5000兆円と金髪ロリサンタで令和日本をぶっ壊す 〜魔法のがま口財布は最強チートアイテムだった!〜

ナガハシ

スマホを止めるな!

 さて、環境問題はひとまずだが何とかなった。


 人口問題と教育。
 恐らくはこれが、最後の敵となるだろう。


「わしは10人は産みたいのう」
「お、おう……」


 お父さん、頑張るよ……。


 いやしかし、そんなに産んだら大変なのだ。
 早いとこ、途上国の教育と文明の水準を上げて、人口爆発を抑えなければ。
 逆に日本は……もう少し頑張れ!


「文明と教育の水準をいっぺんに上げる方法がある」
「ほう! それは!?」
「それはゲーム機だ!」
「ほっほー! いよいよサンタっぽい仕事ができそうじゃ!」


 確かにな、クリスマスの定番だ……。
 ようつべの動画とかで、ニンテンドーを買ってもらって狂喜乱舞する子供たちの動画がある。
 あれがなんか好きで、俺は定期的に見ているのだ。
 アレを、全世界同時にやる。


「どこの製品を配るのじゃ?」
「時代はスマホだ。据え置き型はもう古い……」


 あれは電気も場所も食うからな。


「ポケットサイズで消費電力低くて大抵のアプリが使えて薄くて軽くてデータ通信無料でやりたい放題で有害情報カットなスマホでてこい!」


 と言って俺は、がま口に手を突っ込んだ。
 すると出てきた。
 手のひらサイズの灰色の薄っぺらいスマホが!


「おいくら万円?」
「120万円!」
「クソたけえ!」


 スマホ持ってない人限定で配ろう。
 え? 30億人もいる……?


 30億×120万=3600兆円。


「た、足りない……」
「サンタの量子暗号データ通信料コミコミじゃからの」
「バリュープランでお願いします」
「うーむ……2500兆円でいいわい」


 よし、それで行こう。
 通信量と速度が制限されちゃうけど、スマホで勉強して、いつか自分で稼げるようになってくれ……。


「じゃあ、やろう」
「ほいきた、これでみんな、なろう小説を読めるの!」


 世界に通用するといいのだが……。


 それからしばらくして、世界中の電子工学の研究者が震撼する。
 突如として子供たちの手に渡ったスマートフォンには、謎の技術がてんこ盛りだったのだ。


 後に人類は、このスマートフォンから多大な技術的恩恵を得ることとなる……。







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