ガチ百合ハーレム戦記
酒場、二重の微笑
昼食を終えたリーンは、すぐに食料搬入用の窓を探し始めた。
すぐに見つかると思いきや、なんと日が暮れるまでかかってしまった。
「ハァハァ、なんてデケぇ城なんだ……」
その窓は城の裏側にあり、そこへ行くためには一度城の敷地を出なければならなかった。
外防壁の周りを延々と迂回して、再び敷地内に入り、裏手の防壁をくまなく探しまわること半刻、リーンはようやく、防壁の一部に取り付けられた鉄の蓋を発見したのだった。
「よっしゃこら!」
と気合を入れて、その蓋を引っ張ってみる。
しかしビクともしない。
「だめかー」
やはり、食料が運び入れる時にしか開かないようだ。
ステーキ屋の主人から聞いた話だと、それはまだ陽も昇らない早朝であるという。
「今日はこの辺にしておくか」
リーンは城の探索を切り上げた。
そして、帰る前にどこかで一杯ひっかけようと、手ごろな酒場を探し始めた。
* * *
「むむっ」
とある酒場の前を通り過ぎたとき、犬並みの嗅覚をもつリーンの鼻が、ひくひくと反応した。
それは艶やかな女の色香だった。
「きれいなお姉さんがいるぜ……ぐへへ」
リーンは迷わずその酒場に入っていく。
スイングドアを肩で押し開け、わざと足音を大きく鳴らして歩く。
店の主人や常連客になめられないよう、ふてぶてしく振舞うのだ。
入り口の近くで飲んでいた数人が、何事かと振り返った。
リーンは店の中央まで進むと、そこで立ち止まって店内を見回した。
カウンターには誰も座っておらず、厳つい面構えの主人がジョッキを拭いている。
テーブルの代わりに大樽がいくつも縦に置いてあり、その周りに散らばった小さい樽がどうやら椅子がわりのようだ。
客は行商人のグループが一つと、下級兵のグループが三つ。
そして布製の服を着た体格の良い男と、軽甲冑を装備した女剣士のペアだった。
そのペアの客に、リーンは見覚えがあった。
「おおっ、あんたら!」
そう言って近づいていくと、女の方がまず気付いて、リーンの方を振り向いてきた。
長くて真っ直ぐな金色の髪が、その動きにあわせてサラリとゆれる。
そしてすぐさま、その眉間に鋭い皺が寄せられる。
「……あなたは」
「やあ、覚えててくれたかい? あんたらのおかげで勇者になれたリーンだ」
続いて男も顔をあげる。
随分と飲んだくれていたようで、動きが怪しい。
表情もどこか虚ろで、眼にも生気がなかった。
だが、リーンの顔を見るや否や、飛び上がるようにして立ち上がった。
「お前はー!」
二人は勇者認定試験の時にリーンと戦った近衛兵、ジュアとバルザーだった。
「なに飲んだくれてるんだよ、あんちゃん」
「き、きさまー! よくも俺の目の前にノコノコと!」
「おおぅ?」
バルザーは怒りをむき出しにしてリーンに掴みかかってきた。
「表に出ろ! 叩き切ってやる!」
「おいおいおいおい、いきなりなんだよ、落ち着けよ」
リーンはひとまず抗議するが、かなりの大男であるバルザーは、そのままグイグイとリーンを壁際に押し付けた。
「お前のせいで……お前のせいで、俺はー!」
目が血走っていた。
短く刈り上げた茶色の髪が、ハリネズミのように逆立つ。
「わかったわかった。相手してやるからひとまず落ち着けよ。ほら」
と言ってリーンはカウンターの方に親指を向ける。
腕を組んで仁王立ちしているマスターが、無言の圧力を発していた。
「他のお客に迷惑だぜ?」
「ぐぬ……」
バルザーはリーンを掴んでいた手を離すと、そのままもと居た席に戻った。
そしてツマミにしていた黒コショウをひと掴みし、酔い醒ましにと口に放りこんでバリバリと噛み砕く。
そのコショウの香りは、酒の匂いをもかき消すほどに強烈だ。
「別に相手してやっても構わねえんだが、お前と戦うのはこの剣なんだ」
リーンは宝剣スプレンディアをちらつかせる。
バルザーは苦虫を噛み潰したような顔でそれを見た。
「ふんっ、呪われてるんだってな」
不貞腐れたように言いながら、麦酒を一気に流し込む。
「まあな。剣を抜けねえ俺が一方的にボコボコにされる。それで気が晴れるんならそうしろってこった」
「そんな趣味はない」
「んだな。仮にも誇り高き剣士様だもんな。つうわけで、ちょっとご一緒させてもらうぜ?」
* * *
リーンはバルザーと同じ、麦酒と黒コショウ粒を頼み、そのまま二人の会話に加わった。
「俺のせいでクビになっちまったんだもんな。悪いことをしたぜ」
ジュアとバルザーは、リーンに負けたことの責任をとり、近衛兵団を解雇された。
ジュアは宰相ゴーンの口利きで、見張り兵として再雇用されたが、バルザーは今なお無職で、毎日こうして酒場で飲んだくれている。
「どうだかな」
「ま、俺にもちょっと事情があってさ。負けるわけにはいかなかったんだよ」
リーンとバルザーは二人そろって麦酒を飲み干す。
そして手を上げてマスターに追加を要求した。
「ずいぶん強いみたいだな。いつから飲んでるんだよ」
「お前の知ったことか。それより一体何の用があってそこにいる」
「いんや、ただ話してみたかっただけさ。全力でやりあった仲なんだしよ、そうつれなくするなよ兄さん」
「その、兄さんというのをやめろ。なれなれしい」
マスターがジョッキを二つ運んでくる。
二人は黙ってそれを受け取る。
その隣で、ワインの入った真鍮の器を揺らしていたジュアが、フウとため息をついた。
「言っておくけど勇者さん」
「おおよ」
「私、そっちの気は無いからね?」
「へへへ、バレてたか」
リーンの目的は、100%ジュアと仲良くなることだった。
「そりゃあ、そんなジットリした目で見られちゃね……」
ジュアは所在無さげに、その金糸の髪をいじる。
酒のためにほんのりと赤らんだその横顔が、何とも言えなく色っぽい。
まさに、大人の女といった雰囲気だ。
「見るなって方が、無理な注文だぜ。あんたみたいないい女」
「それはどうも」
「出来ればもう一度剣を交えてみたいもんだ」
「そうね、今度はちゃんとした剣でね」
「卑怯な手は使わず、一対一でな」
「あら意外、卑怯なことをしたって自覚があったのね」
「真剣勝負だったからな。本当の戦場には卑怯も何もない。どんな外道な手を使ったって、勝った方が正義だ。違うか?」
「確かに。私達にはその辺のしぶとさが足りなかった。これは認めざるを得ない事実ね。城内に引きこもってばかりの、近衛兵団の弱点が露呈してしまった」
そう言いつつ、ジュアはワインを一口飲む。
「私達の解雇はまあ……その辺の見せしめってところかしら」
そしてバルザーの方を流し見た。
「いつまでも腐ってないで、さっさと次の仕事見つけたら? バルザー」
「うむむ……」
バルザーはジョッキから手を離すと、ギュッと拳を握って大樽の上に叩き付けた。
「俺が……俺が近衛兵になるために、どれだけ苦労してきたと思っている……」
「生まれた時から剣一筋。わき目もふらず一直線。この身の血肉は、全て国の平和と国王のため」
「ああ、そうだよジュア。お前みたいに、宰相の口利きであっさり出世できたわけじゃないんだ」
「まあ、ひどいこと言ってくれる。これでも色々と大変なのよ、エルグァ族は」
バルザーはばつが悪そうに頭をかいた。
そして「すまん」と一言呟いて、再びジョッキに手を伸ばす。
リーンは、ジュアの言った最後の一言に耳を立てた。
エルグァ族――ジュアは確かにそう言った。
「やっぱりあんた、人とはちょっと違う生物なのか?」
ジュアの美しさはどこか人間離れしていたので、リーンはつい、そんなことを聞いてしまった。
「それってどういう意味かしら?」
ジュアは不服そうな顔をする。
「いや、人間にしちゃ綺麗すぎるし、強すぎると思ったんだよ。あんな完璧な幻術、見たことも聞いたこともないぜ」
ジュアが先日の戦いで見せた、隠れ身や分身の幻術は、リーンを大いに手こずらせた。
「私を倒したあなたに言われるのも変な話だけど……。まあそうね、少し、人間とは違うかもね。エルグァ族は」
そこまで言うと、ジュアは続きを言いにくそうに表情を曇らせた。
リーンには聞いてみたいことがあった。
エルグァ族については以前、ゲンリから気になる話を聞いていた。
だが、それを今ここで聞いていいものか。
「うーむ」
今、リーンの目の前にある店の壁には、あのアルメダ姫のポスターが飾られている。
そして、至上美の輝きを放って、店にいるもの全てを見守っているのだ。
この場所で下手な話はしないほうが良い。
そんな警報がリーンの胸の内で鳴り響いている。
だがリーンは。
「天への道を見つけるって、噂があるんだよな」
そう、思い切って聞いてみたのだ。
「あら」
ジュアは驚きの視線をリーンに向ける。
「田舎者にしては良く知ってるわね、うふふ……」
と言って、何故か微笑んだ。
「田舎者は余計だな。俺はアルデシア始まって以来の勇者なんだぜ?」
リーンは得意げな顔をして、自らの胸を叩く。
その目の前には、ジュアとアルメダ姫のポスターの、二重の微笑があった。
すぐに見つかると思いきや、なんと日が暮れるまでかかってしまった。
「ハァハァ、なんてデケぇ城なんだ……」
その窓は城の裏側にあり、そこへ行くためには一度城の敷地を出なければならなかった。
外防壁の周りを延々と迂回して、再び敷地内に入り、裏手の防壁をくまなく探しまわること半刻、リーンはようやく、防壁の一部に取り付けられた鉄の蓋を発見したのだった。
「よっしゃこら!」
と気合を入れて、その蓋を引っ張ってみる。
しかしビクともしない。
「だめかー」
やはり、食料が運び入れる時にしか開かないようだ。
ステーキ屋の主人から聞いた話だと、それはまだ陽も昇らない早朝であるという。
「今日はこの辺にしておくか」
リーンは城の探索を切り上げた。
そして、帰る前にどこかで一杯ひっかけようと、手ごろな酒場を探し始めた。
* * *
「むむっ」
とある酒場の前を通り過ぎたとき、犬並みの嗅覚をもつリーンの鼻が、ひくひくと反応した。
それは艶やかな女の色香だった。
「きれいなお姉さんがいるぜ……ぐへへ」
リーンは迷わずその酒場に入っていく。
スイングドアを肩で押し開け、わざと足音を大きく鳴らして歩く。
店の主人や常連客になめられないよう、ふてぶてしく振舞うのだ。
入り口の近くで飲んでいた数人が、何事かと振り返った。
リーンは店の中央まで進むと、そこで立ち止まって店内を見回した。
カウンターには誰も座っておらず、厳つい面構えの主人がジョッキを拭いている。
テーブルの代わりに大樽がいくつも縦に置いてあり、その周りに散らばった小さい樽がどうやら椅子がわりのようだ。
客は行商人のグループが一つと、下級兵のグループが三つ。
そして布製の服を着た体格の良い男と、軽甲冑を装備した女剣士のペアだった。
そのペアの客に、リーンは見覚えがあった。
「おおっ、あんたら!」
そう言って近づいていくと、女の方がまず気付いて、リーンの方を振り向いてきた。
長くて真っ直ぐな金色の髪が、その動きにあわせてサラリとゆれる。
そしてすぐさま、その眉間に鋭い皺が寄せられる。
「……あなたは」
「やあ、覚えててくれたかい? あんたらのおかげで勇者になれたリーンだ」
続いて男も顔をあげる。
随分と飲んだくれていたようで、動きが怪しい。
表情もどこか虚ろで、眼にも生気がなかった。
だが、リーンの顔を見るや否や、飛び上がるようにして立ち上がった。
「お前はー!」
二人は勇者認定試験の時にリーンと戦った近衛兵、ジュアとバルザーだった。
「なに飲んだくれてるんだよ、あんちゃん」
「き、きさまー! よくも俺の目の前にノコノコと!」
「おおぅ?」
バルザーは怒りをむき出しにしてリーンに掴みかかってきた。
「表に出ろ! 叩き切ってやる!」
「おいおいおいおい、いきなりなんだよ、落ち着けよ」
リーンはひとまず抗議するが、かなりの大男であるバルザーは、そのままグイグイとリーンを壁際に押し付けた。
「お前のせいで……お前のせいで、俺はー!」
目が血走っていた。
短く刈り上げた茶色の髪が、ハリネズミのように逆立つ。
「わかったわかった。相手してやるからひとまず落ち着けよ。ほら」
と言ってリーンはカウンターの方に親指を向ける。
腕を組んで仁王立ちしているマスターが、無言の圧力を発していた。
「他のお客に迷惑だぜ?」
「ぐぬ……」
バルザーはリーンを掴んでいた手を離すと、そのままもと居た席に戻った。
そしてツマミにしていた黒コショウをひと掴みし、酔い醒ましにと口に放りこんでバリバリと噛み砕く。
そのコショウの香りは、酒の匂いをもかき消すほどに強烈だ。
「別に相手してやっても構わねえんだが、お前と戦うのはこの剣なんだ」
リーンは宝剣スプレンディアをちらつかせる。
バルザーは苦虫を噛み潰したような顔でそれを見た。
「ふんっ、呪われてるんだってな」
不貞腐れたように言いながら、麦酒を一気に流し込む。
「まあな。剣を抜けねえ俺が一方的にボコボコにされる。それで気が晴れるんならそうしろってこった」
「そんな趣味はない」
「んだな。仮にも誇り高き剣士様だもんな。つうわけで、ちょっとご一緒させてもらうぜ?」
* * *
リーンはバルザーと同じ、麦酒と黒コショウ粒を頼み、そのまま二人の会話に加わった。
「俺のせいでクビになっちまったんだもんな。悪いことをしたぜ」
ジュアとバルザーは、リーンに負けたことの責任をとり、近衛兵団を解雇された。
ジュアは宰相ゴーンの口利きで、見張り兵として再雇用されたが、バルザーは今なお無職で、毎日こうして酒場で飲んだくれている。
「どうだかな」
「ま、俺にもちょっと事情があってさ。負けるわけにはいかなかったんだよ」
リーンとバルザーは二人そろって麦酒を飲み干す。
そして手を上げてマスターに追加を要求した。
「ずいぶん強いみたいだな。いつから飲んでるんだよ」
「お前の知ったことか。それより一体何の用があってそこにいる」
「いんや、ただ話してみたかっただけさ。全力でやりあった仲なんだしよ、そうつれなくするなよ兄さん」
「その、兄さんというのをやめろ。なれなれしい」
マスターがジョッキを二つ運んでくる。
二人は黙ってそれを受け取る。
その隣で、ワインの入った真鍮の器を揺らしていたジュアが、フウとため息をついた。
「言っておくけど勇者さん」
「おおよ」
「私、そっちの気は無いからね?」
「へへへ、バレてたか」
リーンの目的は、100%ジュアと仲良くなることだった。
「そりゃあ、そんなジットリした目で見られちゃね……」
ジュアは所在無さげに、その金糸の髪をいじる。
酒のためにほんのりと赤らんだその横顔が、何とも言えなく色っぽい。
まさに、大人の女といった雰囲気だ。
「見るなって方が、無理な注文だぜ。あんたみたいないい女」
「それはどうも」
「出来ればもう一度剣を交えてみたいもんだ」
「そうね、今度はちゃんとした剣でね」
「卑怯な手は使わず、一対一でな」
「あら意外、卑怯なことをしたって自覚があったのね」
「真剣勝負だったからな。本当の戦場には卑怯も何もない。どんな外道な手を使ったって、勝った方が正義だ。違うか?」
「確かに。私達にはその辺のしぶとさが足りなかった。これは認めざるを得ない事実ね。城内に引きこもってばかりの、近衛兵団の弱点が露呈してしまった」
そう言いつつ、ジュアはワインを一口飲む。
「私達の解雇はまあ……その辺の見せしめってところかしら」
そしてバルザーの方を流し見た。
「いつまでも腐ってないで、さっさと次の仕事見つけたら? バルザー」
「うむむ……」
バルザーはジョッキから手を離すと、ギュッと拳を握って大樽の上に叩き付けた。
「俺が……俺が近衛兵になるために、どれだけ苦労してきたと思っている……」
「生まれた時から剣一筋。わき目もふらず一直線。この身の血肉は、全て国の平和と国王のため」
「ああ、そうだよジュア。お前みたいに、宰相の口利きであっさり出世できたわけじゃないんだ」
「まあ、ひどいこと言ってくれる。これでも色々と大変なのよ、エルグァ族は」
バルザーはばつが悪そうに頭をかいた。
そして「すまん」と一言呟いて、再びジョッキに手を伸ばす。
リーンは、ジュアの言った最後の一言に耳を立てた。
エルグァ族――ジュアは確かにそう言った。
「やっぱりあんた、人とはちょっと違う生物なのか?」
ジュアの美しさはどこか人間離れしていたので、リーンはつい、そんなことを聞いてしまった。
「それってどういう意味かしら?」
ジュアは不服そうな顔をする。
「いや、人間にしちゃ綺麗すぎるし、強すぎると思ったんだよ。あんな完璧な幻術、見たことも聞いたこともないぜ」
ジュアが先日の戦いで見せた、隠れ身や分身の幻術は、リーンを大いに手こずらせた。
「私を倒したあなたに言われるのも変な話だけど……。まあそうね、少し、人間とは違うかもね。エルグァ族は」
そこまで言うと、ジュアは続きを言いにくそうに表情を曇らせた。
リーンには聞いてみたいことがあった。
エルグァ族については以前、ゲンリから気になる話を聞いていた。
だが、それを今ここで聞いていいものか。
「うーむ」
今、リーンの目の前にある店の壁には、あのアルメダ姫のポスターが飾られている。
そして、至上美の輝きを放って、店にいるもの全てを見守っているのだ。
この場所で下手な話はしないほうが良い。
そんな警報がリーンの胸の内で鳴り響いている。
だがリーンは。
「天への道を見つけるって、噂があるんだよな」
そう、思い切って聞いてみたのだ。
「あら」
ジュアは驚きの視線をリーンに向ける。
「田舎者にしては良く知ってるわね、うふふ……」
と言って、何故か微笑んだ。
「田舎者は余計だな。俺はアルデシア始まって以来の勇者なんだぜ?」
リーンは得意げな顔をして、自らの胸を叩く。
その目の前には、ジュアとアルメダ姫のポスターの、二重の微笑があった。
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