オレ様魔王の異世界無双
学園に、入学試験を受ける
今日は入学試験の日。
学園というところに行く初めての日。
オレは心が少し踊っているのを感じていた。
こんな気分は天界を支配した時以来だな。
「ガイアちゃんっ!ファイトー!」
「ガイアっ!がんばれよっ!」
オレは恥ずかしい程の声援を浴びて学園へ向かう。
山奥の家から王都にある魔法学園までは転移魔法を使う。
転移魔法は知っている場所でなければとぶことができない。
あらかじめ父から魔法学園の風景を思念として読み取っていた。
《転移魔法》
一瞬でオレは魔法学園の前に立っていた。
ほぅ、これが学園か。
昔のオレの城、デゾントデートルよりは小さいが、なかなか良い建物だな。
オレは学園の中に入る。
受験者はこちら、の看板通りに歩く。
このオレ様に指図するとは、生意気な看板だな。
まあ、よいか。昔と同じように気にくわないものを全て破壊し、自分の思い通りにしていたら 、せっかく転生した人生が興ざめというもの。
ここはおとなしく指示に従ってやろうではないか。
オレは、とある一室にたどり着いた。
周りにはオレと同じ受験者らしい人間達がたくさん集まっていた。
一人、黒いローブを着た女が前に立つ。
「私が君たちの試験官を務めさてていただくローズ・ハーマニーです。これから君たちにはこの魔道具に魔力を込めてもらいます。この魔導具は、対象の魔力量に応じた数字が表記されるものです」
5000年の間にそんな魔道具ができたのか。
もし昔にこれがあれば、このオレの力がわかるので無謀にもオレに殺し合いを挑む馬鹿がいなくなり、世界の支配がもっとスムーズにできたであろうな…。
そんなことを思っていると、
「3564番、ガイア・レイヴァルド君」
名前が呼ばれ、オレの番が来る。
オレは魔道具に魔力を込める。
さあ人間どもよ、オレの力に驚きひれ伏すがいいぞ。
ピーっと魔道具から音が鳴る。
周りから視線が一斉に集まる。
見ると、『ERROR』と表記されていた。
試験官が近づいてきて、魔道具を凝視する。
もう一度魔力を込めるように言ってきた。
魔力を込める。
しかし、やはり結果は同じだった。
「え、エラー?こんなことはじめてだわ。一体どうなっているのかしら…?」
試験官が頭を悩ませているところに、オレは、
「オレ様の魔力量が多すぎて計り知れないということだろう。全く使えん魔道具だ」
そう言い放つ。
しかし、周囲からは馬鹿にしたような声が聞こえてくる。
「エラーだってよ、魔力が少なすぎるんじゃねぇの?」
「魔力がないだけのクズ野郎のくせに、調子にのってるな」
そんな声が聞こえて来た。
なにも分からん無知な輩がなにやらほざいているようだ。
だが許してやろう、おれは寛大な心の持ち主だからな。
「えー、ゴホン。では次、3565番ーーーーー」
試験は何事もなかったかのように続けられた。
「思ったよりも退屈な試験だったな」
試験を終えたオレは学園を出て家に帰ろうとしていた。
「おい、待てよクズ野郎」
不意にに声をかけられる。
どうやらオレに話しかけているようだ。
明らかに喧嘩ごしだな、無視でいいか。
「おいっ!待て!貴様だ、貴様っ!」
ったく、大きい声でうるさい奴め。
耳障りだな、仕方ない返事をしてやるか…。
「…何か用か」
「無視するとはいい度胸だな。試験では魔力量を計れなかったようだから、調子に乗ってるお前を俺たちが計ってやろうと思ってな」
オレの周りを四人の人間が囲む。
よく見ると正面の奴は入学試験で一緒の部屋にいた男だった。
「お前らごときではこのオレを計り知ることはできんぞ。耳障りだ、失せろ道化」
「な、んだとぉ!?」
「こいつ!調子に乗ってるぞ!」
「スカした顔をぐちゃぐちゃにしてやるっ!」
オレを囲んでいる男たちが一斉に襲いかかってくる。
「動くな」
オレは言霊に魔力を込め、そう口にした。
「な……う…うごかな……!?」
「く…な…んだこ…れは……!?」
全員そのままの態勢で動かなくなる。
この程度の言霊で言うことを聞くとは、魔法耐性も脆弱か。
「オレは帰って父の手伝いをしなければならん。お前らはそのまましばらくじっとしていろ」
そういうとガイアは《転移魔法》で家に帰った。
学園というところに行く初めての日。
オレは心が少し踊っているのを感じていた。
こんな気分は天界を支配した時以来だな。
「ガイアちゃんっ!ファイトー!」
「ガイアっ!がんばれよっ!」
オレは恥ずかしい程の声援を浴びて学園へ向かう。
山奥の家から王都にある魔法学園までは転移魔法を使う。
転移魔法は知っている場所でなければとぶことができない。
あらかじめ父から魔法学園の風景を思念として読み取っていた。
《転移魔法》
一瞬でオレは魔法学園の前に立っていた。
ほぅ、これが学園か。
昔のオレの城、デゾントデートルよりは小さいが、なかなか良い建物だな。
オレは学園の中に入る。
受験者はこちら、の看板通りに歩く。
このオレ様に指図するとは、生意気な看板だな。
まあ、よいか。昔と同じように気にくわないものを全て破壊し、自分の思い通りにしていたら 、せっかく転生した人生が興ざめというもの。
ここはおとなしく指示に従ってやろうではないか。
オレは、とある一室にたどり着いた。
周りにはオレと同じ受験者らしい人間達がたくさん集まっていた。
一人、黒いローブを着た女が前に立つ。
「私が君たちの試験官を務めさてていただくローズ・ハーマニーです。これから君たちにはこの魔道具に魔力を込めてもらいます。この魔導具は、対象の魔力量に応じた数字が表記されるものです」
5000年の間にそんな魔道具ができたのか。
もし昔にこれがあれば、このオレの力がわかるので無謀にもオレに殺し合いを挑む馬鹿がいなくなり、世界の支配がもっとスムーズにできたであろうな…。
そんなことを思っていると、
「3564番、ガイア・レイヴァルド君」
名前が呼ばれ、オレの番が来る。
オレは魔道具に魔力を込める。
さあ人間どもよ、オレの力に驚きひれ伏すがいいぞ。
ピーっと魔道具から音が鳴る。
周りから視線が一斉に集まる。
見ると、『ERROR』と表記されていた。
試験官が近づいてきて、魔道具を凝視する。
もう一度魔力を込めるように言ってきた。
魔力を込める。
しかし、やはり結果は同じだった。
「え、エラー?こんなことはじめてだわ。一体どうなっているのかしら…?」
試験官が頭を悩ませているところに、オレは、
「オレ様の魔力量が多すぎて計り知れないということだろう。全く使えん魔道具だ」
そう言い放つ。
しかし、周囲からは馬鹿にしたような声が聞こえてくる。
「エラーだってよ、魔力が少なすぎるんじゃねぇの?」
「魔力がないだけのクズ野郎のくせに、調子にのってるな」
そんな声が聞こえて来た。
なにも分からん無知な輩がなにやらほざいているようだ。
だが許してやろう、おれは寛大な心の持ち主だからな。
「えー、ゴホン。では次、3565番ーーーーー」
試験は何事もなかったかのように続けられた。
「思ったよりも退屈な試験だったな」
試験を終えたオレは学園を出て家に帰ろうとしていた。
「おい、待てよクズ野郎」
不意にに声をかけられる。
どうやらオレに話しかけているようだ。
明らかに喧嘩ごしだな、無視でいいか。
「おいっ!待て!貴様だ、貴様っ!」
ったく、大きい声でうるさい奴め。
耳障りだな、仕方ない返事をしてやるか…。
「…何か用か」
「無視するとはいい度胸だな。試験では魔力量を計れなかったようだから、調子に乗ってるお前を俺たちが計ってやろうと思ってな」
オレの周りを四人の人間が囲む。
よく見ると正面の奴は入学試験で一緒の部屋にいた男だった。
「お前らごときではこのオレを計り知ることはできんぞ。耳障りだ、失せろ道化」
「な、んだとぉ!?」
「こいつ!調子に乗ってるぞ!」
「スカした顔をぐちゃぐちゃにしてやるっ!」
オレを囲んでいる男たちが一斉に襲いかかってくる。
「動くな」
オレは言霊に魔力を込め、そう口にした。
「な……う…うごかな……!?」
「く…な…んだこ…れは……!?」
全員そのままの態勢で動かなくなる。
この程度の言霊で言うことを聞くとは、魔法耐性も脆弱か。
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