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合同籠球マネージャー

さばりん

第39話 お笑いプレーとナイスプレー

第二クォーター、相手ボールからゲームがスタートする。相手は静がいなくなってことで、身長差が有利になったゴール前の選手へパスを送ってきた。
倉田が必死に食らいついて相手選手にマークをして、一度はシュートを相手は外してくれたものの、その後のリバウンドを取られてしまい得点を決められてしまった。

合同チームの攻撃、倉田は黒須へボールを渡してゆっくりとドリブルで相手陣内へ侵入していく。
黒須は本田にパスを送った。
しかし、本田は緊張のあまり全くボールを見ていなかった。

「香凛!」

倉田が大きな声を本田に出したが、本田には聞こえていないらしく、ガクガクと足を震わせボールとは全く違う方向を向いていた。
ボールは勢いを付けたまま本田へと向かっていき。
バンっという音と共に、本田の顔にボールが直撃した。お笑いのような光景だった、そのままずっこけるように本田は倒れこみ、跳ね返ったボールは見事に相手に回収されてしまった。

「何やってんだバカ!!!!」

俺は無意識のうちに立ちあがり本田に対して怒りの罵声を挙げる。
その間にボールを拾った相手選手は、前を走っていた美優ちゃんへパスを送る。美優ちゃんはパスを受け取ると、行く先には梨世が待ち構えていた。さきほどの一対一の再戦だ。
美優ちゃんは一度スピードを緩め、梨世を抜くタイミングを計る。

その間に渡辺と黒須がディフェンスに戻ってくる。美優ちゃんはゴール前の様子を確認すると、一気に梨世を左側から抜きにかかった。
梨世はしっかりと反応して完全に抜かれないように必死についていく。さらに美優ちゃんがスピードを速めて強引に梨世を抜きにかかった。
その時、一瞬で美優ちゃんのコースを防ぐ人影が現れる。美優ちゃんは止まりきることが出来ず、そのままその選手を倒してしまった。倒れていたのは渡辺であった。

ピッっという笛の音がなる。

「オフェンスチャージング白9番!」

俺は右手でガッツポーズを見せた。

「ナイスディフェンス、渡辺!」
「由香ちゃん、ありがとう!」
「ううん、梨世ちゃんもナイスファイト!」

梨世がお礼を言いながら、渡辺を起きあがらせてあげた。

「香凛ちゃんドンマイ~!次だよ次!」

立ち上がった渡辺が、ニコッと笑って本田に声を掛ける

「わかってるわよ!」

恥ずかしそうにしながら本田が拗ねていた。
これで、本田の緊張もほどけたかな。

俺は安心したほうに再び椅子に腰を下ろしたのであった。

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