輪廻 創

ノベルバユーザー406338

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「はぁ…」
(あれからどれだけの月日が経ったのか…)
(辛うじて記憶は出てきたが、まるで他人の人生を見せられているような感覚だ)
「成人しているのか…」
(思い出せたのは学生までの記憶…)
(まさかそれから何年もたっているなんて…)
「とりあえず記憶を遡ろう」
(確か18の頃から通っていた店があったな)
(そこに行けばなにか思い出すかもな)
「………」
(かなり変わってしまっている感じがする)
(この様子だと俺の事を知る人も俺が知る人もいないかもな)
「あ、じゃぁ、このお酒お願いします」
(もし、知り合いに出くわしたらどうする)
(素直に言うべきか…)
「ここには、かなり久しぶりに来ますね」
(嘘はつきたくないが)
(けれど…やむを得ない)

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