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合同籠球マネージャー

さばりん

第57話 練習の成果、梨世&本田

梨世がコートに戻り、試合が再び再開された。
浮島高校は時間を掛けてゆっくりと攻め込んできた。
ボールを運んで来た選手が、隣の選手にパスを出した時だった。
パシッ!という音と共に、梨世が見事にパスカットをする。
ボールは再びルーズボールになり、今度はコート内でしっかりと梨世はキャッチして、ドリブルを開始する。
どんどんとスピードを上げて、梨世はゴール前へと突き進んでいく。
ボールを奪われた相手選手が慌ててゴール前に戻り、梨世を待ち構えていた。

「いけ、梨世!」

俺は叩かれた頬を手で抑えながら梨世に叫んだ!

「言わなくても!わかってるっての~!」

梨世は俺の声に答えるように叫びながら、しっかりと踏み込んでレイアップシュートへと持っていく。
相手選手は必死にシュートをブロックしようとプレッシャーに来た。
梨世は臆することなく、強引に相手に体をぶつけるように突っ込んで、相手と左側の体がぶつかった瞬間、ボールを手から離してシュートを投げた。
ピっと審判の笛が鳴り、ボールはリングの淵をグルグルと回ったあと、ゆっくりと内側へと吸い込まれた。

「バスケットカウント・ワンスロー」
「ンッフ・・・やればできるじゃねーか…」

どうやら俺たちの夫婦漫才が効いたのか分からないが、緊張が取れて素晴らしいシュートを決めて見せたのだった。

その後も、梨世がドリブル突破から相手三人に囲まれながらも見事なレイアップシュートを二本決めたのは、俺が体を揉みほぐした結果。肩の力が抜けた証拠であろうと俺は思うことにしたのであった。





残り時間10秒、相手の攻撃。本田ははぁ…はぁ…とおじさんのような声を出しながら肩で大きく息をしていた。

「本田ラスト!踏ん張れ!」

本田は気力で相手選手の一対一を止める。相手選手も必死になってジャンプをしてシュートを放つ。

本田が何とかプレッシャーを掛けて、シュートが外れたところでタイムアップの笛が鳴った。

試合終了スコア57対80。合同チーム初めての練習試合は、スコアだけ見れば大敗だが、それ以上に大きな成果と収穫。そして、課題を見つけることが出来る有意義な時間となったのであった。

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