イカれたやつらがやってきた!!
第7話魔牢のボス
俺は、今最深部にいる。
目の前には扉があり、この先が目的地だ。
「タイチさん、この扉の向こうにはボスがいるみたいです」
隣にいるユウナが広げていた地図をしまい、杖を抜いて戦闘状態にはいる。
何故か、ユウナがいるのか目的を達成したユウナに素材をわたし帰るようにいうと駄々をこねて無理やりついてきたからである。
まさか、本気の駄々を見ることになるとは…
あの後、ユウナに年齢聞いたらヒールされたので二度と聞かない。
ユウナには、扉の近くにいて何かあったらすぐ逃げるように何度も言い聞かせておいた。
「じゃあ、行くぞ」
「はい!」
扉をゴゴゴと開けると、何やら先客がいるようだ。
中の様子が見れるようになると、目に飛び込んできたのは大きな狼が大きな口を開けて目の前の冒険者を食べようとしてるところだった。
逃げたくても、足を負傷した仲間を見捨てることが出来ず、ただ奇跡を祈っているようだった。
「タイチさん!」
駆け出した俺をみてユウナは追いかけるが、魔法使いとしての本来の役割は果たせそうにない。
俺も全力で走るが間に合いそうになかった。
「私は絶対に諦めない!」
ユウナの言葉に、覚悟が決まった。
「ゴッドレクイエムモード!」
パァンと弾け飛ぶ服、光り輝く股間。
突然、全裸になった俺にユウナは咄嗟に手で顔を隠したが、指の隙間からチラッと覗く。
光を纏い駆けるその姿は、その場にいる者の目を奪った。
◇◇◇
三つ目の狼は、突如として現れた敵に少し驚いた者の餌が増えただけだと思った。
目の前にいた、虫けらは無視し迫りつつ餌に集中する。
肌に感じるこの感じ、それなりに強いみたいだ。
少しばかり遊んでやろうと、餌の直進に合わせ真っ向勝負を挑む。
おそらく武器を隠していて、左右どちらかに交わし攻撃するワンパターンなものだろうと甘く見ていた。
彼の人生の中で、敵となりえたやつがいなかった。
故に驕りに驕った。
本気を出さなくても、すぐに死んでしまう脆いおもちゃ。
だから、願う。
頑丈なおもちゃであってくれと。
餌は、爪が届く手前で奇妙な動きを始めた。左右にゆらゆらと揺れる。
これでは、どちらに行くのか判断が出来ない。
それに先程から二人いるように見える。
一旦、距離を取り観察するが目がシパシパして何かおかしい。
おそらく、あの光のせいだ。
魔狼は、目に頼るのをやめ鼻をひくひく動かし臭いで見極めようとした。
『右だ!』
臭いが強烈にする方へ鋭い爪を叩きつける。
『なにっ!?』
爪は虚空を斬り、そこには何も無い。
すぐさま、反対側に飛びつき牙で噛み砕こうとする。
『勝った!!』
だが、先程と同じく空を切り両方とも偽物だった事に気付くも回避が間に合わず、左目が潰されてしまった。
視界が半分になった魔狼は、目の前の敵をいつもの餌だと舐めてかかったことがこの代償を払うことになったと己を罰した。
潰れた左目を爪で引き抜き、喰らった。
己の覚悟を相手に知らしめるために。
これでもう二度とこの敵を侮ることはしない。
確実に潰し切り裂き噛み砕いて心臓を喰らうまで、攻撃の手は決して緩めない。
息を整え、一撃で再起不能にする。
敵が死角に入らないように、常に敵の動きを見逃さず変化があれば踏み出し爪で威嚇をする。
敵は軽やかな動きで、こちらを翻弄し挑発で感情を揺さぶろうとしている。
その手には絶対にのってやるかと、ひと呼吸し気持ちを落ち着かせる。
敵を正確に捕らえることが出来ないのは、あの光のせいだ。
今までの餌は、あの部位は光ってなかった。
魔狼は、思い切り地面を踏みつけると、その衝撃波が地面をえぐり敵に向かって走りだした。
隆起した地面が敵を吹き飛ばし、空中に放り出される。
魔狼は走りだした、空中で身動きが取れなくなった敵に向かって。
これは魔狼なりの幻影霞斬りに対する対策だった。
素早い動きで偽物をつくり攻撃した敵の技をたった1回の戦闘で見抜き、魔狼は空中の逃げ場のない動きが制限された空間でなら、こちらの勝ちは揺るがないと考えた。
「ガアアアアアアアアアアアアアア!!!!」
雄たけびにより敵を委縮させ、研ぎ澄まされた爪で引き裂こうと空中に飛んだ。
だが、魔狼は飛び上がった後に気付いた。
自分もまた逃げ場がないことに、敵がもし――
「そう、俺にはこのスキルがある!【回転斬り】」
敵は、何か叫ぶと空中でクルクルと回転を始める。
光の中でブラブラしたものが徐々に形をなし風を切り始めた。
あれは、まさか自分のついてるものと一緒のやつか?と魔狼は思った。
魔狼は、あれは生殖行為と排泄行為でしか意味をなさなかったはずだ――と。
まさか、奴の間ではあれが武器に成りうるのか、自分の浅はかさにまた後悔した。
横なぎに振った爪が奴の武器にあたり、ギィンッと火花が散り弾かれる。
ピッと顔に赤いものが付着した。
ダイヤを切り裂くほどの爪がひび割れ血が噴き出している。
爪が役に立たないことを知ると、牙を向き魔法の効果で狂犬を発動させた。
これで、例え殺せなくても少しでも傷がつけば狂犬による効果でこいつは狂い、地獄の苦しみの果てに死ぬ。
「ガアアアアアアア!!――!?」
目の前の敵がニヤリと笑った気がした。
◇◇◇
魔狼の牙が俺を殺そうと、牙を向き迫ってくる。
牙から垂れる緑色の液体は、敵のスキルによるものだろう。
あれに触れるわけにはいかない。
「お前の牙が届く前に、俺のちんこがお前を叩きつぶす!」
俺は、体を仰向けに無理やり動かし、伸びたちんこを魔狼の下からぶち込んだ。
下からの一撃により顎は破壊され続きざまに上下左右から連打を浴びせ、牙は破壊しつくされ落下していく魔狼に対し止めを刺そうとしたとき、あの音が鳴り響いた。
ピロンッ
――レベルアップ
スキル獲得【ちんこマシンガンブロー】空中技
「うおおおおお!【ちんこマシンガンブロー】!!」
ちんこのラッシュによる連打が眼下にいる魔狼に叩きこまれている。
凄まじい音と地面が砕かれ大量の砂埃が魔狼を隠す。
地面に降り立ち、砂埃が消え去るのをジッと待つ。
マイティ状態にし、何かあれば即座にフラッシュブローを叩きこむ予定だが――あの手応えならばおそらく大丈夫だろう。
砂埃が消え去ったあとには、息絶えた魔狼の姿があった。
「い、い、いやったああああああああああ!魔狼を倒したああ!!」
冒険者の歓喜に初ボスの戦いが終わったことをしり、俺は尻もちをついた。
初ボス勝利に喜ぶはずが馴染みのある倦怠感が俺を襲う。
「これは・・・賢者タイム?・・・」
睡魔に勝てずそのまま眠ってしまった。
          
目の前には扉があり、この先が目的地だ。
「タイチさん、この扉の向こうにはボスがいるみたいです」
隣にいるユウナが広げていた地図をしまい、杖を抜いて戦闘状態にはいる。
何故か、ユウナがいるのか目的を達成したユウナに素材をわたし帰るようにいうと駄々をこねて無理やりついてきたからである。
まさか、本気の駄々を見ることになるとは…
あの後、ユウナに年齢聞いたらヒールされたので二度と聞かない。
ユウナには、扉の近くにいて何かあったらすぐ逃げるように何度も言い聞かせておいた。
「じゃあ、行くぞ」
「はい!」
扉をゴゴゴと開けると、何やら先客がいるようだ。
中の様子が見れるようになると、目に飛び込んできたのは大きな狼が大きな口を開けて目の前の冒険者を食べようとしてるところだった。
逃げたくても、足を負傷した仲間を見捨てることが出来ず、ただ奇跡を祈っているようだった。
「タイチさん!」
駆け出した俺をみてユウナは追いかけるが、魔法使いとしての本来の役割は果たせそうにない。
俺も全力で走るが間に合いそうになかった。
「私は絶対に諦めない!」
ユウナの言葉に、覚悟が決まった。
「ゴッドレクイエムモード!」
パァンと弾け飛ぶ服、光り輝く股間。
突然、全裸になった俺にユウナは咄嗟に手で顔を隠したが、指の隙間からチラッと覗く。
光を纏い駆けるその姿は、その場にいる者の目を奪った。
◇◇◇
三つ目の狼は、突如として現れた敵に少し驚いた者の餌が増えただけだと思った。
目の前にいた、虫けらは無視し迫りつつ餌に集中する。
肌に感じるこの感じ、それなりに強いみたいだ。
少しばかり遊んでやろうと、餌の直進に合わせ真っ向勝負を挑む。
おそらく武器を隠していて、左右どちらかに交わし攻撃するワンパターンなものだろうと甘く見ていた。
彼の人生の中で、敵となりえたやつがいなかった。
故に驕りに驕った。
本気を出さなくても、すぐに死んでしまう脆いおもちゃ。
だから、願う。
頑丈なおもちゃであってくれと。
餌は、爪が届く手前で奇妙な動きを始めた。左右にゆらゆらと揺れる。
これでは、どちらに行くのか判断が出来ない。
それに先程から二人いるように見える。
一旦、距離を取り観察するが目がシパシパして何かおかしい。
おそらく、あの光のせいだ。
魔狼は、目に頼るのをやめ鼻をひくひく動かし臭いで見極めようとした。
『右だ!』
臭いが強烈にする方へ鋭い爪を叩きつける。
『なにっ!?』
爪は虚空を斬り、そこには何も無い。
すぐさま、反対側に飛びつき牙で噛み砕こうとする。
『勝った!!』
だが、先程と同じく空を切り両方とも偽物だった事に気付くも回避が間に合わず、左目が潰されてしまった。
視界が半分になった魔狼は、目の前の敵をいつもの餌だと舐めてかかったことがこの代償を払うことになったと己を罰した。
潰れた左目を爪で引き抜き、喰らった。
己の覚悟を相手に知らしめるために。
これでもう二度とこの敵を侮ることはしない。
確実に潰し切り裂き噛み砕いて心臓を喰らうまで、攻撃の手は決して緩めない。
息を整え、一撃で再起不能にする。
敵が死角に入らないように、常に敵の動きを見逃さず変化があれば踏み出し爪で威嚇をする。
敵は軽やかな動きで、こちらを翻弄し挑発で感情を揺さぶろうとしている。
その手には絶対にのってやるかと、ひと呼吸し気持ちを落ち着かせる。
敵を正確に捕らえることが出来ないのは、あの光のせいだ。
今までの餌は、あの部位は光ってなかった。
魔狼は、思い切り地面を踏みつけると、その衝撃波が地面をえぐり敵に向かって走りだした。
隆起した地面が敵を吹き飛ばし、空中に放り出される。
魔狼は走りだした、空中で身動きが取れなくなった敵に向かって。
これは魔狼なりの幻影霞斬りに対する対策だった。
素早い動きで偽物をつくり攻撃した敵の技をたった1回の戦闘で見抜き、魔狼は空中の逃げ場のない動きが制限された空間でなら、こちらの勝ちは揺るがないと考えた。
「ガアアアアアアアアアアアアアア!!!!」
雄たけびにより敵を委縮させ、研ぎ澄まされた爪で引き裂こうと空中に飛んだ。
だが、魔狼は飛び上がった後に気付いた。
自分もまた逃げ場がないことに、敵がもし――
「そう、俺にはこのスキルがある!【回転斬り】」
敵は、何か叫ぶと空中でクルクルと回転を始める。
光の中でブラブラしたものが徐々に形をなし風を切り始めた。
あれは、まさか自分のついてるものと一緒のやつか?と魔狼は思った。
魔狼は、あれは生殖行為と排泄行為でしか意味をなさなかったはずだ――と。
まさか、奴の間ではあれが武器に成りうるのか、自分の浅はかさにまた後悔した。
横なぎに振った爪が奴の武器にあたり、ギィンッと火花が散り弾かれる。
ピッと顔に赤いものが付着した。
ダイヤを切り裂くほどの爪がひび割れ血が噴き出している。
爪が役に立たないことを知ると、牙を向き魔法の効果で狂犬を発動させた。
これで、例え殺せなくても少しでも傷がつけば狂犬による効果でこいつは狂い、地獄の苦しみの果てに死ぬ。
「ガアアアアアアア!!――!?」
目の前の敵がニヤリと笑った気がした。
◇◇◇
魔狼の牙が俺を殺そうと、牙を向き迫ってくる。
牙から垂れる緑色の液体は、敵のスキルによるものだろう。
あれに触れるわけにはいかない。
「お前の牙が届く前に、俺のちんこがお前を叩きつぶす!」
俺は、体を仰向けに無理やり動かし、伸びたちんこを魔狼の下からぶち込んだ。
下からの一撃により顎は破壊され続きざまに上下左右から連打を浴びせ、牙は破壊しつくされ落下していく魔狼に対し止めを刺そうとしたとき、あの音が鳴り響いた。
ピロンッ
――レベルアップ
スキル獲得【ちんこマシンガンブロー】空中技
「うおおおおお!【ちんこマシンガンブロー】!!」
ちんこのラッシュによる連打が眼下にいる魔狼に叩きこまれている。
凄まじい音と地面が砕かれ大量の砂埃が魔狼を隠す。
地面に降り立ち、砂埃が消え去るのをジッと待つ。
マイティ状態にし、何かあれば即座にフラッシュブローを叩きこむ予定だが――あの手応えならばおそらく大丈夫だろう。
砂埃が消え去ったあとには、息絶えた魔狼の姿があった。
「い、い、いやったああああああああああ!魔狼を倒したああ!!」
冒険者の歓喜に初ボスの戦いが終わったことをしり、俺は尻もちをついた。
初ボス勝利に喜ぶはずが馴染みのある倦怠感が俺を襲う。
「これは・・・賢者タイム?・・・」
睡魔に勝てずそのまま眠ってしまった。
          
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