イレギュラー・レゾナンス 〜原初の世界を再び救う為の共振〜
第46話 翡翠の海
翡翠の海に行くと決まった次の日。
ゆっくりと翡翠の海のあるはずの場所に歩く。
持ち物は一応持ってる共振武器だけ。ディザイアの時のようなことが、あるとも言い切れないけど、ないとも言い切れないからな。
「先輩、あとどれくらいで着きます?」
正直早く着きたかったのであとどれくらい掛かるのか聞いた。
「うーんどーだろ。15分くらいかな」
ってことは、一キロないくらいかな?
「ね、みんな」
大体の残りの距離が分かり、思いついたことがあるのでそれをみんなに提案しようとする。
「ん?」
「こっから海まで漆ノ型で行かない?」
そしたら早く着ける。
「あーそうする?」
【殿、ちょっといい?】
ん? どした? 冬青《そよご》。
【お姉ちゃん使って行った方が魔力使わないで済むし速いよ?】
……いや、やめとくよ。
あれは負担がすごいし、なにより怖いし。
……ジェットコースターより嫌かも。
【ちょ、殿! 酷い! 女の子に向かって!】
……だって忍冬《すいかずら》だし。
「シン、何してるの?」
「あ、いや、なんでもないよ……って、そいえば、銃の漆ノ型って移動できるの?」
2人と話してて無言になってたのがレイに不審に見えたのだろう、話しかけられたが、俺は気付いた。
近距離武器の漆ノ型は移動もできるが遠距離の銃はどうなんだ? と。
「「……あ」」
……まじで。
「……」
やばいと思ったのか、助けてほしそうな視線を俺に向けてくる。
「じゃ、近距離の人に掴まれ」
そしたらいけんだろ。
そう言うと、俺の右腕にセレス、左腕にレイが掴まった……。
「あの、ちょっと? 両腕抑えられてると出来ないんですけど?」
それとも何? 俺を行かせないで、歩いて一緒に行こうっていう、道ずれという名のいじめ?
「じゃあシンがどっちを連れてくか選んでよ」
……え?
「えっと、じゃあレイにしとく……」
「え……」
「ふふん」
だってセレスだと緊張しちゃうし、下手したら緊張で失敗するかもだし。
あとセレス触り心地もいいし、この距離でもいい香りするし……。
よって、セレスだと難しい。
レイも可愛いしセレス並みにいい香りもするけど、16年も一緒だったら少なからず慣れる。
家族みたいな感覚。
「じゃ、セレスは私が引き取るし」
セレスは俺の代わりにリア先輩が連れてってくれるそうだ。
そしてリア先輩とマギアスが俺に近づき、唐突に呟いてきた。
「モテる男子も大変だしね」
「大変だな」
え? いや、大変は分かるけど、モテるのは違うだろ。2人とも一番親しい俺に頼っただけだろうよ。
前の世界でも言われたけど、そうやってレイが俺のこと好きとか言うと、レイ怒っちゃうよ?
だから、勘でそういうこと言うのはやめなさい! 怒られちゃいますよ。
「じゃー行くよー」
先輩のその掛け声でみんな軽く構える。
「迅一閃」
「冰絶一閃」
「螺旋水」
「疾矢《はや》」
「紅蓮閃」
みんなが一斉に放物線を描き、翡翠の海を目指したことにより、黒、氷、青、白、赤の虹ができる。
ズドォォォンッ!! という砂を抉る轟音と共に、翡翠の海の近くの浜に着く俺達。
その轟音は、とても神秘的な翡翠の海には似合わないものだった。
だが、その轟音の少し後、その轟音は何だったのかと思う程の静寂が訪れた。
理由は簡単で、単純。
俺達全員が、見入ってしまっただけのこと。
豪華で、思わず心が躍るような群青の海とは別に。
神秘的で、それでいてどこか聖母のような温かさと、穏やかさが感じ取れる……その翡翠の海に。
「「……」」
その景色はもう見事としか言いようがなく、開いた口が塞がらない。
「さ、特にシン君も疲れも溜まってることだろうし、入ろうよ」
「そうですね。……先輩、この島慣れてるんですか?」
俺が疲れ溜まってることは事実なのですぐに賛同するが、シェル先輩の感動がみんなよりも少ないなと思い、この島に慣れているという仮説が、俺の中で立った。
こういう神秘的な場所だと、先輩とレイが一番はしゃぎそうだなと思ったので、不審に思うには十分すぎる程だった。
「うん、自分の家が所有する領地には慣れろって、2、3年に一回くらいは行ってるよ」
王族でもあまり行けないところを……。
「ずるい……」
ほら、あのいい子のセレスでさえも嫉妬の念を覚えてるよ。
「まぁ、今はこの島を満喫しようよ!」
このままだとセレスがずっと先輩に妬みのこもった視線を向けそうだったので、遠回しに話題を変える。
「……そうですね!」
俺の言ったことが正論だったこともあり、軽く釣れた。
っていうか、もう早く温泉に入りたい。
俺が翡翠の海に入っていくのをスイッチに、みんなもどんどん入っていく。
「——っ! これ……」
海に浸かった時、俺はあることに驚く。
「疲れを……全く感じない……」
だるさも感じない。
試しにもう治ったのかと海から腕を出してみると、まただるさを感じた。
「でも、さっきより格段に楽になってる……」
つまり、浸かってる間にはほぼ疲れなどを感じず、その間に超速度で回復している。……ってことか。
「ふあ~極楽極楽ぅ……」
効きがすごく良い温泉に浸かってると錯覚し、思わず温泉と言えばの定番のセリフを出してしまった。
「ですな~」
「レイ。おじいちゃんか」
「ぴちぴちの女子高生じゃー」
口調がおじさんなんだよなぁ……。んで温泉が気持ちいいのか言動の一つ一つが力ないんだよなぁ……。
ま、それは俺もかもだけど。
―――――――――
「あぁ~極楽だったね~」
先輩が温泉上がりのようなことを言う。
水着以外はもう、何もかも温泉上がりだからな。
「ですね。それで、残り2日遊べますけど、どこ行くんですか?」
「まぁ明日は虚無の海に行こうよ。ここまで来たんだから三色制覇したいじゃん」
「それは同感です」
虚無の海。どんなところなんだろな。
翌朝。九時くらいに朝食を食べ終わり、十時くらいに弁当を持って出掛ける。
―――――――――
「す、すごかったね……」
心底驚いたような表情で先輩が感想を述べる。
そりゃそうだ。俺だって虚無の海で、あんなことになるなんて全く思っても見なかった。
もう日も傾いてきて、少し涼しさも感じられるようになった時。俺達は別荘に戻ろうと歩いていた。
「えぇ……ん、あれ?」
「どうしたんですか?」
肯定したが、何かおかしな様子の先輩。俺は気になってどうしたのか聞いた。
「虚無の海で、何があったんだっけ?」
「え、忘れたんですか? だから……あれ、なんだっけ」
当然のように説明しようとしたが、何も思い出せず、言葉に詰まってしまった。
「誰か、覚えてる人いる?」
「いや……私も覚えてない……」
「思い出せないし……」
「なんだっけ……?」
「分からない……」
みんな分からないのか。
「……これが、虚無の海の効果……」
その日は、虚無の海のことのせいでいつもより静かだったが、事件は起きずに、平和に終わった。
そしてアルスべリア島での強化合宿期間最終日。
「さて、今日は何をしようか」
リビングに集まって予定を決めるための会議を開いていた。
【冬青《そよご》、忍冬《すいかずら》。今日は一緒に行動ね】
今までこの別荘で遊んでるからと言って別行動をしていた2人に最終日くらいはみんなと触れ合わせようという魂胆で呼びかける。
【はーい】
と、別の場所で遊んでたはずなのに瞬で現れる2人。
地味なところですごいんだよな……。
「まだ行ってないスポットとかないんですか?」
この島だったらまだまだそういうスポットありそうだと思うけど。
「それがないんだよなぁ……」
心底困ったような顔で吐く先輩。
まじでか。
……そういえば、忍冬《すいかずら》達のいた祭殿は違うのかな?
「なんせこの島は未知の地がまだあるからね」
「え、領地にする前に島全体の調査とかしなかったんですか?」
普通するんじゃないの? 四大貴族の1つなんだし、怠ったなんてことはないと思うけど。
「ちゃんと調査はしたんだよ? でも、上空からみた地形と、地上で作った地図が、全然一致しなかったんだって」
見える地形と、作った地図が全く違う?
「どこかに入れない場所。もしくは、隠れ通路みたいなものがある?」
「そうとしか、思えないよね。うちの調査員が、全員《ぜんいん》ミスするとか、手を抜くとかはないと思うし……」
「それを話すってことは、その発見されていない場所を探したいからですか?」
「お、シン君察しが良くなったね」
やっぱりか……。
「じゃあ大人数じゃなくて2人くらいに分かれて行動しません?」
「あ、そうだね。そうしよっか」
レイが組行動にしようと提案し、先輩はその意見を取り入れる。
「で、組だけどどうやって決める? あと、一つは三人グル-プになるよ」
ってことは、計三組か。あ、なら……。
「グッチョッパで良いんじゃないですか?」
「あ、確かに!」
ちょうど三組だし。
「グッチョッパって、何……?」
初耳と言わんばかりに質問してくる先輩。
「えっ……まさか、これもこの世界にはないですか?」
「うん」
まーじーかー……。
俺とレイでやって見せたりしながら、じゃんけんのこと、そしてグットッパ、グッチョッパについて説明した。
「じゃあ行くよー」
「「グッチョッパーで分かれましょ! 分かれましょ! しょ! しょ!」」
四回目にしていい具合に分かれた。
まず、俺とレイ。次にマギアスとカイル。
最後にシェル先輩、リア先輩、セレスとなった。
……ほんと良い感じになったな。
ゆっくりと翡翠の海のあるはずの場所に歩く。
持ち物は一応持ってる共振武器だけ。ディザイアの時のようなことが、あるとも言い切れないけど、ないとも言い切れないからな。
「先輩、あとどれくらいで着きます?」
正直早く着きたかったのであとどれくらい掛かるのか聞いた。
「うーんどーだろ。15分くらいかな」
ってことは、一キロないくらいかな?
「ね、みんな」
大体の残りの距離が分かり、思いついたことがあるのでそれをみんなに提案しようとする。
「ん?」
「こっから海まで漆ノ型で行かない?」
そしたら早く着ける。
「あーそうする?」
【殿、ちょっといい?】
ん? どした? 冬青《そよご》。
【お姉ちゃん使って行った方が魔力使わないで済むし速いよ?】
……いや、やめとくよ。
あれは負担がすごいし、なにより怖いし。
……ジェットコースターより嫌かも。
【ちょ、殿! 酷い! 女の子に向かって!】
……だって忍冬《すいかずら》だし。
「シン、何してるの?」
「あ、いや、なんでもないよ……って、そいえば、銃の漆ノ型って移動できるの?」
2人と話してて無言になってたのがレイに不審に見えたのだろう、話しかけられたが、俺は気付いた。
近距離武器の漆ノ型は移動もできるが遠距離の銃はどうなんだ? と。
「「……あ」」
……まじで。
「……」
やばいと思ったのか、助けてほしそうな視線を俺に向けてくる。
「じゃ、近距離の人に掴まれ」
そしたらいけんだろ。
そう言うと、俺の右腕にセレス、左腕にレイが掴まった……。
「あの、ちょっと? 両腕抑えられてると出来ないんですけど?」
それとも何? 俺を行かせないで、歩いて一緒に行こうっていう、道ずれという名のいじめ?
「じゃあシンがどっちを連れてくか選んでよ」
……え?
「えっと、じゃあレイにしとく……」
「え……」
「ふふん」
だってセレスだと緊張しちゃうし、下手したら緊張で失敗するかもだし。
あとセレス触り心地もいいし、この距離でもいい香りするし……。
よって、セレスだと難しい。
レイも可愛いしセレス並みにいい香りもするけど、16年も一緒だったら少なからず慣れる。
家族みたいな感覚。
「じゃ、セレスは私が引き取るし」
セレスは俺の代わりにリア先輩が連れてってくれるそうだ。
そしてリア先輩とマギアスが俺に近づき、唐突に呟いてきた。
「モテる男子も大変だしね」
「大変だな」
え? いや、大変は分かるけど、モテるのは違うだろ。2人とも一番親しい俺に頼っただけだろうよ。
前の世界でも言われたけど、そうやってレイが俺のこと好きとか言うと、レイ怒っちゃうよ?
だから、勘でそういうこと言うのはやめなさい! 怒られちゃいますよ。
「じゃー行くよー」
先輩のその掛け声でみんな軽く構える。
「迅一閃」
「冰絶一閃」
「螺旋水」
「疾矢《はや》」
「紅蓮閃」
みんなが一斉に放物線を描き、翡翠の海を目指したことにより、黒、氷、青、白、赤の虹ができる。
ズドォォォンッ!! という砂を抉る轟音と共に、翡翠の海の近くの浜に着く俺達。
その轟音は、とても神秘的な翡翠の海には似合わないものだった。
だが、その轟音の少し後、その轟音は何だったのかと思う程の静寂が訪れた。
理由は簡単で、単純。
俺達全員が、見入ってしまっただけのこと。
豪華で、思わず心が躍るような群青の海とは別に。
神秘的で、それでいてどこか聖母のような温かさと、穏やかさが感じ取れる……その翡翠の海に。
「「……」」
その景色はもう見事としか言いようがなく、開いた口が塞がらない。
「さ、特にシン君も疲れも溜まってることだろうし、入ろうよ」
「そうですね。……先輩、この島慣れてるんですか?」
俺が疲れ溜まってることは事実なのですぐに賛同するが、シェル先輩の感動がみんなよりも少ないなと思い、この島に慣れているという仮説が、俺の中で立った。
こういう神秘的な場所だと、先輩とレイが一番はしゃぎそうだなと思ったので、不審に思うには十分すぎる程だった。
「うん、自分の家が所有する領地には慣れろって、2、3年に一回くらいは行ってるよ」
王族でもあまり行けないところを……。
「ずるい……」
ほら、あのいい子のセレスでさえも嫉妬の念を覚えてるよ。
「まぁ、今はこの島を満喫しようよ!」
このままだとセレスがずっと先輩に妬みのこもった視線を向けそうだったので、遠回しに話題を変える。
「……そうですね!」
俺の言ったことが正論だったこともあり、軽く釣れた。
っていうか、もう早く温泉に入りたい。
俺が翡翠の海に入っていくのをスイッチに、みんなもどんどん入っていく。
「——っ! これ……」
海に浸かった時、俺はあることに驚く。
「疲れを……全く感じない……」
だるさも感じない。
試しにもう治ったのかと海から腕を出してみると、まただるさを感じた。
「でも、さっきより格段に楽になってる……」
つまり、浸かってる間にはほぼ疲れなどを感じず、その間に超速度で回復している。……ってことか。
「ふあ~極楽極楽ぅ……」
効きがすごく良い温泉に浸かってると錯覚し、思わず温泉と言えばの定番のセリフを出してしまった。
「ですな~」
「レイ。おじいちゃんか」
「ぴちぴちの女子高生じゃー」
口調がおじさんなんだよなぁ……。んで温泉が気持ちいいのか言動の一つ一つが力ないんだよなぁ……。
ま、それは俺もかもだけど。
―――――――――
「あぁ~極楽だったね~」
先輩が温泉上がりのようなことを言う。
水着以外はもう、何もかも温泉上がりだからな。
「ですね。それで、残り2日遊べますけど、どこ行くんですか?」
「まぁ明日は虚無の海に行こうよ。ここまで来たんだから三色制覇したいじゃん」
「それは同感です」
虚無の海。どんなところなんだろな。
翌朝。九時くらいに朝食を食べ終わり、十時くらいに弁当を持って出掛ける。
―――――――――
「す、すごかったね……」
心底驚いたような表情で先輩が感想を述べる。
そりゃそうだ。俺だって虚無の海で、あんなことになるなんて全く思っても見なかった。
もう日も傾いてきて、少し涼しさも感じられるようになった時。俺達は別荘に戻ろうと歩いていた。
「えぇ……ん、あれ?」
「どうしたんですか?」
肯定したが、何かおかしな様子の先輩。俺は気になってどうしたのか聞いた。
「虚無の海で、何があったんだっけ?」
「え、忘れたんですか? だから……あれ、なんだっけ」
当然のように説明しようとしたが、何も思い出せず、言葉に詰まってしまった。
「誰か、覚えてる人いる?」
「いや……私も覚えてない……」
「思い出せないし……」
「なんだっけ……?」
「分からない……」
みんな分からないのか。
「……これが、虚無の海の効果……」
その日は、虚無の海のことのせいでいつもより静かだったが、事件は起きずに、平和に終わった。
そしてアルスべリア島での強化合宿期間最終日。
「さて、今日は何をしようか」
リビングに集まって予定を決めるための会議を開いていた。
【冬青《そよご》、忍冬《すいかずら》。今日は一緒に行動ね】
今までこの別荘で遊んでるからと言って別行動をしていた2人に最終日くらいはみんなと触れ合わせようという魂胆で呼びかける。
【はーい】
と、別の場所で遊んでたはずなのに瞬で現れる2人。
地味なところですごいんだよな……。
「まだ行ってないスポットとかないんですか?」
この島だったらまだまだそういうスポットありそうだと思うけど。
「それがないんだよなぁ……」
心底困ったような顔で吐く先輩。
まじでか。
……そういえば、忍冬《すいかずら》達のいた祭殿は違うのかな?
「なんせこの島は未知の地がまだあるからね」
「え、領地にする前に島全体の調査とかしなかったんですか?」
普通するんじゃないの? 四大貴族の1つなんだし、怠ったなんてことはないと思うけど。
「ちゃんと調査はしたんだよ? でも、上空からみた地形と、地上で作った地図が、全然一致しなかったんだって」
見える地形と、作った地図が全く違う?
「どこかに入れない場所。もしくは、隠れ通路みたいなものがある?」
「そうとしか、思えないよね。うちの調査員が、全員《ぜんいん》ミスするとか、手を抜くとかはないと思うし……」
「それを話すってことは、その発見されていない場所を探したいからですか?」
「お、シン君察しが良くなったね」
やっぱりか……。
「じゃあ大人数じゃなくて2人くらいに分かれて行動しません?」
「あ、そうだね。そうしよっか」
レイが組行動にしようと提案し、先輩はその意見を取り入れる。
「で、組だけどどうやって決める? あと、一つは三人グル-プになるよ」
ってことは、計三組か。あ、なら……。
「グッチョッパで良いんじゃないですか?」
「あ、確かに!」
ちょうど三組だし。
「グッチョッパって、何……?」
初耳と言わんばかりに質問してくる先輩。
「えっ……まさか、これもこの世界にはないですか?」
「うん」
まーじーかー……。
俺とレイでやって見せたりしながら、じゃんけんのこと、そしてグットッパ、グッチョッパについて説明した。
「じゃあ行くよー」
「「グッチョッパーで分かれましょ! 分かれましょ! しょ! しょ!」」
四回目にしていい具合に分かれた。
まず、俺とレイ。次にマギアスとカイル。
最後にシェル先輩、リア先輩、セレスとなった。
……ほんと良い感じになったな。
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