後悔して転生できたから、好きに生きよう的物語

月田優魔

新しい学校

妹を送り、途中からは2人になった。
たあいもない会話をしていたら、学校に着いていた。


「ここがオレの新しい学校か」


思わずつぶやいた。
山ノ内学園、それがオレの新しい学校。
くつ箱の前に貼ってあるクラス別の表から、自分の名前を探し、クラスを確認する。


「俺たち同じクラスみたいだぜ」


どうやらオレと翔は同じクラスのようだ。


教室に行くと、知らない人達が沢山いた。
これから1年苦楽を共にするクラスメイトたちだ。
席は名前番号順になっているため、翔とは席が離れている。
1人になったオレは早速前の席のヤツに声をかけてみることにした。
こういうのは最初が大切だ。


「なぁなぁ、これから1年よろしくな」


「こちらこそ、僕は立花湊たちばなみなと、君は?」


少し戸惑ったみたいだったがすぐに返事をしてくれた。
「オレは月田優真、優真ってよんでくれ」


「わかったよ優真、僕のことも湊でいいよ」


根暗なヤツだったらどうしようかと内心不安だったが、気さくそうでよかった。


「声をかけてくれてありがとう、僕も1人でどうしようかと困っていたところだったんだ」


「オレもだ、こういうのは最初は緊張するなよな」


そうしてオレと湊は会話をするうちにうちとけていった。
気が合いそうなヤツで本当によかった。


「へぇ、優真も妹がいるんだ、どんな妹さんなの?」


「オレにはもったいないぐらいよくできた妹だよ。今年で中学3年になるんだ」


「そうだぜ、ほんとこいつにはもったいないぐらいの妹なんだ」


湊と話していると、席が遠いのにわざわざ近づいてきて翔が会話に参加してきた。


「えっと、優真、この人は?」


「こいつはオレの友達の安田翔。チャラそうだけど根はいいヤツだから」


そう言ってオレは翔を紹介してフォローする。


「そうなんだ、よろしく安田くん」


「翔でいいって、俺も湊ってよばせてもらうぜ」


「オッケー翔、これからよろしく」


真面目そうな湊とチャラそうな翔とでは合わないんじゃないかと紹介するとき思ったが、余計な心配だったようだ。


「ところでおまえらさ、このクラスの女子・・・どう思う」


「どう思うって、何が?」


翔の突然の問いかけに、オレは聞き返した。


「何がって女子のレベルだよ。可愛い子がそろってると思わねえか?」


「オレはあんまり興味が無いからわからないな」


「そう言うなよ。俺の一推しはアイツだな。山岸やまぎしカレン、アイドルをやってるらしいぜ」


そう言って女の子を指さした。


「あ、見たことあると思ったらあの子アイドルなんだね」


「へぇ、そうなんだ。知らなかったな」


オレはアイドルにはあんまり興味がなかったのでそう素っ気なく言った。
そうこう話していると授業開始のチャイムが鳴った。

































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