員たちは2つの大部屋に分かれ。俺と梨世。そして相沢さんの一人部屋という配置になっていた。

「相沢さんと一緒でいいじゃないですか…」
「私と一緒なのが不満なわけ?」

梨世がじとっとした視線で俺を睨みつけていた。

「あはは…まあ、お前の世話をするのも桜が一番最適だと思ってな。それに僕は疲れてるから少し休みたいというか…」

あ~なるほど、相沢さんはどうやら松葉杖の俺の世話がづやら面倒くさかったようだ。それで、おそらく幼馴染の梨世ならやってくれるだろうと思い、俺を梨世と相部屋にしたのだろう。
俺ははぁっと大きなため息をついた。

「わかりましたよ。」
「おう、そうか、わかってくれてよかったよ。」

相沢さんは声のトーンを少し上げてニコニコとしていた。
本当に俺の世話が面倒くさいんだな…
俺はトホホとなりながら自分が泊まる部屋へと荷物を置きに行くのであった。

          

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