宇宙人に転生した私、万能パワーで無敵に宇宙を大冒険!

ゆにこーん / UnicornNovel

51話 特殊部隊?

《惑星フローンへようこそ、停止ラインまで進んでください》

 いよいよフローンの入り口に到着!
 凄い数の宇宙船が行き来してるよ、港が丸ごと空中に浮かんでるみたい。

《ではナンバーの照合を開始します、停止したままお待ちください》

 ん? ナンバーの照合?

「ナンバーってなんのことだろう?」

「どうやら宇宙船の固有番号を調べられているみたいですね」

「固有番号? それは調べられて問題ないのかナ?」

「正規の宇宙船であれば固有番号が振られているので問題ありません。番号が振られていない宇宙船は身元不明船として捕らえられると思います」

「番号が振られていない宇宙船って、例えばどんなノ?」

「例えば昔の骨董品のような宇宙船は、番号が振られていないことが多いですね……」

 昔の骨董品……嫌な予感しかしないんだけど……。

「えっと、私達の宇宙船は……?」

「私達の宇宙船は、大昔の骨董品ですね……」

「つまりナ?」

「つまり大ピンチです……」

 やっぱり!
 マズイじゃん、どうしよう!?

《ナンバー照合終了》

 はやっ、もう終わっちゃった!
 結局また捕まっちゃうの? ワープで強行突破するしかない?

《ナンバーが確認できました。ラハル支部所属、ゲスーチ司令官直属の特殊部隊ですね。特別停泊許可が下りました、そのまま前進してください》

「「「え!?」」」

 ラハル支部所属のゲスーチ……てことは。

「「「マジーメだ!!」」」

 そういえばマジーメって偽本部の司令官だったもんね、私達の宇宙船をラハルの特殊部隊扱いにしてくれてたんだ。
 マジーメ凄い! 気が利く!!
 今度会ったら死ぬほど褒めてあげよう。

「ヒヤッとしましたが無事に通過出来ましたね。さて、停泊場所はあちらでしょうか?」

「赤いエリアが停泊場所みたい、任せテ」

 赤い光の線が空中に浮かんでる、この線の中に停めればいいんだね。
 ところでミィシャン、今まで何気なく任せてたけど操縦が凄く上手だよね。
 線ピッタリに停めてるよ、流石だ。

《停泊を確認しました、機体を固定いたします》

「ふうっ、これでオッケーだニャ!」

《長旅お疲れ様でした、惑星フローンをお楽しみください》

「無事に停泊出来てよかったです、ホッとしました」

「一時はどうなるかと思ったけどね」

「だニャ~」

 ギュっとしてワープ! が出来なかったのはちょっと残念だけど……。
 それよりも無事でいることの方が重要だもんね。
 そうだ、今度二人に頼んでワープとか関係なしにギュっとして貰おう。そうしよう。

「──ーラ……」

 いやいや、せっかく頼むんだったらギュっだけじゃなくてもっと色々……。

「ソーラ!」

「うひゃっ、何!?」

「ちゃんと話を聞いてください、船を降りる準備はいいですか?」

「あ、うん。大丈夫!」

 ふぅ、気を抜くとつい……ね。
 いよいよフローンに降りるんだから、気を引き締めなくちゃ。

「それじゃあ、フローンに降りるミャ!」

「はい!」

 待っててね私の体、絶対に取り戻すからね!

コメント

コメントを書く

「SF」の人気作品

書籍化作品