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合同籠球マネージャー

さばりん

プロローグ

私は家に帰り、スマホを机の上に置き、バッグを床においてベットに倒れ込む。
ふと机に置いたスマホの通知のランプが点滅しているのに気が付く。

私は体を何とか起こして、手を伸ばしてスマホを取る。スマホを取った私は再びベッドに横たわった。
スマホのロックを解除して画面を開く。すると、トークアプリからの通知が届いていた。
トークアプリを開いてメッセージを確認する。大樹からだった。

『明日、そっちの学校に行こうと思ってるから、よろしく。』

文面に書かれた文章をして思わず口角が上がってしまう。私は

『うん、分かった。楽しみに待ってる。』

と返信してトークアプリを閉じる。

大樹はあの大会の後、女子バスケ部のコーチになったらしい。





あの大会を私は観客席から応援していた。
第4クォータ残り時間40秒、スコアは72対77の5点差、大樹は相手選手をかわして、見事なフォームでスリーポイントシュートを放った。
シュートは見事に決まったが、その瞬間だった。大樹が崩れるようにコートに倒れ込んだのだ。
私はその時、少し嫌な予感がしていた。膝を抱えながら倒れ込んでいる大樹を見て、これは軽いけがではないことを悟った。
航一に会場の外へ運ばれていくのを確認して、私は観客席を後にして、大樹の元へと急いだ。
会場外のエントランスに大樹は座り込んでいた。
そこでは梨世が懸命に膝のアイシングを準備しているところであった。
私はその姿を見てとっさに物陰に隠れた。しばらくして、梨世のお父さんが大樹の元へ駆けつけてきた。すぐに病院へ行こうという話をしているようであった。

そっと物陰から様子を伺うと、航一が試合会場へ戻ろうとしているところだった。しかし、航一は足を止めて大樹の方を振り返った。

「ナイスシュート大樹、あとは俺に任せろ」

航一は笑顔で大樹に語り掛けて、拳を前に突き出していた。
大樹もそれに応えて、二人は拳を交わした。

あぁ、あの三人は全然変わっていない、小学生の頃から本当に…
気が付くと川沿いのバスケットコートで4人仲良く練習していた光景を頭の中で思いだしていた。
もうあの輪の中には、入ることが出来ない…そう思ってしまうと自然と悲しみが込み上げてくる。
私は大樹たちに気づかれないように、スタスタと会場を後にすることしか出来ないのであった。





その後大樹から連絡が届き、バスケットを続けることが出来なくなったと連絡が届いた。私は、その時なんと声を掛けていいのかわからずに結局返信をしないまま放置してしまった。

そんな中で二週間ほど経った頃、再び大樹からのメッセージが届いた。
今度は女子バスケ部のコーチとして新たなバスケットボール人生を歩んでいくとそのような文面が書かれていた。

私は正直梨世達が羨ましかった。大樹にバスケットを教えてもらえるなら、私も教えてほしい。そんなことを一人で思っていた。

しかし、そんな夢はは叶わないと諦めかけていた時だった、顧問の先生から信じられないような話が届いたのだった。

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