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合同籠球マネージャー

さばりん

第66話 梨世の胸

新幹線が出発してしばらくして、窓側に座っていた梨世が肩を叩いてきた。

「ねぇ、見て見て!富士山!綺麗に見えるよ。」

梨世に言われ、窓から覗くと、緑に覆われた夏の彩をした富士山が見えた。
その直後に新幹線はトンネルに入り、窓ガラスがドンと風圧で揺れる。
驚いた梨世がビクっと体を震わせた。

「フフ…」

俺は思わずその姿を見て、鼻で笑う。
頬をプクっと膨らませ、恥ずかしそうにしながら梨世がこっちを睨みつけてきた。
梨世は手を俺の前に近づけて、俺の鼻をつまんだ。

「うわぁ、ちょ…」

俺は鼻を押さえつけられ変な声が出てしまう。

「ブッ!」

その声を聞いた梨世が吹きだして笑っていた。
俺の鼻を離して、口を手で押さえて笑っていた。

「やったなこの野郎…」

俺は梨世の脇腹をくすぐった。

「キャ…ちょっとやめ・・・て…」

ピクピクと体を震わせながら必死に笑いをこらえていた。

「うりうりうり!」

俺はさらに畳みかけるように梨世をくすぐった。

「ググ・・・ハハハ…待って、タンマタンマ」

梨世はついに我慢の限界に達してケラケラと笑いだして、足をバタバタとさせていた。
俺は面白がり、さらにくすぐりの手を強める。

「ちょ…ホントに、止め・・・」

梨世はビクっと大きく体を震わせて悶絶しながら暴れていた。

「うるせぇお前ら!」

すると、前に座っていた高橋先輩に怒鳴られた。
俺と梨世はビクっと体を震わせてから辺りを見渡した。

部員全員がこちらをじとっとした視線で眺めており、後ろの方の席の一般の方が迷惑そうな表情をしていた。

「す、すいません…」
「ご、ごめんなさい。」

俺と梨世はシュンと体を縮めてしょんぼりとしながら姿勢を正して謝った。





車内が再び静まり返り、落ち着きを取りもどした。
全員が目を逸らしたところで俺はチラっと梨世の方を向く。
梨世も俺の方をチラっと向いて俺を睨みつけていた。

「お前のせいだからな」

俺は口に手を梨世の方へ聞こえるように添えて、小声で言った。

「何でよ…大樹がくすぐってくるのが悪いんじゃん…」

梨世は肘で脇腹の辺りをドンと一回どついた。

「この野郎…」

俺は苛立ちを我慢しながら一度進行方向へ向き直った。
しかし、少ししてからチラっと一瞬梨世の方を見て、脇腹の辺りにシュッっと手を伸ばしてくすぐろうとした。梨世の柔らかい脇腹に触れた時だった。

「ヒャ、ア…///」

すると、甘い吐息に悶えるような声が聞こえた。
俺が梨世の方を向くと、梨世は胸を抑えながら顔を真っ赤にしていた。

「どこ触ってんのよ、変態…」

どうやら俺が触れた柔らかい感触は…脇腹ではなく梨世の・・・
俺は顔がみるみるうちに赤くなっていくのを感じだ。

「ご、ごめん。悪乗りしすぎた…」

俺は梨世に謝ると梨世は唇を尖らせ睨みつけながら、

「バカ…」

と一言言ったかと思うと、すぐに顔を真っ赤にして俯いて、

「まあ、大樹が触りたいなら…」

上目づかいで俺を見つめ、腕を組んでわざと胸を強調するように見せてきた。
寄せて押し上げた梨世の胸は、心地よさそうな柔らかそうな膨らみ具合で服の上からも主張していた。
俺は思わずその姿に釘づけになってしまい、声を発することを忘れてしまっていた。
はっ!っと俺は我に返って、梨世から視線を逸らして頭を掻いた。

「別に触りたいとかそういうんじゃなくて…」
「本当に…」

梨世は上目づかいで、ゆっくりと俺の方へ顔を近づけてきた。
俺は近づいてくるを避けるように手を前に伸ばして制止しようとする。
すると、梨世はわざとスっと立ち上がり、俺の手が胸の位置になるように調整し、柔らかいものに俺の手が触れる。
むにゅっとした柔らかい触感が直に手に伝わり、驚いては目を梨世の方に向けた。
力強く手を思い切りよく伸ばしたため梨世は触られて、

「あっ…///」

っと甘い声を漏らした。

「…」

俺が口をポカンと開けて、言葉にならない空気を吐く。とても顔が熱いのがわかった。
梨世は再び座り、満足げに俺の方をニヤっと見つめてきた。

「やっぱり触りたいんじゃん…変態。」

完全に梨世にしてやられ、俺はふいっと顔を逸らした。

「勝手にいってろ…」

俺はそう言い残して足を伸ばして目を瞑って眠る体制に入ったのだった。
その隣で、

「柔らかかったでじょ?」

とボゾっと聞こえ、目を閉じた暗闇の中に梨世の柔らかい胸の感触と先ほどの大きさがフラッシュバックした。

俺はそのまま目的地に着くまで、目を瞑りながら、梨世の柔らかい胸の感触について悶々と考えさせられる羽目になってしまったのだった。
それにしても…アイツ。まだブラしてないだろ…

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