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合同籠球マネージャー

さばりん

第40話 本領発揮!

合同チームの攻撃、黒須がゆっくりとまたボールを運んでいく。スリーポイント辺りまで黒須がボールを運ぶと、一人の少女がものすごいスピードで黒須へ近づいてきた。

「パス!」

大きな声と共に本田は、黒須の近くへ向かっていき、手渡しでボールを受け取ると、そのまま左手でドリブルを開始する。
相手選手が必死に止めようと待ち構えていた。
本田は一瞬スピードを緩めて一気にまたスピードを上げ左手でドリブルを開始した、かと思うと、右足を軸に体を後ろに回転させ、右に進行方向を置き替えて相手選手を抜き去った。

バックターンだ、上手い!

右手にボールを持ち替えた本田は、一気にドリブルでゴール前へ侵入していく。

静がいないため、ゴール前には比較的スペースがあり本田はゴール前まで一直線に進んでいきシュートモーションに入った。

二人の相手選手がブロックに来た。

それをあざ笑うかのように本田は、フェイクを入れて空中でボールを右手に持ち、体をひねりながら遠心力の力を使って一気に左サイドへパスを送った。

その先には先ほどと同じ場所辺り、ライン際ぎりぎりのところにいる倉田だ。
倉田は本田からの強めのパスを受け取ると、丁寧にまたスリーポイントシュートを打ち込んだ。

これが見事に決まりスコアを10対24とする。

「よしっ!いいぞ!」

俺はガッツポーズをして喜んだ。本田と倉田の連携はやはり大きな武器だな。

「大樹~」

すると後ろの方から心細い声が聞こえてくた。
後ろを振り返ると、そこにはびしょびしょに髪と服を濡らして帰ってきた静がいた。

「静、なんでそんなずぶ濡れなんだよ」
「水道が外にしかなくて…外雨降ってたから…」

雨に濡れて明らかにさっきよりもやる気がなくなっている感じだ。

「大樹~私はもう寝る…ここで気持ちよく永眠するのだ…」

静は体育館の壁にもたれかかり、弱弱しくそんなことをつぶやいている。
俺は呆れかえり、はぁっとため息をつくと。松葉杖を腕に抱え込み、静の元へ向かう。

「静、お前ちょっとこっちにこい!」
「おい、大樹どこいくんだよ!」

航一が声をかけてきた。

「ちょっとおまじないをかけに・・・な」

俺は航一に、にこりと含みのある微笑みをしてみせた。

「すぐに戻る!試合ちょっと見といてくれ、頼む!」
「お、おう」

静を引きずりながら俺が体育館の入り口から出ていったのだった。

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