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人間、詩書く。

紫人

gap


嘘が少し躓いた
君が眉を顰めた
もうここから先には進めない
並んで歩けない
君が僕に歩調を合わせることも
僕が君に追いつこうとするのも

貴方と交わした約束も
貴方と交わした身体も

君の抜けた隙間に
誰かが座ってきた
踵のズレた靴下のように
違和感があるけれど
歩いているうちに しっくりくるだろうって
日常がズレたまま 街を彷徨った

貴方とかよった あの店も
貴方ととおった あの道も

二人過ごす時間を重ねたって
焼けた砂漠の上に降る雪みたいだ
自意識だけに裏付けられた関係じゃ
きっと本当の愛には辿り着けなかった

貴方と重ねた あの接吻キス
貴方と重ねた あの日々も
貴方と笑った あの映画も
貴方と泣いた あの名曲も

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